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9/29【新日本】内藤がオーカーンに雪辱でIWGP世界ヘビーV1 10・14両国でザック迎撃、鷹木が勝者への挑戦を表明

『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール(2024年9月29日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○内藤哲也vsグレート-O-カーン×

 内藤がオーカーンに雪辱を遂げ、IWGP世界ヘビー級王座初防衛に成功。10・14両国大会でG1覇者ザック・セイバーJr.迎撃が決まり、NEVER王者・鷹木信悟が勝者への挑戦を表明した。

 今夏G1で内藤は史上初のIWGP世界ヘビー級王者による優勝を狙ったものの、最終公式戦となった8・12長岡大会でオーカーンに敗れ、優勝決定トーナメント進出を阻まれた。そこで「この夏の借りを年内に返したい」とし、次期挑戦者にオーカーンを指名。この日、至宝ベルトをかけた再戦が実現し、勝者が10・14両国大会でG1覇者・ザックを迎え撃つことになった。

 試合前、オーカーン、内藤の順で両者へのコールが発生。開始のゴングが鳴ると、期待を物語るようにオーカーンコールが上回った。グラウンドでコントロールにかかるオーカーンは腕関節やケサ固めを仕掛け、内藤が爆弾を抱える左ヒザを低空ドロップキックで射抜く。レッグロック、ヒザ固めで絞め上げ、玉座で蹂躙。俵返しでぶん投げてから再びレッグロックで捕らえた。

 10分過ぎまで防戦一方となった内藤だったが、低空ドロップキックでお返しして反撃を開始。バックエルボー、後頭部への低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせ、セカンドロープに乗せてのネックブリーカードロップ、スイングネックブリーカードロップ、ネックロック、バックエルボー連打と徹底した首攻めに出た。

 しのいだオーカーンは起死回生の一本背負いで逆襲。飛行機投げ、巴投げ、ダブルアームスープレックスと投げ技を連発し、肩固め→アキレス腱固めで捕らえる。耐えた内藤はスイングDDTで反撃。オーカーンを特設花道に連行してバックエルボーを連発すると、スイングネックブリーカードロップで叩きつける。リングに戻ってもバックエルボー連打でねじ伏せ、プルマブランカで絞め上げた。

 オーカーンが耐えても内藤はエスペランサで追い討ち。オーカーンコールに応えるようにオーカーンも読み合いを制してクロス式ヒザ十字固めで捕らえる。今度は内藤コールが発生。何とかロープにたどり着いた内藤はエリミネーター狙いをサムソンクラッチで切り返し、延髄斬りを放ったが、オーカーンも正拳突きで譲らず。雄たけびを上げるや、雪崩式エリミネーターを狙ったが、食い止めた内藤が雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落とした。

 すかさず内藤がコリエンド式デスティーノを仕掛けたが、阻止したオーカーンは大空スバル式羊殺しで捕らえる。逃れた内藤がコリエンド式デスティーノを決めても、オーカーンはリバース河津落としで応戦。エリミネーターを仕掛けたが、内藤はデスティーノで切り返した。そして正調・デスティーノでダメ押し。オーカーンは返せず3カウントが入った。

 内藤がオーカーンを返り討ちにし、IWGP世界ヘビー初防衛に成功。10・14両国大会でG1覇者・ザックとのV2戦が決まった。試合後、優勝トロフィーを手にしたザックが現れ、「おめでとうございます。今日、内藤勝った。もうすぐ『KING OF PRO-WRESTLING』ですね。楽しみです。でも、ごめん。内藤は終わり。G1王者、もうすぐIWGP世界ヘビー級王者だよ。内藤さん、新日本トップは俺だ!」と日本語で通告した。

 すると鷹木が現れた。この日HENAREを破ってNEVER王者に返り咲いた鷹木は「ちょっと邪魔するぜ。内藤、防衛おめでとう。別にお前らの邪魔をするつもりはない」と前置きしつつ、「今年はデビュー20周年イヤー、そして辰年。まだまだ暴れ足りないんだよな。お前らの勝者に次は俺がチャレンジする」とIWGP世界ヘビー獲りの名乗りを上げた。

 今度はこの日、TMDKの新メンバーとして新日本に帰還した大岩陵平がやってきて「鷹木信悟、邪魔すんで。あらためまして新日本生まれ、NOAH育ちの大岩陵平だ! TMDK入って一発目、まずは景気づけにお前の持ってる、そのNEVERのベルト、俺が挑戦する」と宣戦布告した。鷹木も「大仁田だか、大岩だか知らねえが、やってやろうじゃねえか。おめえとは10・14両国で勝負してやる」と受諾。「そんな簡単に鷹木信悟を超えられると思うなよ。お前なんか一発で叩き潰してNOAHに返してやる」と通告した。

 ザックと大岩が去ると、内藤がマイクを手にした。2006年10月、シングル初勝利を挙げた思い出の地でV1を果たした制御不能王者は「今日、グレート-O-カーンの挑戦を退けた。次は10月14日、両国大会にて行われる今年のG1 CLIMAX優勝者ザック・セイバーJr.との防衛戦。そこもクリアしたら、そこからは俺の新たなるチャレンジをしていきたいと思います」と宣言。「新たなるチャレンジとは、それ以降の防衛戦の相手を俺が指名しますよ。俺が指名する選手はいったい誰なのか? その答えはもちろん! トランキーロ! あっせんなよ」との意向を示し、鷹木と実況席に座る高橋ヒロムに目を向けた。

 そして最後は神戸大会では2016年9月以来、8年ぶりとなる大合唱で締め。バックステージに戻った内藤は「俺はこの先の防衛戦の相手を自分で指名していきますよ。やりたい相手とこのベルトをかけて、新日本プロレスのナンバー1をかけて戦っていきたいですね」とあらためて宣言。「そのために、ま・ず・は、10月14日、両国大会でのG1 CLIMAX優勝者ザック・セイバーJr.との防衛戦をクリアしますよ」と誓った。「会場の期待感とか充実感を感じますよ。今、ザック・セイバーJr.に追い風が吹いてるんじゃないですか」と実感するものの、「そんな追い風が吹いてる選手を倒したら、いったいどうなるんだろうね。その先を見てみたいでしょ? 俺も見てみたいよ。だから全力で10月14日、両国大会にて行われるザック・セイバーJr.との防衛戦をクリアしてみせますよ」と豪語してみせた。

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