4/9【WWE】WMから一夜 WWEユニバーサル新王者コーディ登場、ロックが祝福とメッセージ「お前とロック様の物語は始まったばかりだ」

　統一WWEユニバーサル王者コーディ・ローデスが現地時間8日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われ、9日、ABEMAで放送されたロウに登場。ザ・ロックが新王者を祝福し、「ロック様はしばらく離れるが、コーディ、お前がその時チャンピオンだろうとなかろうと、お前を狙いに戻ってくるぞ。お前とロック様の物語は始まったばかりだ」とメッセージを送った。

　前夜の『レッスルマニア40』でコーディがローマン・レインズとの激闘を制し、1年前に果たせなかった祭典でのWWEユニバーサル王座戴冠を成し遂げた。一夜明けたこの日、CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHがオープニングに登場。「今なら言える。今回のレッスルマニアは史上最高だった。誰が見ても、どこからどう見ても史上最大のレッスルマニアだった」と祭典を振り返ると、「新時代をけん引する男を紹介しよう」と新王者を呼び込んだ。

　スーツ姿のコーディがベルトを手に登場すると場内は大歓声。トリプルHと握手を交わしたコーディはベルトにキスしてから誇らしげに掲げた。「コーディ!」チャントの中、トリプルHが「ローマン・レインズが長期防衛し続けた王座を勝ち取った。史上最大のレッスルマニアでメインイベントを務めた」と祝福。戴冠にいたるまでのコーディのWWEにおける足跡をたどった映像が上映された。

　これにはコーディも思わず涙ぐんだ。トリプルHと抱擁を交わすと、涙をぬぐってリング中央に置いたベルトに再びキス。リングアナから「ニュー統一WWEユニバーサルチャンピオン、コーディ・ローデス!」とコールされると、「2年前のレッスルマニア直後のロウで俺の目標と夢を語った。そして昨日のレッスルマニア40でその夢は現実になった」と感慨をのぞかせた。

　「今までヤツが成し遂げてきたことを承認するし、俺たちの世代の中では一番のスーパースターなんじゃないか」と1316日間も王座を保持してきたレインズを称えたコーディ。これから自身が王者としての歴史を創っていく立場となり、「これまでも苦境を乗り越えてきたが、王座挑戦への列は俺のためにある。俺の名前はコーディ・ローデスだ。かつて望まれなかった男は否定できない男になった。そして今はWWEユニバーサル統一王者だ」と胸を張った。

　ここでロックが現れた。ロックは2日前のレッスルマニア初日、レインズと組んでコーディ&セス“フリーキン"ロリンズと対戦し、ピープルズエルボーでコーディに勝利。3日前のホール・オブ・フェイム式典で殿堂入りしたモハメド・アリの遺族から贈呈されたグレーテストのベルトを携えてリングに上がると、「ロッキー!」チャントと「ロッキーはクソ!」チャントを浴びた。

　コーディと対峙したロックは鳴りやまないブーイングの中、「ロック様が出てきたのはお前を本当に祝福したいからだ。コーディ・ローデス、ついにやったな。物語を完結させたな。すべてを乗り越え、ローマン・レインズを倒した」と称えた。戦前はコーディの母に対する暴言を吐いたが、「彼女はこの週末、さぞうれしかっただろう。特に昨日はな。素敵な笑顔だった。自分の息子を誇りに思っただろう」と態度を一変。「他に誰が笑顔を浮かべていたか分かるか? 天国にいるお前の父親だ。お前にとっても俺にとってもお前の親父はヒーロー、アメリカンドリームだ」とコーディの父である故ダスティ・ローデスに敬意を払った。

　そしてロックは「コーディ、俺にそのベルトを持たせてくれないか? すべてのベルトを手にしてきたが、それは手にしたことがないんだ」と希望。コーディも「少しならいいぜ。だが、俺もお前のベルトを持ってみたい」と返答し、両者は互いのベルトを一時交換した。「ありがとう。感謝するよ。コーディ、すでにみんな知っているかもしれないが、ロック様はしばらくここを離れなければならない」と告げたロックは「だが、覚えとけ。ロック様はしばらく離れるが、コーディ、お前がその時チャンピオンだろうとなかろうと、お前を狙いに戻ってくるぞ」とメッセージ。「昨日、お前は史上最大のレッスルマニアでローマン・レインズを倒したな。だが、その前日、貴様を倒したのはロック様だ。コーディ・ローデス。ローマン・レインズとお前の物語は完結したかもしれないが、お前とロック様の物語は始まったばかりなんだよ」と再会を約束した。

　最後にロックは「このファイナルボスが去ってしまう前に、最後にやっておくことがある。お前に渡したいものがある」とポケットから何やら取り出すと、コーディに手渡し、そのまま握手を交わした。「この手を開かなくても、これが何かわかるな? 二度とロック様を失望させるなよ」とコーディに託すように語りかけると、「とくと味わうがいい。ファイナルボスの妙技を」と決め台詞を静かに言い残してリングを後にした。