【GLEAT】田村が飯野との肉弾戦制してG-REX王座V6 「初めてライバルできた」 2024/7/1

『GLEAT Ver.12』TOKYO DOME CITY HALL(2024年7月1日)
G-REX選手権試合 〇田村ハヤトvs飯野雄貴×

 田村が飯野との肉弾戦を制してG-REX王座V6。「俺は初めて心からライバルと言える関係ができたと思っている。これで俺と飯野の戦いは終わりなんて言わせねえぞ」と飯野をライバルと認めた。

 昨年末のTDCホール大会でG-REX王座を獲得した田村がベルト奪取の地でDDTの飯野を迎え撃った。田村は6・6後楽園大会で行われたGLEAT×DDTのコラボ興行で飯野に屈辱敗戦。6・9名古屋大会でエル・リンダマンを下して5度目の防衛を果たし、飯野戦に駒を進めてきた。

 のっけから激しいショルダータックル合戦で幕開け。場外戦になっても何度も正面衝突を繰り返す。執念で押し勝った田村は、リングに戻るとダイビングショルダーを発射。その後の試合を優勢に進めた。

 飯野はネックスクリューを食らってエプロンに追い込まれたものの、田村の追い討ちを防ぐと、エプロンでのブレーンバスターで反撃ののろし。腰に狙いを定め、エルボーをピンポイントで何発もねじ込むと、逆水平合戦も制し、逆エビ固めで絞めに絞めた。

 屈しない田村はやはり肉弾戦を選択して活路。猛追に転じ、スライディングラリアットを叩き込む。飯野も真っ向勝負を継続し、串刺しボディアタック連発からブレーンバスターにつなげるパワフルな連続攻撃を繰り出した。逆水平やハンマーパンチ、追尾式ラリアットでなおも火花を散らすと、場内はさらにヒートアップ。スープレックス合戦からのラリアットは相打ちとなり、同時に崩れ落ちた。

 その後も2人の意地の張り合いは続き、交互にラリアットを打ち合う消耗戦に。田村はローリング式のラリアットで吹き飛ばすと、延髄ラリアット、投げ捨てジャーマンでたたみかけた。引かない飯野はバックフリップから後楽園大会でピンフォールを奪ったスピアーを爆発させるも、田村は意地のキックアウト。飯野のラリアット、スピアーを再度食らっても3カウントを許さない。

 そして、飯野のスピアーに合わせてカチ上げるようなラリアットを一閃。バックドロップで連続してぶん投げる。飯野がカウント1で肩を上げても田村が止まらず、こん身のラリアットで熱戦を制した。

 田村が肉弾戦の末に飯野を返り討ちにしてG-REX王座V6。マイクを持った田村は「まずは飯野。ありがとう」と飯野に感謝の言葉を投げかける。「お前に後楽園でやられて、散々バカにされて、俺はメチャクチャスイッチ入って、今日までそれをエネルギーにすることができた。お前がどう思うかわからないけど、俺は初めて心からライバルと言える関係ができたと思っている。これで俺と飯野の戦いは終わりなんて言わせねえぞ。お前は29歳、俺は28歳。まだまだ何十年もやり合えるよな。またできる日を楽しみにしてるよ」と熱く語りかけると、飯野もリベンジを誓ってみせた。

 田村は「GLEAT3周年の記念すべき日にカズ・ハヤシが引退をした。これからは俺らの世代でもっともっとGLEATを盛り上げていき、その中心はG-REXチャンピオンの田村ハヤトだから、みんなついてきてください」と断言。「そして後半3試合、UWFも控えているので、この熱のままみんなで一緒にGLEATしようぜ!」とG PROWRESTLING部門を締めくくってみせた。

 「俺も飯野もまだまだプロレス界では知られてないけど、もっともっとすげえ試合して、プロレス界で上に駆け上がっていこうぜ」とバックステージでも飯野にメッセージを送った田村は「GLEAT4周年もこのG-REXチャンピオン・田村ハヤトが先頭切って突っ走っていくからよろしく」と早くも4周年を見据えていた。

【田村の話】「飯野、お前とこうやってビッグマッチでベルトを懸けて戦えて、メチャクチャ嬉しかったよ。俺も飯野もまだまだプロレス界では知られてないけど、もっともっとすげえ試合して、プロレス界で上に駆け上がっていこうぜ。俺はまだまだこのベルト守り続けるから。飯野、また挑戦してきてくれよ。そしてGLEAT4周年もこのG-REXチャンピオン・田村ハヤトが先頭切って突っ走っていくからよろしく」

【飯野の話】「クソー! 後楽園でDDTvsGLEATの対抗戦をして俺が勝った。でも今日はシングルで負けた。それは非常に悔しい。でも今日、俺は『I am BURNING』してたよ。田村ハヤト、さっきリングでもマイクで言ってたな。(田村は)28、俺が29。同世代、どんどんやっていこうじゃねえかよ。田村ハヤト、GLEATのリングでもDDTのリングでもいいよ。いつでもいいよ。やってやるよ。シングルマッチ、タッグマッチ、6人タッグ、10人タッグ、何でもやってやるよ。お前と週6、いや週7やってもいいよ。久しぶりに燃えさせてくれたな。でも、今日は俺の負けだ。あいつのほうが『You are GLEAT』してたみたいだな。I am BURNING!」