【全日本】スミスが無傷の4連勝 1年ぶり再戦で宮原に雪辱 2025/4/23
『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年4月23日) Aブロック公式戦 ○デイビーボーイ・スミスJr.vs宮原健斗× スミスが1年ぶりの再戦で宮原に雪辱を遂げ、チャンピオン・カーニバル無傷の4連勝だ。 2年連続出場とスミスは開幕3連勝。4戦目となったこの日、2勝1敗で追う宮原と対決した。両者は昨年も同ブロックで、敗れているスミスにとっては1年ぶりの雪辱戦となった。 スミスがねちっこく関節技を仕掛けて宮原の出鼻をくじく。宮原は場外戦に持ち込み、フロントハイキックや頭突きで立て直しを図るも、スミスは腹部から鉄柵にズバリ。そこからニーリフトや踏みつけなどで厳しい腹攻めを展開した。ブレーンバスターから流れるように丸め込み、テクニックを駆使して宮原を圧倒。キャメルクラッチやスリーパーなどでミッチリと絞め上げる。 サーフボードストレッチを切り返すなどして、果敢に反撃を仕掛けた宮原だったが、ことごとくスミスに潰されてしまった。それでも、低空ドロップキックから側頭部へのドロップキックにつなげる得意の連続攻撃で「健斗」コールを巻き起こして反撃ののろしを上げる。スミスの雪崩式ブレーンバスターやオクラホマスタンピード狙いを上手く切り抜け、エルボー合戦へ。フロントハイキックでスミスを棒立ちにさせると、間髪入れずにジャーマンスープレックスでぶん投げて、側頭部にブラックアウトを叩き込んだ。 ブラックアウト連発は先読みしたスミスがジャンピングニーで阻止。抵抗する宮原をフィッシャーマンズスープレックスで完璧に投げると、ブルドッグボムはリバースされてしまったものの、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜く。そして、今度こそブルドッグボムがさく裂した。 しかし、宮原がギリギリで肩を上げると、場内は割れんばかりの「健斗」コールに。スミスは大の字になった宮原めがけて、ダイビングギロチンを投下。これを自爆させた宮原はシャットダウンスープレックスを狙う。踏ん張ったスミスがバックドロップを狙っても押し潰して、丸め込み合戦になだれ込むが、どちらもキックアウトして試合は継続。宮原は追撃を狙ってロープに走るも、スミスはパワースラムで黙らせると、今日2発目のブルドッグボムで宮原を葬った。 スミスが1年ぶりの再戦で宮原に雪辱を遂げ、無傷の4連勝。試合後、マイクを持ち、「アイ・ラブ・ゼンニッポン!」と雄叫びを上げたスミスは、バックステージで「宮原、今日はありがとう。君はタフは相手だけど、立ち上がってきた。第3ラウンド、ラバーマッチはいつでも構わない。また戦おう」と宮原にメッセージを送っていた。Aブロック単独首位で迎える折り返しの5戦目は4・26名古屋大会。真霜と対決する。 一方、宮原は2敗目で足踏み。次戦は同じく名古屋大会で吉田戦を控える。宮原はスミスへの思いを語りつつも気持ちを切り換えて、「お前はラッパーなのか、プロレスラーなのか、26日、名古屋でハッキリしてもらおうか。ラッパーなのか、プロレスラーなのか。ラッパーだったら名古屋でラップ歌いながら入場するぐらいの意気込み見せてみろ」と吉田を挑発していた。 【スミスの話】「今日の試合はハードだった。でも、結果は最高だ。毎日懸命に努力して、少しずつ成長できている。宮原、君は本当にタフな相手だった。でも、全日本ファンのみんなが今夜少しだけ力を与えてくれた。ファンのみんなありがとう。君たちは僕に最高の剣をくれた。まるで宮本武蔵のようにね。私は五輪の書を読んで勉強してきた。そんなことはさておき、大事なのは何本の剣を持っているからじゃない。一番鋭い剣が勝つんだ。今夜は最高の挑戦だったが、それを乗り越えた。Bブロックから上がってくるのが誰であろうと、私は一番がほしい。今夜みたいにブルドッグボムやダイビングヘッドを食らうのは誰だ? アイ・ラブ・ゼンニッポン! 宮原、今日はありがとう。君はタフは相手だけど、立ち上がってきた。第3ラウンド、ラバーマッチはいつでも構わない。また戦おう。アリガトウゴザイマス」 【宮原の話】「ダメか。今2敗目か? 2敗目? クソー。スミスとの一戦はな、俺にとって特別なんだ。1年前、このチャンピオン・カーニバルの優勝決定戦に進むヤツを決める舞台で、その日、ALL TOGETHERが日本武道館で行われ、ここ後楽園であいつ、スミスと向かい合った時、俺はいろんなものと戦った。だから、あいつと向き合うと、その時の何か俺のハングリーな精神を思い出させられるよ。ただ負けは負けだ。スミスか。しょうがねえ。あいつはプロレスラーになるために生まれた男だ。ただな、俺もそうなんだ。プロレスラーになるために生まれてきた男だ。だからあいつと向き合えば、いい試合になるのはもちろん、プロフェッショナルレスリング、それで競うんだ、あいつとは。これからもな。ユーは俺のライバルだ。まあ、しょうがない。2敗目はしょうがない。次はシャラップ! シャラップ! お前だよ、DRAGONGATEの吉田隆司。お前はラッパーなのか、プロレスラーなのか、26日、名古屋でハッキリしてもらおうか。ラッパーなのか、プロレスラーなのか。ラッパーだったら名古屋でラップ歌いながら入場するぐらいの意気込み見せてみろ。お前のラップを徹底的に調べ上げる。名古屋までにシャラップだ!」
