7/12【NOAH】AJ断言「フェノメナールな試合になる」 夢対決へ丸藤とがっちり握手、武道館直前会見
あす(13日)のNOAH日本武道館大会で実現するドリームマッチ「丸藤正道vsAJスタイルズ」に向けた会見が12日、都内で開かれ、AJが「これぞフェノメナールな試合になる」と断言。がっちり握手を交わして熱闘を誓いあった。
夢対決もいよいよ目前。丸藤と肩を並べて前日会見に臨んだAJは冒頭、「間違いなく熾烈な戦いになると思うが、誰もが『これぞフェノメナール』と思うような戦いになることは間違いない」と断言してみせた。
NOAH側から選手リストが提示され、真っ先にAJ自身が丸藤との対決を熱望したという。ともに独創的なプロレスであらゆる動きや技を生み出し、プロレスそのものを“進化"させてきた二人。AJは「イノベーターとして共通している部分はあるけど、同時にそうやって相手を試合で追い詰めてきたともいえる。そんな二人が実際に戦うことで何が起こるのか。やってみないと本当に分からないが、素晴らしい戦いを皆さんにお見せできると思う」と“フェノメナール"な闘いに胸を高鳴らせた。
初参戦となるNOAHにも「ずっとポジティブな印象を持ってきた。ずっと関わりたいと思ってきた」というAJは、故・三沢光晴さんや小橋建太さんの名を挙げながら「マルフジは彼らと闘うことで様々なものを得て、いろいろなものを学んできたと思う。もともと才能の塊だし、だからこそ本当に危険だ。何が起こるか分からない」と言葉を続けた。
AJからの賛美に丸藤も「明日、試合をするのに結構ほめていただいて、ちょっとやりづらい」と苦笑い。一方で「ひじょうに強いオーラを隣で感じています」と襟を正した丸藤は、「彼はアメリカでモンスターみたいな選手たちをしっかり攻略して、しかも結果を残し、プロレスを広め、カリスマ性も持ち合わせて輝きを放っている。今もオーラを感じますし、明日リング上で相対したときにどんな感情になるのかっていうのも、また楽しみにしてます」とAJ同様、胸を高鳴らせた。
一点の曇りもなく互いを認め合う二人は、写真撮影の段では笑顔でガッチリ握手も交わした。決して体格的に恵まれた二人ではないが、それでも才能と努力と創意工夫で世界のプロレスを進化させてきたエポックメイカー対決。ドリームマッチが生み出す“創造物"に世界が注目する。
【会見の模様】
▼AJ「まずこの試合について言っておきたいことがある。間違いなく熾烈な戦いになると思う。誰もが『これぞフェノメナール』と思うような戦いになることは間違いなしだと断言する」
▼丸藤「オーラを、非常に強いオーラを隣で感じています。彼が世界で活躍していること、そしてもちろん日本で活躍してたことを知っていますし、リング上で出会うことはないんじゃないかなと思っていた、この世界でこうやって明日、試合ができることをとてもうれしく思うし、光栄に思ってます。この一戦のために一生懸命動いてくれた方にも本当に感謝していますし、だからこそ、しっかりした試合の内容、そして結果を残したいと思います」
――NOAHの印象は?
▼AJ「NOAHについては、ずっと今までポジティブな印象を持っている。隣に座っている丸藤選手を筆頭に本当に素晴らしい選手がそろっている。いつか戦ってみたいと思っていた。それが明日、実現するということをすごくうれしく思っている」
――AJ選手への印象は?
▼丸藤「さっき言ったように、かかわることのなかった選手ですし、かかわることのなかった団体とこういうふうになった中で、やっぱりAJスタイルズという人間はずっとトップを張り続けてるという印象があるので。しかも試合の内容、結果、非常にオールマイティーな部分も含め、世界のトップレスラーなんじゃないかなと思ってるので、本当に楽しみですね」
――新たな動きや技で世界のプロレスを進化させてきたプロレス界のエポックメイカーと言えるこの二人で戦うことに思うことは?
