【WWE】ロリンズが理不尽要求拒否のゼインをブレイカーとともに非情の公開処刑 2025/4/29

 ロウが現地時間28日、ミズーリ州カンザスシティで行われ、セス“フリーキン"ロリンズがサミ・ゼインからの批判を受け、ロウ撤退を要求。拒んだゼインをブロン・ブレイカーとともに公開処刑した。

 先週、ロリンズ&ポール・ヘイマンが前IC王者・ブレイカーと電撃合体。ロウに新軍団が誕生した。この日、リングに上がったロリンズが「今リングに立っているのはこの業界の未来だ。ポール・ヘイマンとブロン・ブレイカーを従え、業界の未来を支配するのはセス“フリーキン"ロリンズだ!」と高らかに宣言すると、ゼインがやってきた。

 二人は長年の友人関係にある。だからこそゼインは「何だ? これは。やってることがクソくだらないぞ。散々お前が言ってきたCMパンク、ローマン・レインズと同じじゃないか」と批判。「本当は二人に嫉妬してただけじゃないのか? あいつらの立場がうらやましかったんだろ?」と指摘した。

 ロリンズは「俺はCMパンクでもローマン・レインズでもない。これが未来のビジョンだ。俺たちも未来について語り合ったろ? これが答えだ」と反論したものの、ゼインは「ただの偽善だ」とバッサリ。するとロリンズは「俺たちと組むか、俺たちに狙われるかだ」とゼインに二択を提示し、「俺たちの邪魔をするなら敵対するだけだが、俺もそれは避けたい。争わずに解決しよう。ワイズマンの力を使える。お前をロウから外してもらおう。脅しじゃない。提案だ。俺の好意だ。だからロウが終わるまでに答えをくれ」と一方的に要求した。

 その後、二人が再びリングで向き合うと、ロリンズは「気に入らないかもしれないが、ブロンとヘイマンが前に進む答えだ。それがWWEの未来のためだと信じている。ほかに信じられるヤツはいない。導けるのは俺だけだ」と言い切った。「お前は俺にとって本物の仲間だ。サミ、提案をのめ。ロウに残って俺と敵対するなら悪いことが起こる。お前が大好きだからそれは避けたい。頼むからロウから移籍しろ」と半ば脅迫気味に迫った。

 するとゼインは「セス、俺が今まで逃げたことあったか? お前は俺を脅している。お前に賛同しなきゃ俺を狙うって? 俺は今まで何千回も狙われてきた。狙われるのはいいが、俺は絶対に脅しなんかに屈さない。絶対にな!」と断固拒否。「俺は絶対に統一WWE王者になる! お前の提案は飲まずに自分の力でなってやる」と宣言すると、「友達としてはお前は大好きだ。だが、俺個人として言いたい。地獄に落ちろ」と言い放った。

 ここでブレイカーがヘイマンとともに現れ、急きょゼインと対戦することになった。ダブルスレッジハンマーを投下したゼインだが、フロントスープレックスで投げ飛ばされてしまう。エルボーや逆水平で反撃してもスパインバスターで返り討ちにされ、場外戦でもエプロンからのダイビングラリアットを叩き込まれた。

 リングに戻るとゼインは飛びつきDDTで反撃。雪崩式フランケンで叩き落とされても、コーナーへのエクスプロイダーでやり返し、ヘルヴァキックを狙って突っ込んだ。が、ブレイカーはスピアーで迎撃。もう一発スピアーを叩き込むと、グッタリしたゼインにロリンズが近づき、「今ならまだ間に合う。提案をのめ」としつこく迫った。

 ゼインが「地獄に落ちろ!」と再び拒むと、ブレイカーが3発目のスピアーを叩き込んだ。ゼインはたまらず場外に転落。ロリンズの眼前で大の字となった。レフェリー勢が介抱するものの、ロリンズから指令を受けたブレイカーがリングサイドを全力疾走してのスピアーを容赦なくぶち込んだ。リングに戻してさらなる攻撃を加えようとしたが、レフェリーが間に入って試合を止めた。

 するとロリンズがさらなる暴行に出る。ブレイカーに向かって「聞け。俺たちはこの業界でナメられちゃいけねえ。あいつは俺の思いやりをコケにしやがった。やるしかねえ」と言い放つと、ゼインにダメ押しのカーブストンプを叩き込んだ。

 一方的な要求を突き付けたロリンズは拒否した友人・ゼインをブレイカーとともに公開処刑。新軍団の非情さをまざまざと見せつけた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。