▼潮崎「昨日、最後の横浜文体でGHC、そしてGHCナショナルを懸けた初めてのダブルタイトル戦。いろんな声がありましたけど、俺は昨日の闘いができて良かったと思ってます。確かに『簡単にWタイトル戦をやるべきじゃない』という声はあったんですけど、どちらが上か、どちらが強いか…というものを決める闘い。それを拳王とやることができたのは良かったと思います。今後、そういう声が上がるかどうかは分からないですけど、そう簡単にその闘い(W王座戦)をやるのは、自分は違うと思ってます。GHCヘビーはGHCヘビー、GHCナショナルはGHCナショナル。それぞれのベルトの良さ、ベルトの闘いの素晴らしさ、別々に繰り広げていくことがノアにとっては良いとも思いました。昨日は引き分けで決着はついてはいないですけど、あの闘いを見たうえで、このGHCヘビーに挑む選手が出てくることを願ってます。それこそがこのGHCヘビー級チャンピオン・潮崎豪の宿命だと思ってます。……I am NOAH」
★清宮が武藤戦での“アプデ"成功を強調 「N-1独走V&GHC返り咲き」に照準
【全試合記事&コメント&フォトギャラリー※会員用】 W王座戦は真夏の死闘60分/武藤27分超シングルで清宮撃破/HAYATA奪取もゴミ箱行き…ノア8・10横浜文体大会詳報
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壮絶な60分フルタイムとなったGHCヘビー&GHCナショナルダブル王座戦から一夜明けた11日、GHCヘビー級王者・潮崎豪が都内ノア事務所で会見。8・30川崎大会で決まったGHCタッグ王者決定戦に向けて改めて“二冠"を宣言したほか、9月開幕の『N-1 VICTORY』決勝戦での拳王との“決着戦"を思い描いた。
最高気温35度を超えるコロナ禍のなかでのビッグマッチ、賛否両論が渦巻くWタイトル戦…と過酷な条件下で行われた前夜の横浜文体大会。首筋に痛々しいアザが残るなかで一夜明け会見に臨んだ潮崎は、「GHCとノアの素晴らしさ。昨日の試合を経てより強く感じることができました。5日の丸藤戦は今までのノア、GHCの重みを感じた試合。そして昨日、GHCナショナルの重みも感じた試合でした」と死闘60分を闘い抜いての収穫を口にした。
一方で「そう簡単にその闘い(W王座戦)をやるのは、自分は違うと思ってます。GHCヘビーはGHCヘビー、GHCナショナルはGHCナショナル。それぞれのベルトの良さ、ベルトの闘いの素晴らしさ、別々に繰り広げていくことがノアにとっては良いとも思いました」と持論を語り、改めてGHCヘビー級王座への強いこだわりもにじませた。
8・30川崎大会では中嶋勝彦との“AXIZ"でGHCタッグ王者決定戦に臨むことも決定。GHCナショナルとの“二冠"はならなかったが、すぐに今度はタッグとの二冠が懸かった一戦となる。
返上した前王者のイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&レネ・デュプリ組の指名により、相手は杉浦貴&桜庭和志の強力コンビに決まった。それでも潮崎は「強力ですけど、俺と勝さんのAXIZのほうが強力でしょ。どんな相手が来てもGHCタッグは渡さない。その自信は揺るぎないものがあります」と言い切った。
AXIZとしては年頭の1・5後楽園大会で王座から陥落したとあって「二人で組んでいても、やっぱり何か“足りないもの"があるって感じることは多々あったんで。それが何かといえば、やっぱりGHCタッグ。“二人のベルト"だと俺は思ってます。その二人のベルトを獲り戻す」と強いこだわりとともに、改めて“二冠宣言"を放った。
そして9月には年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY』がスタンバイ。潮崎はAブロック、拳王はBブロックに入った。「N-1 VICTORYっていう名の闘い。その価値をより高めていくために、このGHCのベルトを持って、チャンピオンとして勝ち上がって……反対のブロックに拳王がいる。昨日決着をつけられなかった拳王との試合で決着をつけてもいいかなと思ってます。お互いチャンピオンとしてN-1に出場するからには、お互い全勝で行くしかないでしょう」と決勝の相手に拳王を指名した。
タッグとの二冠を成し遂げて、N-1決勝の舞台で拳王との決着戦へ。旗揚げ20周年イヤーをけん引する王者が進むべき“秋の針路"はハッキリしている。
【会見の模様】
――横浜文体でのW王座戦から一夜明けて?
