【全日本】宮本が黒潮との意地のムーンサルト合戦制してGAORA王座V3 土井が挑戦表明 2025/2/24

『エキサイトシリーズ2025〜めだかやドットコムpresents〜』エスフォルタアリーナ八王子 メインアリーナ(2025年2月14日)
GAORA TVチャンピオンシップ ○宮本裕向vs黒潮TOKYOジャパンばつ

 宮本が自ら指名した黒潮を意地のムーンサルト合戦の末に退け、GAORA TV王座3度目の防衛に成功。試合後、元世界ジュニア王者の土井が挑戦を表明した。

 宮本は1・26幕張大会で芦野を破って2度目の防衛に成功。“楽しいプロレス"を体現すべく黒潮を指名し、この日のV3戦を迎えた。8年ぶり2度目の戴冠がかかる黒潮は「勝ったら6人タッグ王座挑戦、負けたら3月沖縄大会参戦」の条件を提示していた。

 試合は明るさ、楽しさ、激しさが融合した展開に。黒潮が師匠・TAJIRI譲りのダイヤル固めを決めれば、宮本がローリングクレイドルで応戦して両者とも目が回ってしまう。一方で激しい打撃戦を展開し、宮本がハンドスプリングオーバーヘッドキックで競り勝った。

 負けじと黒潮がトラースキック、バズソーキックを立て続けに見舞い、黒潮が師匠・船木誠勝譲りのハイブリッドブラスターを狙ったものの、不発に終わらせた宮本がファイアーサンダー、諏訪魔ばりのラストライドを敢行。ムーンサルトが自爆となると、黒潮もムーンサルトを放ったが、自爆に終わってしまう。ともに意地でもムーンサルトで仕留めようとするものの、自爆の連続。もはやムーンサルトが決まるまで帰れません状態となった中、5発目でようやく決めた宮本が3カウントを奪った。

 宮本が明るく楽しく激しいプロレスで沸かせたうえで黒潮を撃破。GAORA王座3度目の防衛を果たした。試合後、ムーンサルト自爆のダメージでヒザがガクガクとなった宮本の前に土井がやってきて「俺がここに来た理由は1つだけや。もうわかるよな。俺はそのGAORA TVのベルト、メチャクチャ欲しいねん。世界ジュニアのタイトルは失ったばっかりやけど、斉藤ブラザーズとしてベルトを独占するためにも、そのベルトに挑戦させてもらうぞ!」と名乗り。宮本が「また世界ジュニア挑戦すればいいじゃないですか。なんで今こんな死闘で体ボロボロになっているのに、またタイトルマッチですか? ちょっと休ませてくださいよ」と拒もうとすると、土井は「俺の挑戦、次でええってことやな。OKやな」と強引に念押し。3・9後楽園がGAORA収録大会であることを確認し、「3月9日後楽園でGAORA TVのタイトルに俺が挑戦するぞ!」と宣言した。

【宮本の話】「やっとイケメンから防衛したっていうのに、ヒザもこんなガクガクになって、体もボロボロだっていうのに、土井ちゃん、ひどいじゃないの。しかも、GAORAは3月9日って? 早いだろうが。なんでこんな早いんだよ。俺、タイトルマッチしかやってねえぞ、最近。悔しい。いや、悔しくない。嬉しいけど。でも、誰かこうやって挑戦してくれるのは嬉しいですね、本当に。少なからず、このベルトに魅力が出てきたんじゃないのかなと思うと。ただ、ちょっとあと10日ぐらいあるんで、ヒザの治療に行ってきます。もうボロボロなんで。ムーンサルトをやるとヒザがダメになっちゃうんで。ありがとうございました」

【黒潮の話】「正直勝てると思った。余裕で勝てると思った。そうか、そうか。普通に実力ではたぶん俺のほうが上。それはもう戦っててわかった。そうか、でも、あれ? 強い。わかんねえや。笑うしかないね、今。まあ、言い訳はしないよ、もう疲れてるから、面倒臭いから。強かった。俺は正直、GAORAチャンピオンよりも、GAORAを獲ったあとの、アップダウン、俺、立花、花園の3人で6人タッグを巻きたかったんだよ。まあ、いいや。今回はリーダーの俺が失敗してるから。とりあえずごめんな。よし。ただ、ハッキリ言おう。GAORAは今のところいらねえ。ハッキリ言う。いらねえ。三冠もいらねえ。世界タッグ、アジアタッグ、世界ジュニアもいらねえ。6人タッグ、なんとしてでも、チャレンジまででもこぎ着ける。そうしたら、もう絶対巻けるから。とにかくチャレンジまで行くぞ」

【土井の話】「リング上で言うた通り、俺はやることいっぱいあんねん。次は斉藤ブラザーズとして、GAORA TVのタイトルに挑戦するぞ。おい、お前ら知ってるか? GAORA TVのタイトル、全日本プロレスだけのベルトちゃうからな。俺が獲ってGAORA祭りや、GAORA祭り」