11/30【NOAH】丸藤&杉浦組がワグナー兄弟退けGHCタッグV4 モリス表明で「パートナーは明日新宿で発表」
『SUNNY VOYAGE 2024 in SHINAGAWA2 vol.2』東京・品川プリンスホテル Club eX(2024年11月30日)
GHCタッグ選手権試合 丸藤正道&杉浦貴vsイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&ガレノ・デル・マル×
GHCタッグ王者の丸藤&杉浦組が熱闘の末に“ワグナー兄弟"ワグナーJr.&ガレノ組の挑戦を退けて4度目の防衛に成功。TEAM 2000Xのジャック・モリスが挑戦表明して「パートナーは翌日の新宿で発表する」としたが、丸藤は「ヨシ・タツ以外で」と強く念押しした。
品川昼夜興行の大トリに据えられたGHCタッグ王座戦。王者の丸藤&杉浦組にワグナーJr.&ガレノのワグナー兄弟タッグが挑戦した。
9月からNOAH定期参戦を続けてきた弟のガレノは、これがGHCタイトル初挑戦。いきなりその圧倒的なパワーを活かして丸藤を圧倒する。ワグナーJr.もあうんの呼吸で動いて追随。いきなりワグナー兄弟が丸藤をローンバトルに追い込んだ。
素早いタッチワークで一方的に攻め込まれた丸藤だったが、エプロンに追い込まれながらも、スワンダイブで自陣に突っ込み、ようやく杉浦にスイッチする。杉浦が一気に巻き返しに転じ、ワグナーJr.と真っ向から火花。激しい打撃戦からラリアットを振り抜くが、ワグナーJr.もワグナードライバーで突き刺して痛み分けに持ち込むと、丸藤とガレノが再び対峙した。
丸藤は意地になって巨体のガレノをブレーンバスターで投げ飛ばすと、フックキック、虎王を連発して猛ラッシュ。だが、ワグナーJr.が加勢すると、ワグナー兄弟は連係合戦からアクセルを踏んだ。ワグナーJr.がトペスイシーダで杉浦を場外に釘付けにすると、ガレノはリバースブレーンバスターで丸藤を引っこ抜いて、好機をたぐり寄せる。
ワグナー兄弟は2対1の状況を巧みに作り、カットを試みた杉浦を打撃連打で排除。丸藤にもダブルヘッドバットをぶち込んだ。満を持してガレノは必殺のガレノスペシャルへ。だが、懸命にリングに戻った杉浦がフロントハイキックでワグナーJr.を蹴散らすと、吹き飛んだワグナーJr.がガレノに衝突。スキをついて丸藤が首固めで丸め込み、大逆転の3カウントを奪った。
一瞬を逃さないベテランならではの技あり勝利で丸藤&杉浦組がGHCタッグ王座V4に成功。痛恨の誤爆で敗れたワグナー兄弟は、互いの胸板を突き飛ばし合って悔しさをあらわにしたものの、ワグナーJr.が兄らしく歩み寄って弟と抱き合い、悔しげに花道を下がった。
入れ替わるように現れたのがモリスだった。「マルフジ、スギウラ、おめでとう。お前ら二人に1月1日、挑戦する」と元日・日本武道館大会での挑戦を表明し、「俺のパートナーは…! あす(12・1新宿)分かるだろう」と予告した。
すると丸藤は「ヨシ・タツだけはやめてくれ。ファンのみんなも聞きたくないんだよ。“残念だったな"って」とクギ。「簡単に挑戦受けるわけにもいかない。お前のパートナー、それ次第だ。ヨシ・タツ以外だったら考えてやる」と改めて念押しして、挑戦承諾を保留した。
最後は「今、本当に若い選手たちがすごい育ってきてリングが活性化されて、ああいう外国人、そして頭のおかしなヨシ・タツ。ああいう人たちがこのNOAHのリングを盛り上げてます。ぜひ明日は新宿FACEで試合があるので、お時間ある方は会場でお会いしましょう。今日はどうもありがとうございました」と締めくくった丸藤。あす(12月1日)新宿大会で明かされるというモリスのパートナーとは果たして――。
【試合後の丸藤&杉浦】
▼丸藤「ありがとうございました」
▼杉浦「ありがとうございました。危なかったですね」
▼丸藤「無事防衛とはこのことで。いや、デカい。いろんな意味でギリギリだったですよ、マジで。すいません。ああじゃないと勝てなかったかもしれないし」
▼杉浦「最後出てきましたね。なんか最近、試合終わったらすぐ挑戦者が」
▼丸藤「ねえ? そうすると決まるのかっていう話になっちゃうんで。さっきもリング上で言った通り、ヨシ・タツ以外だったら考えてもいい。考えてもいいだよ」
▼杉浦「ヨシ・タツ以外で考えてもいいですよね」
▼丸藤「そうそう。ジャック・モリスという選手は買ってるけども、TEAM2000Xというのはこれっぽっちも買ってないから、俺たち。これっぽっちもだ。1ミリどころじゃない。1ミリの隙間もないぐらい買ってないからな。ちゃんとしたの連れてくるなら」
▼杉浦「まあ、ちょっと楽しみにして」
▼丸藤「そんなことよりも、今日の相手の兄弟素晴らしかった。もっといろんなところでも彼らを見てほしいと思うし、これからもどんどん世界で。しっかりNOAHでも頑張ってもらって、世界でも通用する選手だと思うんで。杉浦さんはともかく、俺がもうちょっと強くなったら、もう1回やりましょう。今のままの俺じゃ、次はちょっと危ない」
▼杉浦「いやいや」
▼丸藤「俺が強くなったら、俺がもうちょっと強くなったら、もう1回やってやりますよ、あいつらと」
▼杉浦「待ってます」
▼丸藤「それまで待っててください。ありがとうございました」
▼杉浦「ありがとうございました」
【ワグナーJr.の話】「(ガレノに対して)俺はタッグのベルトを2回、赤いベルトを1回、そしてその後はベルトを6回防衛して、ヘビー級のベルトも取った。なのに、今日このタイトルマッチ、お前のせいで俺はベルトを獲れなかった。俺はお前の兄として言っておく。お前はもっと成長しないといけないと思う。俺が持っているもの、俺が知っているもの、すべてをお前に教える。だから、俺たちは今こそ兄弟での一騎打ちが必要だ。ワグナー対ガレノ。2025年1月1日にシングルマッチで戦おう。ここで俺がお前に俺の知っているすべてを教えてやる。そして、お前が成長しなくちゃいけない」
【モリスの話】「丸藤、杉浦に言っておく。1月1日、俺はGHCタッグのベルトを狙っていく。パートナーは明日の新宿FACEでわかる」