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5/3【新日本】コブが逆転撃破でTV王座初戴冠 ザックは初防衛戦で陥落

『レスリングどんたく 2024』福岡国際センター(2024年5月3日)
NJPW WORLD認定TV選手権試合 ○ジェフ・コブvsザック・セイバーJr.×

 コブが逆転のツアー・オブ・ジ・アイランドでTV王座初戴冠。一方、ザックは初防衛戦でまさかの陥落となった。

 ザックは4・12シカゴ大会でマット・リドルを破り、3ヵ月ぶりにTV王座に返り咲き。そんなザックの前に現れたのがコブだった。ザックとコブは昨年3度対戦。1勝1敗1分とまったくの五分で、決着戦となるTV王座戦が決定した。

 レスリング勝負で幕開け。技巧戦を繰り広げるが、コブが強引に連続してぶん投げると、脇腹を痛めたザックが急ブレーキに。見逃さないコブはコーナーに全力連続して叩きつけると、フロントスープレックスで引っこ抜いた。ザックはスイング式DDTから反撃に出るも、コブはペースを渡さず。ザックのジャーマンには、即座に投げ捨てジャーマンで返答し、投げ捨て式のバックドロップ、その場飛びムーンサルトプレスと脇腹に響く攻撃を連発する。

 苦しい展開が続いたザックは、あえて真っ向からラリアット合戦を繰り広げる。10分経過直後にコブの腕をハイキックで蹴り飛ばすと、ザックドライバーで真っ逆さま。ようやく勝機をたぐり寄せたザックはしなるようなミドルキックを叩き込んでいく。コブがドロップキックから雪崩式ブレーンバスターを狙ってもスリーパーで阻止。コーナー上のコブに背後から組みつき、パワーボムでぶん投げる。

 しかし、コブも意地を発揮。お株を奪う回転足折り固めを狙う。読んだザックがスリーパーで切り返しても、さらにその裏をかき、力ずくで抱え上げて、ブン投げ式F5で放り投げた。ザックは続くツアー・オブ・ジ・アイランドを丸め込んで切り返そうとするも、コブは押し潰して鎮圧。ザックは三角絞めや腕ひしぎ十字固めなどアグレッシブに関節技を仕掛けていくが、苦しみながらも腕に絡みつく王者を強引に抱え上げたコブはツアー・オブ・ジ・アイランドで今度こそ叩きつけて、逆転の3カウントを奪った。

 コブが3度目の挑戦でついにTV王座初戴冠。5年ぶりにシングル王座を手にした。一方、前回戴冠時には1年間にわたり、合計16回の防衛を果たしたザックだったが、今回は一度もベルトを守れずに陥落となった。

 すでにユニットを離れた選手や欠場中のメンバーも含めてUNITED EMPIREの面々に感謝の言葉を送ったコブは、「UNITED EMPIREは、過小評価されていた、誰にも注目されていなかった個々人の力を信じた。俺たちは、その内に眠るものを見出していたんだ。だからニュージャパンプロレスリングよ、というかTV王座だからテレビ朝日だな。『テレビ映えする顔』とはよく言うものだが、この王座については、とんでもない間違いを犯したな。今晩が終わる頃には、一体誰が俺を倒すのか、一体誰が15分で俺をタップアウトされることになるかと話題になる」と自信満々に豪語。「悪いがニュージャパン、俺はこのタイトルを長い間保持することになる。さあ、これからの話をしよう」と続けると、「ニュージャパンは5月11日、素晴らしい大会の予定がある。俺はニュージャパンプロレスリングの王者であり、米国民だ。ビザの制限を受けることなく出入りできる。だから、5月11日、俺にこてんぱんにやられに来ればいい。これはジェフ・コブからの公開招待だ! 15分の名誉を受けに来い! 誰でも挑んでこい」と呼びかけていた。

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