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4/6【WWE】ブル中野が殿堂入り式典に登場 「30年前に最高の経験をしました」

 『WWEホール・オブ・フェイム(殿堂)2024』式典が現地時間5日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズファーゴセンターで行われ、ブル中野が出席した。

 日本人のWWE殿堂入りはアントニオ猪木(2010年)、藤波辰爾(2015年)、獣神サンダー・ライガー(2020年)、グレート・ムタ(2023年)に次いで史上5人目。日本人女子レスラーとして初の快挙となった。ブルのほか、今年はポール・ヘイマン、モハメド・アリ、USエクスプレス(バリー・ウインダム&マイク・ロトンド)、サンダーボルト・パターソン、リア・メイビアが殿堂入りを果たした。

 式典を前にバックステージで選手たちがインタビューを受け、2日後の『レッスルマニア40』でWWE女子王者イヨ・スカイに挑戦するベイリーも登場。「私にとって彼女の功績が何より大きいのは間違いない。あのような体格で自信あふれるアグレッシブな姿に学んできた」とブルに敬意を表した。

 1994年にWWF世界女子王者アランドラ・ブレイズ(メデューサ)と抗争を展開した当時、96年にWCWでメデューサとの抗争を再現した当時、そして94年11月20日、全日本女子プロレス東京ドーム大会でブレイズを破ってWWE世界女子王座を戴冠した時の映像などが流された。その中でアスカは「女子の選手たちはブルさんの活躍によって私も世界に手が届くチャンスがあると希望を抱くことができたと思います」とコメントした。

 まずはインダクター(紹介者)としてブレイズが登場。「ブルさんはただの競技者ではありません、開拓者です。彼女のファイトスタイルはいつも最先端で、現代のWWE女子選手たちに影響を与えています」と賛辞を送り、「ブルさんと私はただの同僚ではありません。私たちは戦い、女子プロレスラーとは何かを体で表現し、女子プロレスラーの標準を創ったのです。今日の礎を作ったといえると思います」と誇らしげに語った。

 ブレイズに呼び込まれたブルが現役時代と同様の顔面ペイントを施して登場した。ブレイズと抱き合ってかつてのライバルとの再会を喜び、手を振って歓声に応えると英語でスピーチ。「お久しぶりです。この賞をいただけることを本当にうれしく思います」と切り出したブルは「ここWWEで94年に最高の経験をしました。30年前で私は26歳でした。WWEでの生活は本当に大変で、プロレス以外何も知らなかった私はとてもつらい経験をしました」と回想。「とても大変な日々でしたが、たくさんの友人に助けられました。皆さんの支えもあり、続けることができました。とても楽しかったのは日々の試合。プロレスは世界共通です。英語が話せなくても同じ空間で試合をしてリングで過ごす。そこで私は生きていると感じました」と当時の心境を振り返った。

 そしてブルは「私の魂をかけて戦いました。ここで感謝したいと思います。もちろんメデューサに。一緒に戦ってくれたこと、心の底から感謝しています。本当にありがとう。WWE、この素晴らしい機会を私に与えてくれてありがとうございました。チャンスを逃さないように努力しました。何よりもWWEユニバースの皆さん、ありがとう。ブル中野を受け入れてくれて、私の心を貫くことができました。私たちは永遠にプロレスを通じてつながっています」と涙ながらに感謝。「もし生まれ変わることができれば、またブル中野として生まれ変わりたいです。そしてWWEのリングに戻ってきます。皆さん、またお目にかかれるのを楽しみにしています。この賞は私の宝物です。どうもありがとうございました」と締めくくると、花束を贈呈したブレイズとともにリングを降りた。


【ブルのスピーチ】「お久しぶりです。この賞をいただけることを本当にうれしく思います。私はずっと長い間待っていました。ここWWEで94年に最高の経験をしました。30年前のことで私は26歳でした。WWEでの生活は本当に大変で、プロレス以外何も知らなかった私はとてもつらい経験をしました。1ヵ月に28試合、本当にタフな期間を過ごしました。何よりも大変だったのは会場への移動です。なぜなら私は英語が話せませんでした。レンタカーを借りて、飛行機を乗り継いで会場に行く。ホテルも自分で探しました。当時、携帯電話がありませんでしたので、私たちは公衆電話を探しました。とても大変な日々でしたが、たくさんの友人に助けられました。皆さんの支えもあり、続けることができました。とても楽しかったのは日々の試合。プロレスは世界共通です。英語が話せなくても同じ空間で試合をしてリングで過ごす。そこで私は生きていると感じました。初日は夢のようでした。私の魂をかけて戦いました。ここで感謝したいと思います。もちろんメデューサに。一緒に戦ってくれたこと、心の底から感謝しています。本当にありがとう。そしてルナ・バション、私をサポートしてくれました。たくさんのスーパースターと試合ができたことを今も感謝しています。WWE、この素晴らしい機会を私に与えてくれてありがとうございました。チャンスを逃さないように努力しました。何よりもWWEユニバースの皆さん、ありがとう。ブル中野を受け入れてくれて、私の心を貫くことができました。私たちは永遠にプロレスを通じてつながっています。もし生まれ変わることができれば、またブル中野として生まれ変わりたいです。そしてWWEのリングに戻ってきます。皆さん、またお目にかかれるのを楽しみにしています。この賞は私の宝物です。どうもありがとうございました」

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