9/7【新日本】20周年・鷹木がYAMATOと再会合体 激闘ドローも内藤と真っ向火花でIWGP戦約束
『Road to DESTRUCTION 鷹木信悟デビュー20周年記念大会』アイメッセ山梨(甲府市)(2024年9月7日)
△鷹木信悟&BUSHI&YAMATOvs辻陽太&高橋ヒロム&内藤哲也△
鷹木が20周年記念試合でYAMATOと再会合体。30分ドローに終わると、盟友・内藤とIWGP世界ヘビー戦での対決を約束し合い、YAMATOとのドリームゲート王座戦の実現も視野に入れた。
鷹木は2004年10月、DRAGONGATEでデビュー。20周年を1ヵ月後に控える中、この日、地元・山梨で記念大会を迎えた。しかも古巣・DRAGONGATEから現オープン・ザ・ドリームゲート王者・YAMATOが参戦。二人はかつて多くのユニットで共闘し、VerserK時代に鷹木がYAMATOを追放したこともある。そしてドリームゲート王座をかけて3度対決(2010年5月、2013年8月、2016年7月)している。
YAMATOとの再会合体となった鷹木はBUSHIとのトリオでIWGP世界ヘビー級王者・内藤&辻&ヒロムとのL・I・J対決に臨んだ。故郷・山梨県中央市のふるさと大使に任命された鷹木はこの日の試合前、委嘱式に登場。そしてメインで記念試合を迎えた。場内は鷹木コールの大合唱。先発で飛び出した鷹木は内藤にスカされたものの、辻を相手にタックル合戦、エルボー合戦を展開し、ナックルパンチ、逆水平を打ち込んだ。
YAMATOの新日本参戦は2009年のスーパージュニア以来15年ぶり。2日前のDRAGON GATE9・5後楽園大会ではドリーム王座V2に成功し、「今の新日本がどんなもんか腕試ししてやるよ」と宣言していた。内藤との注目のシングル王者対決が実現。YAMATOがショルダータックルでなぎ倒せば、内藤はマンハッタンドロップでやり返して火花。YAMATOはダブルヒップトス、ダブル逆水平とヒロム相手に鷹木との連係も決めた。
その後、鷹木の劣勢が続いたが、コーナーマットに何度も頭をぶつけて気合を入れると、辻にバックエルボー、グーパンチ、龍魂ラリアットの連続攻撃を決めて突破口を開いた。タッチを受けたYAMATOは「山梨、投げるぞ!」と叫んで3度目のトライでブレーンバスターで辻を投げ、延髄斬りをさく裂。辻も譲らずラリアットを叩き込んだ。
20分過ぎ、BUSHIがファブルでヒロムを捕らえると、YAMATOがスリーパーで辻、鷹木がWARスペシャルで内藤を分断する見せ場を作った。そしてG1公式戦以来、内藤と向き合った鷹木は串刺しショートレンジラリアット、フェイントDDT、スライディングラリアットの猛攻を浴びせる。「山梨! 俺の時間がキタ、キタ、キター!」の叫びからMADE IN JAPANの構えに入った。
阻止した内藤はマンハッタンドロップで反撃し、バックエルボーを連打。鷹木は倒れ込んでしまう。するとYAMATOが串刺しドロップキックで援護射撃。YAMATO、BUSHIの順で延髄斬りを見舞うと、鷹木がパンピングボンバーを叩き込んだ。
内藤も鷹木とYAMATOのツープラトン攻撃を回避し、二人を鉢合わせに。鷹木とYAMATOは互いを小突き合い、YAMATOの串刺しドロップキックも同士討ちとなってしまう。辻とヒロムにトラースキックを連発された鷹木は内藤のジャックナイフで丸め込まれ、コリエンド式デスティーノで3カウント寸前に追い込まれた。
それでも鷹木は両腕ラリアットで内藤と辻をまとめてなぎ倒し、「負けらんねえんだよ!」と絶叫。内藤に頭突き、ワンツーエルボーを打ち込む。強烈な張り手を食らってもグーパンチで徹底抗戦し、MADE IN JAPANを敢行。こん身のパンピングボンバーを叩き込んだ。残り時間30秒となったところでラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛けたが、内藤はデスティーノで切り返した。正調デスティーノは鷹木が食い止め、パンピングボンバーを叩き込んで覆いかぶさったが、2カウントが入ったところでタイムアップとなった。
鷹木の20周年記念試合は激闘の末、30分時間切れドローに終わった。試合後、鷹木は「内藤、G1でお前と試合する前に『最後のシングルかもしれん』と言ったけど、最後にするわけにいかねえよな」と言い切ると、「俺は言ったわ。『お前の前にG1覇者として立ちたい』と。だが、それはかなわなかった。でもお前に対して、IWGPに対して強いもの持ってんだ。再びお前の前に立ってやるよ。内藤、その時はそこにあるIWGP世界ヘビーかけて俺とやろうぜ」と呼びかけた。
「せっかくの山梨だ。いい返事聞かせてくれよ」と鷹木が求めると、内藤は「鷹木とこのベルトをかけてのタイトルマッチ、俺の答えはも・ち・ろ・ん、トランキーロ! あっせんなよ」と返答。「ただな、俺にとって鷹木信悟は特別な存在なんだよ」と言い切ると、「鷹木とのIWGP世界ヘビー級王座戦、やりたいに決まってんだろ。俺はチャンピオンとして、鷹木がチャレンジしてくれるその日を楽しみにしてるぜ、カブロン!」と呼応した。
そして鷹木は自身の記念大会に花を添えてくれたYAMATOに感謝。「だがよ、YAMATO、お前のドロップキック効いたぞ。いつかやり返さないと気が済まねえな」と投げかけ、「25周年記念でここでそのベルトをかけてやってもいいんだぜ。それまでお前が防衛していればだがな」と今度は古巣のベルトをかけての対戦を見据えた。
YAMATOは「新日本のリングに上がるの15年ぶりなんですよ。やっぱり相変わらず新日本はすげえなと思いますよ」と実感しつつ、「でもね、DRAGONGATEが新日本を超すことを俺はあきらめてねえからな」とキッパリ。「新日本、お前らは業界の盟主だ。アグラかくなよ。アグラかいてたらな、この俺がお前らの寝首、いつでもかきにくるからな」と言い放つと、「今日はお招きいただいてありがとう。そして鷹木さん、20周年おめでとうございます。またどっかでやりましょう」と呼応した。
そして場内のスクリーンでVTRが上映され、武藤敬司、大仁田厚、天龍源一郎、藤波辰爾、アニマル浜口と鷹木にゆかりあるそうそうたる顔ぶれが祝福メッセージ。恐縮しきりの鷹木は「レジェンドの方々に少しでも近づけるように、まだまだ鷹木信悟、努力、精進してまいりたいと思います」と誓った。
この日は6月のチケット発売開始から1ヵ月で完売。1678人(札止め)を動員した。「先のことはわからないけど、25周年やるときはアイメッセ全面ぶち抜いて、2500人、いや3000人集めようじゃないか」と5年後を見据えた鷹木は「20周年大会終わりましたが、次は25周年までランペイジドラゴン・鷹木信悟、龍のごとく駆け上っていくぞ、オー!」と拳を突き上げて大盛況の記念大会を締めた。