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4/13【新日本】ザックが3ヵ月ぶりTV王座返り咲き コブが挑戦表明

『Windy City Riot』アメリカ・Wintrust Arena(イリノイ州シカゴ)(2024年4月12日)
NJPW WORLD認定TV選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vsマット・リドル×

 ザックが3ヵ月ぶりにNJPW WORLD認定TV王座返り咲き。ジェフ・コブが新王者に挑戦を表明した。

 初代TV王者・ザックは1・4東京ドーム大会で棚橋弘至に敗れて陥落。その棚橋を2・23札幌大会で破って第3代王者となったリドルが次期挑戦者にザックを指名した。するとザックはTMDKメンバーの挑戦を表明。リドルはバッドデュード・ティト、藤田晃生をことごとく退け、この日、ザックを引きずり出した。

 試合は両者とも得意とするグラウンドでのせめぎ合いで幕開け。リドルが俵返しを連発しても、セントーンを自爆させたザックが腕ひしぎ逆十字で捕らえた。逃れたリドルがキック攻撃に活路を求めても、蹴り足をキャッチしたザックはボーアンドアローで絞め上げた。

 耐えたリドルは投げっぱなしジャーマンで反撃。打撃ラッシュで攻勢に出たが、ザックはフロントネックロックやスリーパーで絡みつき、三角絞めで捕獲。獲り逃してもザックドライバーで勝負へ。2カウントで粘るリドルもジャーマン、ミドルキック連打で逆襲。フローティングブロが不発に終わってもニーアタックを連発したが、最後はザックが回転十字固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 ザックが3ヵ月ぶりにTV王座奪還を果たし、第4代王者となった。試合後、コブが現れ、挑戦を意思表示。ザックも握手で応じると、「タイトルマッチは必ずやる。ただ、今日は疲れているからダメだ」と受けて立つ構えをみせた。

【ザックの話】「あいつは一見バカみたいな風貌だけど、かなりのやり手だね。あいつの蹴りで乳首が無くなったと思ったよ。でも幸い二つとも取れていなかった! (※座り込んでNJPW WORLD認定TV王座を床に置き)さぁ、返ってきたぞ。俺はこの王座を愛してる。何年分もの愛情、汗、体液をこの王座に注ぎ込んできた。俺にとって新日本プロレスで初のシングル王座でとても誇りに思ってる。16回の防衛に成功した賜物だ。でも東京ドームでタナハシから王座を獲られた時……どこかでホッとしている自分もいたんだ。だから今回、時間をかけてここまで来ること……そして15分の時間制限は理想的ではなかったけど、図体ばかりデカイスケーターもどきの馬鹿野郎のマシュー・リドルがこれ以上王座を持つべきではないと思ったんだ。TMDKにとってもこの王座は欠かせないものだと思ったから、バッドデュード・ティトやビッグ・フージこと、コウセイ・フジタを呼ぶことも考えた。けど、マット・リドルはかなり手強い。TMDKのフロントマンとして皆の見本にならなといけない。だから俺はこの王座を奪い返す必要があったんだ。(※ベルトに向かって)返ってきて本当に嬉しいよ、ダーリン。でも、ここからだ。2024年、俺が掲げた3つのゴール。G1クライマックス。IWGPヘビー級王座、そして東京ドームでのメインマッチ。これらが掲げているゴールだ。これからはこの金と茶色の美しいベルトと共に励むよ。王者として16回の防衛に止まったが、最初、20という数字が美しいと思ったんだ。今回はもっと高い数字を目標としよう。12億回の王座防衛を時間無制限で掲げるよ。そして次の挑戦者となるジェフ・コブは適任だ。真新しさはないかもしれないが、片付けられていない仕事が残っている。あいつとは俺の唯一の時間制限引き分けがあったし、その後の再戦ではどうにか勝つことができた。そしてG1で敗退した。美しい日焼けした肌を持つハワイのジェフリー・コブよ、まだ俺が成し遂げられていないこと、お前からタップを奪うことを次の試合でやってやるさ。だから防衛初戦をお前とやれて光栄だ。お前のデカ尻からタップアウトをあげてやるぜ」


【コブの話】「ザック・セイバーJr.よ…。(スタッフに)このタオル、持っておいてくれ。あれはいつのことだったかな。ドンタクかな。15分の時間制限で引き分けで終わってしまった後、大阪城での再戦でお前がマグレで勝ったこと。そしてG1でリベンジを果たした。だが、その美しいベルト(NJPW WORLD認定TV王座)を巻いた時に勝利したことはない。今夜、お前はマット・リドルに勝ち、2度目のWORLD認定TV王者に返り咲いた。俺が“ゴールド"を狙っていることは周知かと思うが、これはと思い、飛びつくことにしたよ。狙いはお前に定まった。お前は約束を守る男で、俺は根っからの紳士だ。以前、お前はベルトを奪還できたら俺に挑戦させると言った。だからザック改めイギリス人のザッカリーよ。お前の好きにしてくれていい。日にちと場所、会場、季節さえも選んでくれていい。俺は何があってもそこに向かうよ」


【リドルの話】「ザック・セイバーJr.がはるばる日本からやってきて、NJPW WORLD認定TV王座を奪還した。でもあいつはそれに値するよ。ザック・セイバーJr.は猛獣で種牡馬だ。ブローストーンで最後仕留めたと思ったら、ザック得意のスタイルで抜け出しやがった。今夜はあいつの方が一枚上手だった。これまでも世界中いろんな場所で対戦してきたけど、今日もいつものように本当に光栄だった。さて次はどうなるかな? 15kgもの金(NJPW WORLD認定TV王座)を持ち歩く必要がなくなったから、その他の王座にも目を向けて見るのもいいかもしれない。“古い友人"と一緒にタッグ王座を狙うのもいいかもな。誰にも分からない。今夜はここシカゴでディープディッシュ・ピザでも食べて楽しもうかと思うよ。ここは新日本だから、それもいいだろう。またな!」

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