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8/31【スターダム】吏南がフューチャー王座最多防衛記録V11達成 妃南との双子姉妹対決制す

『5★STAR GP 2024〜優勝決定戦〜』東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ(調布市)(2024年8月31日)
フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 ○吏南vs妃南×

 吏南が妃南との双子姉妹対決を制して、フューチャー王座V11。最多防衛記録を更新した。

 吏南は7・27札幌大会で八神蘭奈を破り、姉・羽南が樹立したフューチャー王座最多防衛記録に並ぶV10を達成した。記録更新のかかる次期防衛戦に向けて、挑戦に名乗りを上げたのは双子の妹・妃南。ビッグマッチで双子姉妹対決が実現した。

 姉妹ゲンカは感情むき出しの戦いに。せめぎ合いが続くと、吏南は「てめえがチャンピオンなんかになれるわけねえだろ」と吐き捨てた。劣勢が続いた妃南だったが、ドロップキックを起点に反撃へ。水車落としでぶん投げると、逆エビ固めで絞め上げる。

 妃南は激情をあらわにして大外刈りで叩きつけると、吏南も払い腰、フロントハイキックで反攻。絶叫して立ち上がった妃南はネックブリーカードロップを繰り出したものの、吏南はノーザンライトスープレックスで譲らず。妃南もブレーンバスターで投げ返して、両者大の字に。

 先の読み合いから柔道仕込みの投げを連発した妃南が好機。しかし、「バカヤロー」と叫んだ吏南はハイドレンジア(グラウンド卍固め)に捕獲する。しのがれてもダイビングダブルニードロップを投下。妹を追い詰めると、Pink Devil(熨斗紙)の体勢に。

 粘る妃南は外道クラッチなど丸め込みを連発したものの、スキを突いて吏南はPink Devilをズバリ。妃南は意地でキックアウトすると、変型裏投げ、さらにはラブカ(変型ダイヤモンドカッター)まで繰り出した。沈まない吏南がジャックナイフ式エビ固めで丸め込んでも、間一髪で肩を上げた妃南は変型フィッシャーマンバスターで突き刺す。

 吏南はキックアウトすると、残り時間はあと1分に。勝負所を逃さない吏南は変型逆打ちで妃南を足止めすると、絶叫しながら再びハイドレンジアへ。絞めに絞めて引き分け寸前で妹からギブアップを奪った。

 吏南が姉妹対決を制してV11に成功。「11度目の防衛。そして、フューチャー・オブ・スターダムチャンピオンの防衛新記録更新したぞ!」とマイクで叫んだ吏南は、「おい、悔しいよな? 私だっててめえが休んでいる時に悔しい思いをいっぱいしてきたんだよ。だから、このベルトも、そしてNEW BLOODのベルトも巻いて強くなったんだよ。もうお前とは1ヵ月間ぐらいずっと戦い続けて、もう戦うのは飽きた。でも、お前がまだやりたいって言うんだったら、いつでもやってやるよ」と妹に投げかけた。

 それを受けて、妃南は「今が一番悔しいです」と号泣。「でも、あんな小さかった私たちがこんな大きい会場でベルトを懸けてシングルマッチができていること、本当に嬉しいです」と複雑な感情を見せつつも「でも、今日だけで絶対諦めないから。そのベルトじゃなくて、お前を諦めないから!」と姉超えを誓った。

 吏南が手を差し出したものの、妃南は握手せずにリングをあとに。再びマイクを持った吏南は「まあ、いいよ。いつでもやってやるよ。私がこのベルトを誰よりも強い思いを持って狙って、そして守ってきたんで。まだまだ誰の挑戦でも受けるし、NEW BLOODもあるんで。お前らNEW BLOODも絶対に見に来いよ」と締めくくった。

 「今スターダムの若い世代で、このベルトを持って引っ張っていこうという意志のあるヤツいますか? いねえよな。だったら私が、もう誰の手も届かないぐらいのところまで行って、みんなを後悔させてやるよ」と吏南。「夏休み入って、まずNEW BLOODのベルトを獲って、夏休み最後にこのフューチャーのベルトの最多防衛新記録。最高の夏休みでした」と熱闘続きの今夏を満足げに振り返っていた。


【吏南の話】「このフューチャーのベルト、11度目の防衛成功。そして、私が最多防衛新記録を達成した。羽南の防衛記録を越した。私は11回防衛してきた。その11人のどの挑戦者よりも、タイトルマッチに熱い思いを持って挑んできたんだよ。簡単じゃなかったよ。簡単じゃなかったけど、その向き合ってきた証拠が今ベルトが私の腰にあるってこと。そして、まだまだ引っ張っていきますよ、私が。なんでかって言うとね、今スターダムの若い世代で、このベルトを持って引っ張っていこうという意志のあるヤツいますか? いねえよな。だったら私が、もう誰の手も届かないぐらいのところまで行って、みんなを後悔させてやるよ。そして、9月にはNEW BLOODが2回予定されているんで、私はそのNEW BLOODを満員にしたい。簡単じゃないけど、私ならできると思っているし、やるしかないから。ということで、夏休み入って、まずNEW BLOODのベルトを獲って、夏休み最後にこのフューチャーのベルトの最多防衛新記録。最高の夏休みでした。以上」

【妃南の話】「(泣きながら)負けちゃいました。あんなに勝つって言ってたのに、勝てませんでした。同じ時間に生まれて、プロレスも同じ時期に始めたのに、こんなに結果と差が開いちゃって、本当に自分が情けないです。でも、小学2年生から始めて、小6で新木場1stRINGでデビューして。今こうやって大きな会場でベルトを懸けて試合できていることが本当に嬉しいけど、結果を出さなきゃ意味がないから。私は必ずあのベルトじゃなくて、吏南を諦めないから。必ずまた戦って、吏南から勝ちます」

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