▼AJ「二人ともいろんな技を開発するということで、イノベーターとして共通している部分はあると思うが、そうやっていろんな技を開発して、相手を苦しい立場に追いやるということをお互いにやっているわけだから、それが実際、自分が丸藤を苦しい立場に持っていくし、丸藤選手も同じように自分を苦しい立場に持っていくだろうし、そういった二人が実際に戦うことでどんなことになるのか。それは本当にやってみないとわからないが、お互いの共通しているところを持ち合わせて、素晴らしい戦いを皆さんにお見せできると思う」
――丸藤選手の凄いと思う点は?
▼AJ「丸藤選手の才能というものが本当にすごいと思う。かつて日本には小橋選手、三沢選手といった素晴らしい選手たちがいた。彼らと闘うことで様々なものを得て、いろいろなものを学んだと思う。才能の塊である丸藤選手というのは本当に危険だし、何が起こるか分からないし、どんなことが待ち受けているのか分からない。そういった面で丸藤選手は本当に凄いと思っている」
――自分のキャリアを形成する中で丸藤選手に影響を受けた部分はある?
▼AJ「もしかしたらみなさんご存じないかもしれないが、ずっと試合を見てきている。丸藤選手のこともよく知っているし、ずっと試合を見ている。試合のオファーがあったときに(対戦相手候補の)リストがあったんだが、その中に丸藤選手の名前を見つけた時、間違いなく丸藤選手と試合がしたいとすぐに思った。丸藤選手の凄いところはずっとトップ戦線で活躍している。そんな丸藤選手と試合ができるチャンスというのがあったらいいなとずっと考えていた。そして、いよいよ明日、そのチャンスが訪れて、丸藤選手という素晴らしい才能を持った選手と戦うことができる。これは自分のキャリアにまた一つ大きな厚み、重み、そういったものをつけてくれるようなきっかけになる」
――その言葉を聞いてどんな気持ち?
▼丸藤「そうですね。明日、試合をするのに結構ほめていただいて、ちょっとやりづらい部分もあるんですけど(苦笑) 日本のレジェンドたちと戦ってきた僕というふうに言ってくれてますけど、彼はアメリカなんかじゃもっとモンスターみたいな選手たちをしっかり攻略して、しかも結果を残し、プロレスを広め、カリスマ性というのを非常に輝きを放ち、今もなおトップでいるAJスタイルズという人間と、こうやって今、隣にいるだけでも、さっき言ったようにオーラを感じますし、明日リング上で相対したときにどんな感情になるのかっていうのも、また楽しみにしてます」
――WWEが他団体に選手を派遣するのは異例だが、その意味をどう感じる?
▼AJ「トリプルH(による指導体制)の時代になって実現したが、明日は自分だけでなく、イヨ・スカイもWWEスーパースターとして日本で試合をする。これは今のトリプルHがどのように考えているのかということを表しているわけだが、これは世界のプロレスそのものを大きくしていこう…という気持ちの表れでもあるんじゃないかと感じている」
▼丸藤「光栄に思いますし、このAJスタイルズvs丸藤、WWEvsNOAHという戦いの中で、このNOAHには強い選手、いい選手、チャンピオン、いろいろいますけど、一発目は俺でいいと思ってます。俺とAJスタイルズ、最高の一発目だと思ってます」
――WWEでトップを張り続ける秘訣とは?
▼AJ「特に秘訣というのはないが、いうなれば誰よりもとにかく努力をするということ。自分は引退するまでずっとベストであり続ける、必ずトップであり続けるようにと思っている。ただ、そうするためには人一倍、誰よりも努力をする。そういうことだと思っている」
――数年ぶりの日本マット参戦へ向けて日本のファンにメッセージを
▼AJ「凄く日本が恋しかった。約5年ぶりに日本で戦うわけだが、日本は本当に大好きな国だし、日本のファンのみんなも大好きだ。今こうして、ここにいる自分と丸藤選手、お互いをリスペクトしているが、明日、リングに上がったら力を込めて殴りかかるだろうし、リスペクトの気持ちはどっかに吹っ飛んでしまうかもしれないが、二人の激しい戦いをぜひ期待してほしい」