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6/15【ALL TOGETHER】棚橋&丸藤&宮原豪華トリオ実現も 復帰SANADAが棚橋料理、タイチは闘病中・義兄眼前で全力ファイト

『TOGETHER in SAPPORO〜能登半島復興支援チャリティ大会〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2024年6月15日)
○SANADA&タイチ&上村優也vs丸藤正道&宮原健斗&棚橋弘至×

 棚橋&丸藤&宮原の豪華越境トリオが実現したが、1ヵ月半ぶりの復帰戦となったSANADAが棚橋を料理。緊急参戦となったタイチは悪性リンパ腫で闘病中の義兄の眼前で全力ファイトを見せた。

 当初、棚橋&丸藤が社長&副社長タッグを結成し、SANADA&上村と対戦予定だったが、大会2週間前に全日本のエース・宮原が「元気を届けたい」と出場の名乗りを上げた。これを受けて同じく緊急参戦となったのが北海道出身のタイチ。4・27広島大会から体調不良のため欠場中だったSANADAは1ヵ月半ぶりの復帰戦となった。

 緊急参戦となった宮原は入場時、健斗コールの大合唱を浴びた。一方、タイチは花道を歩くと足を止めた。そこには悪性リンパ腫で闘病中ながらタイチを応援すべく駆けつけた義兄がベッドで観戦する姿。タイチは何やら言葉をかけてからリングへと向かった。

 タイチは義兄に届けとばかりに全力ファイトをみせた。宮原のフロントハイキックが丸藤に誤爆すると、棚橋をローンバトルに追い込み、宮原がフロントハイキック、ドロップキック連射で攻勢に出ても、タイチはオーバーヘッドキックで応戦。ステップキック連打、スピンキックで押し返した。

 終盤には復帰戦となったSANADAが棚橋を相手に一進一退の攻防を展開。ツイスト&シャウトを連発する棚橋にネックスクリューで応戦。スリングブレイドを阻止してドラゴンスリーパーで捕らえた。丸藤がフックキックで棚橋を救出すると、SANADAは丸藤の虎王と宮原のブラックアウトを同時に食らったが、最後は棚橋をオコーナーブリッジで丸め込んで3カウントを奪った。

 J5Gが豪華トリオを破って快勝。試合後、タイチが再び義兄のもとを訪れた。他の5人も次々にやってタイチの義兄を激励。ノーサイドで写真に納まった。試合後、タイチは「前もKOPW、山形で試合終わった後に(話したけど)、あの頃に悪性リンパ腫、血液のガンで倒れて治療を続けて、彼は今でも諦めず戦ってます。今日はホント、この試合を見ることだけに活力を得て、ああやって元気でね、目標達成できたっていうかね。まあ、こっちも家族として、すごく毎日サポートして。数日前はこんな状態じゃなかったんだけど、プロレスを見たいという彼の力だけで、今日、連れてくることができて、よかったなと思ってます」と義兄への思いを口に。「今日は素直にありがとうございました」とJ5Gメンバー、相手の3人に感謝し、明日6・16札幌大会で出場メンバーが発表されるG1 CLIMAX出場を見据えた。

 一方、SANADAは1ヵ月半ぶりの復帰戦で快勝し、翌6・16札幌大会でのGLOBAL王座挑戦へ向けて「無事に復帰することができました。明日に向けて、いい感じかな」と手応えを得た様子。豪華トリオとの対戦を終えて「普段戦えない相手と戦えて、棚橋社長、あと何回戦えるか分かんないですし、丸ちゃんはもう、8年ぶりですし、宮原健斗のデビュー戦は俺だったし、まあいつかシングルができたらいいなと思ってます」と将来の一騎打ちも見据えた。

【SANADAの話】「無事に復帰することができました。明日に向けて、いい感じかなと思ってるんですけど、今回の『ALL TOGETHER』とか普段戦えない相手と戦えて、棚橋社長、あと何回戦えるか分かんないですし、丸ちゃんはもう8年ぶりですし、宮原健斗のデビュー戦は俺だったし、まあいつかシングルができたらいいなと思ってます。こういう機会じゃないとできないんで。ストーリーが自分は大事で、ストーリーって言ったら『SANADA・EVIL・内藤組』とかもいつかやってみたいですけど……まあ厳しいかもしれないですけど、そういうのがあってもいいんじゃないかと思っております」

