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　『AEWダイナマイト』が現地時間11日、カナダ・アルバータ州カルガリーで行われ、ブライアン・ダニエルソンが決勝戦でアダム・ペイジを破り、「オーエン・ハート杯トーナメント」に優勝。8・25ロンドン大会『オールイン・ロンドン』でのAEW世界王座挑戦を決めた。

　ダニエルソンは1回戦で鷹木信悟、準決勝でPACをそれぞれ破ってこの日の決勝戦に進出。故オーエン・ハートさんの故郷でペイジと優勝を争った。

　序盤からペイジのパワーに圧倒されながらもダニエルソンは後方回転式逆片エビ固めで巧みに捕らえて反撃。ペイジを場外に投げ飛ばし、トペ・スイシーダで突っ込んだが、鉄柱や鉄階段に叩きつけられて流血に追い込まれ、逆転を許した。

　ダニエルソンは額の傷を狙い撃ちされて防戦一方。それでも一瞬のスキを突いた飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで捕らえ、イエスロックへと移行したが、ギブアップは奪えず。ペイジのクロスフェースに捕まり、耐えてもツームストンパイルドライバーの餌食に。スワンダイブ式トペコンヒーロで打開を図っても、場外パイルドライバーで逆襲された。

　かろうじてリングに生還したダニエルソンは起死回生のブサイクニーをさく裂。ハイキックもぶち込んだが、2発目のブサイクニーはペイジが回避し、レフェリーに誤爆してしまった。すかさずペイジがローリングラリアットを叩き込み、ベルトで鞭打ち。ベルトでダニエルソンの首を絞め上げた。

　ここで1回戦でペイジに敗れたジェフ・ジャレットがリングイン。Tシャツを脱ぐとレフェリーシャツを着用していた。ジャレットが急きょサブレフェリーを務める中、ダニエルソンはイエスロックで捕獲。逃れたペイジにデッドアイ(アックスギロチンドライバー)で逆襲されても、バックショットラリアットをかいくぐって回転足折り固めでニアフォールに追い込む。ペイジがクロスフェースで捕らえても丸め込みで切り返して3カウントを奪った。

　ダニエルソンがオーエン杯に優勝。優勝カップとベルトが贈呈された。故オーエン・ハートさんの未亡人・マーサさんがリングに上がり、「オーエン!」チャントの中、「オーエン・ハートの故郷であるカルガリーに戻ってこれてうれしいです。そしてオーエン・カップをブライアン・ダニエルソンに授与できることをとてもうれしく思います。ブライアン、オール・イン・ロンドンのウェンブリースタジアムでのタイトル戦でお会いしましょう」と祝福した。

　ダニエルソンは8・25ロンドン・ウェンブリー・スタジアム大会『オールイン・ロンドン』でAEW世界王者・ストリックランドへの挑戦が決定。今年をもってフルタイム参戦を終える予定のダニエルソンがAEWの頂点に王手をかけた。

　なお、女子オーエン杯トーナメントはマライア・メイがウィロー・ナイチンゲールを破って優勝。師と仰いできたトニー・ストームの持つAEW世界女子王座に挑戦することになった。