【全日本】真霜が技巧戦制して3勝目 芦野は悪夢の4連敗 2025/4/23

『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年4月23日)
Aブロック公式戦 ○真霜拳號vs芦野祥太郎×

 真霜が芦野との技巧戦を制してチャンピオン・カーニバル3勝目を挙げ、白星先行とした。

 2017年以来8年ぶり4度目の出場となった真霜だが、ここまで2勝3敗で黒星先行。これ以上の負けが命取りとなりかねない中、2023年覇者・芦野と対決した。

 タックル合戦で幕を明け、芦野がアンクルロックを仕掛け、ジャーマンで投げ飛ばす。2カウントで返されてもアンクルロックで捕獲。真霜がロープに逃れてもエプロンに追いかけてジャーマンを狙う。阻止した真霜がエプロンからのランニングローキックを繰り出してもキャッチしてアンクルロックで絞め上げた。

 場外戦から真霜が左腕攻めで逆襲。あの手この手で一点集中攻撃を展開する。打撃戦では芦野が巻き返すも、真霜はジャンピングアームブリーカーで鎮圧。猛抵抗を見せる芦野に飛びつき、腕ひしぎ十字固めに捕らえた。芦野がアンクルロックで切り返しても、負けじと真霜は無道の構え。しかし、屈しない芦野は再度アンクルロックに絡め取る。

 真霜が必死に抜け出そうとするも、芦野はしつこく絞め上げる。強引に真霜が立ち上がると、腕を取られても構わずジャーマンを決めて、「芦野」コールを巻き起こした。止まらない芦野はラリアット、バックドロップ、ジャーマンと猛攻。このまま押し切るかと思いきや、一瞬のスキを突いた真霜が無道に持ち込み、逃してなるものかと絞めに絞めてギブアップを奪った。

 真霜が2023年覇者・芦野を破って3勝目。サバイバル戦を制してようやく白星先行とした。芦野を高く評価した真霜は「面白えな、おい。てめえとはもう1回どっかでやってやる。悔しいだろ? 悔しかったらよ、もう1回やろうぜ」と再戦をアピール。「とにかくこれで俺は3勝3敗、イーブンまで持ってきた。よし、あと全部勝つだけ。何度も言うぞ。俺はもう勝つしかねえんだ。何としてもあと残り全部勝つ!」と断言した。公式戦は残り3試合で次戦は4・26名古屋大会。強敵・スミスと対決する。

 一方、芦野は悪夢の4連敗で勝ち星なし。あとがない状況となったが、「もう終わりか? いや、終わりじゃねえな。1つでも勝つ。優勝ないかもしんねえよ。ただ、残りの試合も消化試合にはさせない。全勝だ。残りは全勝だ。負け越しは許されねえな」と真霜と同じく残り全勝を予告した。迎える次戦は同じく名古屋大会で、ザイオン戦を控える。

【真霜の話】「よし、よし、よっしゃあ。芦野! 強えな、おい。今までのヤツらと比べてよ、そんなデカくねえから、もうちょっと楽かと思ってたよ。でも、足首と首をやられたな。面白えな、おい。てめえとはもう1回どっかでやってやる。悔しいだろ? 悔しかったらよ、もう1回やろうぜ。まあ、とにかくこれで俺は3勝3敗、イーブンまで持ってきた。よし、あと全部勝つだけ。何度も言うぞ。俺はもう勝つしかねえんだ。何としてもあと残り全部勝つ!」

【芦野の話】「4連敗…4連敗か。なんでだ? タップさせられた。タップしちまった。もう終わりか? いや、終わりじゃねえな。1つでも勝つ。優勝ないかもしんねえよ。ただ、残りの試合も消化試合にはさせない。全勝だ。残りは全勝だ。負け越しは許されねえな。勝つぞ。アンクルロックだよ。自分の信じたもので俺が勝つぞ。アンクルロックだよ」