【タイチの話】「今日は素直に、ありがとうございました。ウチの、Just 5 Guysのメンバー、SANADA、優也、それに加えて対戦相手、ま、今日は『棚橋社長』と呼ばせてもらおう。社長、丸藤……何社長? 副社長? 宮原平社員、今日は素直に、ありがとう。まぁさっき映像にも映ったと思うけど、あそこでベッドのまま観戦してたのはウチの義理の兄貴で、前もKOPW、山形で試合終わった後に(話したけど)、あの頃に悪性リンパ腫、血液のガンで倒れて治療を続けて、彼は今でも諦めず、戦ってます。今日はホント、この試合を見ることだけに活力を得て、ああやって元気でね、目標達成できたっていうかね。ま、こっちも家族として、すごく毎日サポートして。数日前はこんな状態じゃなかったんだけど、プロレスを見たいという彼の力だけで今日、連れてくることができて、よかったなと思ってます。ま、彼もね、会場の人にもあの姿を見られるだろうし、TVを通して全国の人に見られると。それでも構わないと。病気に立ち向かって、可能性はかなり薄いかもしれない。ないかもしれない。いや、ないとは言わない。1%でもあるなら、それを探して、俺は立ち向かって頑張る、諦めない、最後まで絶対諦めないって、彼は戦い続けてるから。ま、今日は彼の希望もあったから、ああいう形で観戦させてもらいました。今日は素直にね、新日本プロレス、対戦相手、皆さんに『ありがとうございます』と言いたいですね。ま、チャリティーもいいけど、こういうのも、こういう大会のコンセプトなんじゃないかと思うよ、やっぱり。被災地に対して勇気を与える。そしてこういう風に、命のアレで戦ってる人もいる。そういう人たちに勇気を与える、そういうコンセプトの大会だと思うし。だから今日は素晴らしい、うん、今日がこの日でよかったなと、逆にね、今、感謝してるし。札幌で『ALL TOGETHER』をやってくれたことに感謝してるし。彼の活力につながったしね、今日は俺も素直に全てに感謝です。ありがとうございます。俺も彼の気持ちに負けないように。諦めたくない。だからこそ、福岡でもね、IWGPって血迷って言ったかもしれないけど、彼の諦めない気持ちに俺も負けたくないから。俺も諦めないよ、必ず。どんな結果になっても。明日、『G1 CLIMAX』発表。(俺の出場は)あるのかないのか。20人。相当険しいと思うよ。今の状態で20人、そこに俺が入れるのかどうか。ギリギリだろう。あってもなくても、俺も絶対諦めねえから。それだけ。今日はありがとうございました」

【上村の話】「おい、宮原! 次はお前をぶっ倒してやるよ。丸藤、お前もだ!」


【試合後の棚橋&丸藤&宮原】

▼宮原「今日は『ALL TOGETHER』、このマッチメイクは俺を中心に集まった3人だ。業界の最前線を走る俺ら3人で、今日この札幌から皆さんに元気を届けるためだけに、俺ら今日3人は集まった。結果は関係ない。見てる人が俺ら3人からのエネルギーを(※胸を3回叩き)受け取ったはずだ」

▼丸藤「(※しゃべり終わった宮原に)満足したか?」

▼宮原「当たり前よ。常に満足よ! 丸藤さん、どうぞ真ん中に(※と丸藤を押すが、丸藤は棚橋を真ん中に立たせ、反対の端へ)」

▼棚橋「(※宮原に)宮原、俺はまだ満足してないぞ」

▼宮原「よっしゃあっ!(※と手を叩く)」

▼棚橋「だろ?」

▼宮原「ああ、それをずっと俺らは追い続けてるからな! 100点なんて取ったことないっすよね? 棚橋さん、俺らプロレス人生で! ね、丸藤さん!」

▼丸藤「さっき、満足してるって言ってたじゃん!」

▼宮原「ああ、撤回しよう」

▼丸藤「ああ、そうか」

▼棚橋「早いな」

▼宮原「早いよ! 常に時間を超えてるからな。ね、丸藤さん!」

▼丸藤「(※一瞬、宮原を見やって)ありがとうございました!(※と棚橋と握手)」

▼棚橋「(※握手しながら)ありがとうございました!」

▼宮原「(※報道陣を指差し)みんな欲しがってるぞ、丸藤さんの声を」

▼丸藤「自分が困ったら、最後、俺に振るんじゃねえよ、お前!」

▼宮原「ありがとうございました!」

▼丸藤「相変わらずうるさいな、お前は! なあ、今日は組んだけど、また試合しても面白いだろうし」

▼宮原「いやあ、いいねえ、夢が広がるねえ(※と手を叩く)」

▼棚橋「過去の対戦成績は?」

▼宮原「ありますよ! ありますけど、今見てる人たちは覚えてるか分かんない。それぐらいプロレスは日々動いてるからね!(※手や肩を叩く)」

▼棚橋「(※手を挙げて)じゃあ俺も混ぜてくれよ!」

▼宮原「やりましょう!」

▼丸藤「やろう!」

▼宮原「よし!」

▼丸藤「よし、じゃあ次は3WAYだ!(※と先に控室へ)」

▼棚橋「あーっ!」

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