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9/1【全日本】7年ぶり福岡三冠戦30分超激闘 青柳が地元凱旋・宮原突破で初防衛

『熱闘!サマーアクションウォーズ2024』福岡・アイランドシティフォーラム(2024年9月1日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○青柳優馬vs宮原健斗×

 青柳が地元・福岡凱旋となった宮原を下し、三冠王座初防衛。王道トーナメント初制覇に照準を定めた。

 青柳は8・17立川大会で安齊勇馬を破って2度目の三冠ベルト奪取を果たした。試合後、宮原が地元・福岡での挑戦を表明。この日の青柳V1戦が決まった。

 1年7ヵ月ぶり2度目の戴冠を狙う最高男は「三冠ベルトに似合う」ガウンを新調して地元・福岡のリングに登場。後輩王者・青柳の前に立ちはだかった。エプロンバックドロップで青柳が強烈な先制打を放てば、宮原は「負けてたまるか!」とエルボー合戦で渡り合い、ブラックアウト連射に出た。

 青柳も負けてはいない。シャットダウンを阻止してスピンキック、ロックスターバスター、THE FOOLとフルコースで勝負をかける。3カウントを許さない宮原にシュバイン、エンドゲームの猛攻に出ると、回転足折り固めなど緩急をつけて攻略しようとした。

 簡単に沈まない宮原は電光石火のシャットダウンを爆発させたが、青柳は王者の意地で肩を上げた。ラリアット、スピンキック連射とたたみかけ、垂直落下式ブレーンバスター、ロックスターバスターを立て続けに敢行。そしてTHE FOOLでダメ押ししてようやく3カウントを奪った。

 勝負タイムは30分36秒。7年ぶりの福岡三冠戦は大激闘の末、青柳が宮原を下し、初防衛を果たした。試合後、両者は握手を交わして敬意を示し合い、人差し指を立てて再戦を誓い合った。

 V1戦から全日本のエースを突破した青柳が福岡の地で防衛ロードの第一歩を踏み出した。「やっぱ大将は、宮原健斗は最高ですね。こっちの方でいうところで最高ですたいといったところでしょうか」と宮原に敬意を表した青柳。いきなり最強のチャレンジャーを退け、次なるテーマは9・14名古屋大会で開幕する王道トーナメントだ。未制覇の青柳は1回戦で本田と対決する。過去7度の出場はすべて1回戦敗退。青柳は「その汚名を返上するためにも、今日福岡で宮原健斗に勝ったという責任感を持って優勝します」と誓ってみせた。

 「どこの誰よりも、どこの団体よりも全日本プロレスがプロレス界を盛り上げてまいりますので、秋の思い出も皆さん一緒に作りましょう」と呼びかけた三冠王者・青柳は宮原に勝利した重責とともに秋の栄冠を勝ち取りにいく。

【青柳の話】「はぁはぁ…ありがとうございました。なんとか勝てました。V1成功です。正直、皆さんと一緒で勝てると思ってなかった。やっぱり宮原健斗の地元。厳しい言い方かもしれないけど、敵地といえる場所に足を運んでいただいて、僕のことを応援してくれた人たちのおかげで勝つことができました。その人たちの応援に応えるためにも今まで以上に全日本プロレスを盛り上げて、プロレス界一の団体にしないといけないと改めて痛感しました。そして宮原健斗に今日、勝つことはできたかもしれないけど、まだまだあの人の壁というのを乗り越えることはできなかったのかな…と思います。本当に危ない一戦でした。次やったら勝てるか分かりません。そして次は名古屋から始まる王道トーナメント優勝して、全日本プロレス・青柳優馬ここに在り!というのをみせて、真のピープルズ・ヒーローとして全日本プロレス…いやプロレス界の秋を獲りにいきます。夏の次は秋です! よろしくお願いします」

【宮原の話】「負けた。負けた。はあ…。けして俺が弱くなったわけじゃない。全日本プロレス、数年前まではな、この俺が一人で突っ走っていた。その理由は他の選手に任せられないからだ。分かるか? 数年経ち、今の全日本プロレス見てみろ。メインイベンター、そしてベルトを巻ける可能性のある人間が何人もいる。今の全日本プロレスはそのレスラーがチャンピオンになったとき、その選手のカラーになる。それぐらい俺が弱くなったわけじゃなく、全日本プロレスのスターといわれる選手がいるからだ。何人もな。俺が望んでいた光景だが、いざその風景に直面すると悔しいもんだな。悔しいよ。三冠ベルトはいつだって俺にとってキラキラしたものだ。だからこそ、どんな時代になっても俺はあきらめない。このスター選手が育った全日本プロレスの中では強がりでも、また明日から言うぞ。俺はスーパースターだ。てめえらとは格が違うんだってな。また明日からあの三冠ベルトを目指してスーパースター街道走るんだ。ありがとう福岡」

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