4/27【スターダム】羽南猛攻も…安納が薄氷のワンダーV2 なつぽい、壮麗が挑戦者決定戦へ
『ALL STAR GRAND QUEENDOM 2024』神奈川・横浜BUNTAI(2024年4月27日)
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○安納サオリvs羽南×
シンデレラトーナメントの覇者の羽南が猛攻を仕掛けたが、安納が逆転勝利で薄氷のワンダー王座V2。試合後、なつぽい、壮麗亜美が挑戦表明すると、安納が次期挑戦者決定戦を提案した。
羽南は3月に行われたシンデレラトーナメントで初優勝。19歳にして栄冠を勝ち取ると、「スターダムの未来を照らし続ける存在になる」と決意をあらわにし、安納が保持するワンダー王座獲りに照準を合わせた。安納は「優勝しなくても、挑戦表明で選ばれなくても、逆指名したいと思っていた」と歓迎。急成長中の羽南の前に立ち塞がった。
序盤からシーソーゲームとなると、戦いの舞台はエプロンに。安納のエプロンフィッシャーマンを食らい、大ダメージを負った羽南だったが、必死に食らいついていく。安納の壁に吹き飛ばされながらも、ブロックバスター合戦で火花を散らすと、エルボーは相打ちになり、両者大の字に。
羽南はスライディング式エルボースマッシュを連発するも、冷静な安納はロコモーション式フィッシャーマンから両腕クロス式キャメルクラッチに捕獲。なおも奮闘する羽南をミサイルキックやジャーマンで攻め立て、タンタンドルの構えに。
スキを突いた羽南はバックドロップで形勢打開。2発目のバックドロップは不発に終わるが、手首を固めた状態でエルボーを打ち合うと、ドロップキックで場外まで蹴り飛ばし、コーナーからプランチャを敢行した。リングに戻ると、フェイマサーで叩きつけ、ダンデライオン(変型前方倒れ込み式逆片エビ固め)で絞めに絞めた。
なんとかしのいだ安納はロコモーションジャーマンへ。前方に切り返そうとする羽南を強引に引っこ抜くと、タンタンドルがさく裂。ギリギリでキックアウトした羽南は、スープレックスを狙う安納を振り払い、怒とうのバックドロップ3連発。続くブロックバスターホールドは安納が間一髪で肩を上げると、羽南はバックドロップホールドで勝負に。カウントの合唱となるが安納はキックアウト。ならばと羽南はロコモーション式バックドロップでダメ押しにかかる。が、2発目を回転して不時着した安納がスペシャルポテリングでクルリ。逆転の3カウントをもぎ取った。
安納が薄氷のワンダー王座V2。試合後、マイクを持った安納は「羽南、あのさ、何なん? 凄すぎるやろ。こんな魅力的な19歳羨ましいわ。未来しかない」と手放しで挑戦者を称賛し、「でも、こんな33歳も結構魅力的ちゃう?」と呼びかける。羽南は「悔しいけど、お前は33歳の魅力的な女だ! 白いベルトの階段は全然高かったけど、また挑戦させてください。今日はありがとうございました」と将来的な再挑戦をアピール。2人は抱擁を交わした。
タイトルを死守した安納の前に現れたのはCOSMIC ANGELSの仲間であるなつぽい。さらに、「ちょっと待った!」と壮麗が登場し、「安納サオリ、次の白いベルトの挑戦者は私、壮麗亜美だ!」とぶち上げる。なつぽいは「ダメダメダメ。ダメなお話。何を言ってるか。えっ、なんで? 空気を読んで」と詰め寄るが、壮麗は「私は空気を読むほどつまんねえヤツじゃないんだよ」と譲らない。
揉め始めた2人の間に入った安納は「なつみ、壮麗、その試合決定で。意味わかる? 意味わかるよな」と通告。理解した壮麗が「次期挑戦者決定戦やりましょう!」と吠えると、なつぽいも「いいよ、やってやるよ。絶対負けないから」と呼応し、次期挑戦者決定戦開催が決定的に。リングに残った安納は「何度だって言わせてください。私がワンダー・オブ・スターダムのチャンピオン、あのサオリです」と力強く宣言してみせた。
「私が19歳の頃はさ、自分の良さとか全然わからなくて、着飾ってばっかりいたけど、羽南は自分がある。羽南はシンデレラかもしれへんけど、魔法がなくても十分凄いし、魅力的やわ。だって、ここまで安納サオリを追い込んだんやからさ」とバックステージでも羽南の実力を称えた安納。薄氷の勝利となったが、ワンダー王座の価値はさらに高まったのもまた事実。「それにしても嬉しいな。どんどんこのワンダーのベルトに挑戦してくれる選手が現れて。私はもう止まらん。進む。このベルトとともに歩んでいくって、大きくなるって何度も言ってるから。これから注目してとは言わん。でも、見逃したら後悔させてやるから」とさらなる激闘に思いを馳せる安納だった。
【安納の話】「私が19歳の頃はさ、自分の良さとか全然わからなくて、着飾ってばっかりいたけど、羽南は自分がある。羽南はシンデレラかもしれへんけど、魔法がなくても十分凄いし、魅力的やわ。だって、ここまで安納サオリを追い込んだんやからさ。そして、壮麗亜美、なつみ。壮麗亜美は想定してなかったな。でも、2人の思いが重なってるなら、2人で戦って決めたほうがいいんじゃない? 個人的には私はなつみと約束したし、次はなつみかなって思ってたけど、ちょっと2人の戦いも見てみたい。それにしても嬉しいな。どんどんこのワンダーのベルトに挑戦してくれる選手が現れて。私はもう止まらん。進む。このベルトとともに歩んでいくって、大きくなるって何度も言ってるから。これから注目してとは言わん。でも、見逃したら後悔させてやるから。それでは安納サオリでした」
【羽南の話】「白いベルトへの階段は、まだまだ、まだまだ遠いけど、もう確実に私は白いベルトを狙っているって言い切るしかないし、もう言えるし。次は絶対私が獲りにいくから。安納サオリから私が獲りにいくから。それまで絶対絶対絶対持ってて。私が安納サオリから獲るから」