【ZERO1】バチバチエルボー合戦はヨネに軍配 奮闘松永を真っ向粉砕 2025/11/10

『KEEP ON RUNNING 2025』後楽園ホール(2025年11月10日)
○モハメドヨネvs松永準也×

 バチバチな激しいエルボー合戦が展開されたものの、ヨネが激勝。奮闘した松永を真っ向から粉砕した。

 火祭り優勝経験もある松永はTEAM NOAHが開催するLIMIT BREAKに定期参戦。昨年12月の新木場大会では当時世界ヘビー級王者だった潮崎豪に挑戦し、敗北を喫したものの、激闘を繰り広げた。試合後、NOAHへのリベンジを熱望していたが、ZERO1マットでTEAM NOAH・ヨネとの一騎打ちが実現した。

 11・3千葉大会での前哨戦でも激しいエルボー合戦を繰り広げていたが、今宵も真っ向勝負となった。対抗戦らしくゴングと同時に両者への声援が交錯すると、ショルダータックルで連続して正面衝突。松永が競り勝ったものの、場外戦になるとヨネが猛攻に転じる。松永を鉄柱に投げつけると、南側スタンド席の中通路に連行。全速力でダッシュして、ラリアットを叩き込んだ。

 後手に回った松永は場外、さらにリングに戻ってからもエルボーを連発して反撃を試みるが、そのたびにヨネは強烈な一撃でねじ伏せる。それでも歓声が集中すると、松永は奮起。ココナッツクラッシュから低空ドロップキックにつなげて流れを変えると、打撃戦でも圧倒し、ノーザンライトスープレックスで投げ飛ばした。

 負けられないヨネはカウンターのロケットキックから再び攻勢に出るも、松永は下がらず。猛攻を受け止めると、左右のエルボー連打からローリングエルボーを叩き込んだ。ラリアットの相打ちを挟んで、すぐさまラリアットを振り抜き、ロックボトム、ランニングニーと一気呵成。仁王立ちするヨネにこれでもかとエルボーをぶち込んだ。

 壮絶な打ち合いになだれ込み、場内は何度もどよめくが、「効かねえ!」と吠えた松永に対し、ヨネはエルボー連打、ラリアットと怒とうの猛攻。ロープを往復してから再度ラリアットを振り抜くと、キン肉バスターで叩きつけて3カウントを奪った。

 壮絶なエルボー合戦となったが、勝負所を逃さなかったヨネが激勝。対抗戦3連戦初戦で勝利を手にした。真っ向勝負を終えて「強いね、松永選手。本当にいい選手ですね。まだまだ松永選手は若いから、今日みたいな経験を積んでいったら、もう誰も手をつけられなくなるんじゃないですか」と松永を称えたヨネは「本当に松永選手は負けても悔いない、いい選手だし、強いし、俺が今日勝ったのも本当に紙一重の差だと思いますね」と振り返っていた。

【ヨネの話】「ありがとうございました。強いね、松永選手。本当にいい選手ですね。今日勝ったのも本当にNOAHから来てくれたお客さんの声援の後押しがあって、それがちょっと松永コールを上回ったところで、俺の力が出たような気がします。わからなかった。本当に松永選手は負けても悔いないいい選手だし、強いし、俺が今日勝ったのも本当に紙一重の差だと思いますね。対抗戦、後楽園でシングル、いろんな緊張感の中で、まだまだ松永選手は若いから、今日みたいな経験を積んでいったら、もう誰も手をつけられなくなるんじゃないですか。今日は倒せてよかったです。まあ、本当にいろいろあったけど、今日はケジメの1日になって。TEAM NOAHみんなで来てるしね。別にいろんなことは全部俺らの中で消化しています。今の戦いを見てほしいし、これから先の戦いを見ていただければと思います」

【松永の話】「悔しいね。去年1年間、LIMIT BREAKでNOAH出させてもらって、ちょっとNOAHの選手とやる機会なくて。すげえ楽しい。負けてメチャクチャ悔しいけど、すげえ楽しいよ。まだまだ…あの時も言ったけど、俺はまだNOAHのリングでやることがあるから。俺の標的はまた別のとこへ行ってしまったようだけど、俺の気持ちに迷いはないぞ。俺はプロレスリング・ノアにまだまだ用事があるから」