▼潮崎「昨日、最後の横浜文体でGHC、そしてGHCナショナルを懸けた初めてのダブルタイトル戦。いろんな声がありましたけど、俺は昨日の闘いができて良かったと思ってます。確かに『簡単にWタイトル戦をやるべきじゃない』という声はあったんですけど、どちらが上か、どちらが強いか…というものを決める闘い。それを拳王とやることができたのは良かったと思います。今後、そういう声が上がるかどうかは分からないですけど、そう簡単にその闘い(W王座戦)をやるのは、自分は違うと思ってます。GHCヘビーはGHCヘビー、GHCナショナルはGHCナショナル。それぞれのベルトの良さ、ベルトの闘いの素晴らしさ、別々に繰り広げていくことがノアにとっては良いとも思いました。昨日は引き分けで決着はついてはいないですけど、あの闘いを見たうえで、このGHCヘビーに挑む選手が出てくることを願ってます。それこそがこのGHCヘビー級チャンピオン・潮崎豪の宿命だと思ってます。……I am NOAH」
――コロナ禍でのビッグマッチ、酷暑での開催、賛否両論のW王座戦…とあらゆる厳しい条件下での一戦だったが、そこを経て自分の中に残ったものとは?
▼潮崎「自分の心に残ったもの、それはGHCとノアの素晴らしさ。昨日の試合を経てより強く感じることができました。確かにコロナの自粛期間、お客さんがいなかった状況でもGHCやノアの闘いを見せようと思ってやってきた。そのなかで見いだした闘いがね、すべてこのGHCヘビー級ベルトには詰まってると俺は思ってるんで。昨日は昨日で、あの状況でそれぞれのベルトを懸けて闘えたことは良かった。決着はつけられなかったけど、それは負けられない王者としての互いの意地があったから。もう今は前を見るだけだと思ってるんで、自信、誇りを持ってGHCヘビー級のベルトを持ってこれからも闘っていきます」
――Wタイトルを経て、今度は8・30川崎でタッグ王座との“二冠"に挑むことになる
▼潮崎「レネとワグナー、返上というのは本人たちも悔しいと思いますし、苦渋の決断だったと思います。そこはGHCタッグのベルトを獲ったら、防衛戦でレネ&ワグナーJr.組を指名したいと思います」
――王者決定戦で杉浦&桜庭組と王座を争う
▼潮崎「強力ですけど、俺と勝さんのAXIZのほうが強力でしょ。どんな相手が来てもGHCタッグは渡さない。その自信は揺るぎないものがあります」
――桜庭と当たるのも観る側にとっては刺激的だが?
▼潮崎「ほとんど当たったことがない相手。GHCタッグのベルトの価値が上がる相手だと思いますが、どんな相手だろうがGHCタッグに懸けるAXIZの思いは変わらないです」
――年頭1月5日の後楽園でタッグベルトを落として、心に引っかかるものがあった?
▼潮崎「勝さんとAXIZで組んで試合をしてますけど、やっぱり何か“足りないもの"があるって感じることは多々あったんで。それが何かといえば、やっぱりGHCタッグ。“二人のベルト"だと俺は思ってます。その二人のベルトを獲り戻すために、カルッツで獲ります」
――そしてその後にはN-1が控えている。自分が入ったブロックなど含めてどんな所感を?
▼潮崎「どっちのブロックに入ったとしても過酷なことには変わりない。N-1 VICTORYっていう名の闘い。その価値をより高めていくために、このGHCのベルトを持って、チャンピオンとして勝ち上がって……反対のブロックに拳王がいる。昨日決着をつけられなかった拳王との試合で決着をつけてもいいかなと思ってます」
――拳王と同じBブロックには相棒の中嶋もいるが、中嶋とのAXIZ対決ではなく、あえて拳王を決勝に指名する?
▼潮崎「そうだね。昨日の試合があるからこそ、そう思えた。お互いチャンピオンとしてN-1に出場するからには、お互い全勝で行くしかないでしょう」
――過酷なタイトルマッチが続いて今日も会見、ダメージやコンディションは?
▼潮崎「休んで良かったですか? 休んで良かったなら休みたかったです(笑) でもそれがGHCチャンピオンとしての役割だと思いますし、5日の丸藤戦。あそこで今までのノア、GHCの重みを感じた試合でした。そして昨日、GHCナショナルの重みも感じた試合でした。そこを乗り越えてこそ、GHCヘビーを巻くにふさわしいと思ってますし。正直いうと、昨日の試合後にリング上でマイクを持ったのも、“やらなくちゃいけない"と思ったから。あそこで倒れていてはいけない。みんなの前ではしっかりとね、この2本の足で立つことがチャンピオンだと俺は思ってるんで。バックステージでは立てなかったですけど…それだけの試合でしたし、それだけのGHCの重みがありました」
――Zoom観戦となった小橋建太さんがスクリーンに映るなかでの試合でもあった
▼潮崎「小橋さんが見てるのもプレッシャーでしたし、緊張感を与えてくださった。もしかしたら、それは拳王には無いプレッシャーだったかもしれない。自分にとっての“GHC"は小橋さんが大きいものを占めてるんで、ヘタはできないと力になりました」
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★清宮が武藤戦での“アプデ"成功を強調 「N-1独走V&GHC返り咲き」に照準
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