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3/30【全日本】安齊が中嶋から至宝奪還、三冠生誕の地で「新時代」幕開け

『ドリームパワー・シリーズ2024』大田区総合体育館(2024年3月30日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○安齊勇馬vs中嶋勝彦×

 安齊が難攻不落だった中嶋を破り、三冠ヘビー級王座を全日本に奪還。24歳10ヵ月の史上最年少戴冠を果たした。

 安齊の三冠挑戦は昨年6月、第69代王者・永田裕志に敗れて以来9ヵ月ぶり2度目。全日本ファンに至宝奪還を「約束」し、ここまで青柳、宮原、芦野、ジュンと全日主力勢を破ってきた中嶋に挑んだ。

 中嶋とは昨年8月のNOAH N-1Victory公式戦で敗れて以来7ヵ月ぶりの再戦。前回以上に厳しい中嶋の攻めが待っていた。ジャンピングニーで先制したものの、その後はほぼワンサイド。ローキックなどの足攻め、脇固め、腕固めなどの腕攻めと赤子同然の扱いにされた。力なく抵抗しても重たいキックの雨を降らされて何度もマットに這いつくばった。

 「どうした? 全日本!」。そう中嶋が何度も叫ぶと、安齊も最後の意地をみせた。起死回生のジャンピングニーを放つと、棒立ちになった中嶋にジャーマンを爆発。これが完璧に決まり、大逆転の3カウントが入った。

 昨年11月の至宝奪取から続いた中嶋政権が幕。安齊が全日本の至宝奪還を遂げ、2度目の挑戦で三冠初戴冠を果たした。しかもデビューからわずか1年半でのスピード戴冠で、第55代王者・宮原健斗の26歳11ヵ月を大幅に更新する24歳10ヵ月の史上最年少戴冠となった。

 歴史を塗り替えた安齊は「全日本に三冠取り戻したぞ!」と勝利の雄たけび。場内から心無いブーイングが飛んだが、全日本ファンとの約束を果たしたのは紛れもない事実。「泥臭い試合かもしれないし、偶然の大金星かもしれないけど、みんなとの約束守れてよかったです」とアピールした。

 新王者の前に世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ、世界ジュニア王者・ライジングHAYATO、アジアタッグ王者・田村男児がやってきた。まさに新局面の幕開けを告げるような光景の中、安齊は「今のこの光景、想像できた人いますか? これからは俺らの時代です。俺らがどこにも負けない見たこともない全日本の景色見せるから」と宣誓。「それまで俺の大好きな全日本プロレス、みんなもずっとずっと大好きでいてください。俺との約束です」と呼びかけて締めた。

 三冠王座は今年4月で設立35周年。その生誕の地・大田区で最年少王者となった安齊によって新時代の扉が開かれた。

【安齋の話】「メチャクチャ泥臭えし、メチャクチャだせえかもしれないけど、なんとかベルトを取り返しました。今までで一番頼りにならねえチャンピオンかもしれないし、不安なチャンピオンかしれないけど、俺はこのベルトとともに成長して、この全日本プロレスの揺るぎないエースになってみせます。『これからは俺が時代を創る』ってカッコいいことを言ったら、みんな首を傾げるかもしれないけど、それでも俺は胸張って言います。これからは俺が時代を創ります。今日はありがとうございます」

※中嶋はノーコメント

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