『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年4月23日)
Aブロック公式戦 ○デイビーボーイ・スミスJr.vs宮原健斗×
スミスが1年ぶりの再戦で宮原に雪辱を遂げ、チャンピオン・カーニバル無傷の4連勝だ。
2年連続出場とスミスは開幕3連勝。4戦目となったこの日、2勝1敗で追う宮原と対決した。両者は昨年も同ブロックで、敗れているスミスにとっては1年ぶりの雪辱戦となった。
スミスがねちっこく関節技を仕掛けて宮原の出鼻をくじく。宮原は場外戦に持ち込み、フロントハイキックや頭突きで立て直しを図るも、スミスは腹部から鉄柵にズバリ。そこからニーリフトや踏みつけなどで厳しい腹攻めを展開した。ブレーンバスターから流れるように丸め込み、テクニックを駆使して宮原を圧倒。キャメルクラッチやスリーパーなどでミッチリと絞め上げる。
サーフボードストレッチを切り返すなどして、果敢に反撃を仕掛けた宮原だったが、ことごとくスミスに潰されてしまった。それでも、低空ドロップキックから側頭部へのドロップキックにつなげる得意の連続攻撃で「健斗」コールを巻き起こして反撃ののろしを上げる。スミスの雪崩式ブレーンバスターやオクラホマスタンピード狙いを上手く切り抜け、エルボー合戦へ。フロントハイキックでスミスを棒立ちにさせると、間髪入れずにジャーマンスープレックスでぶん投げて、側頭部にブラックアウトを叩き込んだ。
ブラックアウト連発は先読みしたスミスがジャンピングニーで阻止。抵抗する宮原をフィッシャーマンズスープレックスで完璧に投げると、ブルドッグボムはリバースされてしまったものの、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜く。そして、今度こそブルドッグボムがさく裂した。
しかし、宮原がギリギリで肩を上げると、場内は割れんばかりの「健斗」コールに。スミスは大の字になった宮原めがけて、ダイビングギロチンを投下。これを自爆させた宮原はシャットダウンスープレックスを狙う。踏ん張ったスミスがバックドロップを狙っても押し潰して、丸め込み合戦になだれ込むが、どちらもキックアウトして試合は継続。宮原は追撃を狙ってロープに走るも、スミスはパワースラムで黙らせると、今日2発目のブルドッグボムで宮原を葬った。
スミスが1年ぶりの再戦で宮原に雪辱を遂げ、無傷の4連勝。試合後、マイクを持ち、「アイ・ラブ・ゼンニッポン!」と雄叫びを上げたスミスは、バックステージで「宮原、今日はありがとう。君はタフは相手だけど、立ち上がってきた。第3ラウンド、ラバーマッチはいつでも構わない。また戦おう」と宮原にメッセージを送っていた。Aブロック単独首位で迎える折り返しの5戦目は4・26名古屋大会。真霜と対決する。
一方、宮原は2敗目で足踏み。次戦は同じく名古屋大会で吉田戦を控える。宮原はスミスへの思いを語りつつも気持ちを切り換えて、「お前はラッパーなのか、プロレスラーなのか、26日、名古屋でハッキリしてもらおうか。ラッパーなのか、プロレスラーなのか。ラッパーだったら名古屋でラップ歌いながら入場するぐらいの意気込み見せてみろ」と吉田を挑発していた。
【スミスの話】「今日の試合はハードだった。でも、結果は最高だ。毎日懸命に努力して、少しずつ成長できている。宮原、君は本当にタフな相手だった。でも、全日本ファンのみんなが今夜少しだけ力を与えてくれた。ファンのみんなありがとう。君たちは僕に最高の剣をくれた。まるで宮本武蔵のようにね。私は五輪の書を読んで勉強してきた。そんなことはさておき、大事なのは何本の剣を持っているからじゃない。一番鋭い剣が勝つんだ。今夜は最高の挑戦だったが、それを乗り越えた。Bブロックから上がってくるのが誰であろうと、私は一番がほしい。今夜みたいにブルドッグボムやダイビングヘッドを食らうのは誰だ? アイ・ラブ・ゼンニッポン! 宮原、今日はありがとう。君はタフは相手だけど、立ち上がってきた。第3ラウンド、ラバーマッチはいつでも構わない。また戦おう。アリガトウゴザイマス」
【宮原の話】「ダメか。今2敗目か? 2敗目? クソー。スミスとの一戦はな、俺にとって特別なんだ。1年前、このチャンピオン・カーニバルの優勝決定戦に進むヤツを決める舞台で、その日、ALL TOGETHERが日本武道館で行われ、ここ後楽園であいつ、スミスと向かい合った時、俺はいろんなものと戦った。だから、あいつと向き合うと、その時の何か俺のハングリーな精神を思い出させられるよ。ただ負けは負けだ。スミスか。しょうがねえ。あいつはプロレスラーになるために生まれた男だ。ただな、俺もそうなんだ。プロレスラーになるために生まれてきた男だ。だからあいつと向き合えば、いい試合になるのはもちろん、プロフェッショナルレスリング、それで競うんだ、あいつとは。これからもな。ユーは俺のライバルだ。まあ、しょうがない。2敗目はしょうがない。次はシャラップ! シャラップ! お前だよ、DRAGONGATEの吉田隆司。お前はラッパーなのか、プロレスラーなのか、26日、名古屋でハッキリしてもらおうか。ラッパーなのか、プロレスラーなのか。ラッパーだったら名古屋でラップ歌いながら入場するぐらいの意気込み見せてみろ。お前のラップを徹底的に調べ上げる。名古屋までにシャラップだ!」