【全日本】二丁拳銃陥落 ゼウス&イザナギがアジアタッグ奪取でPHに初ベルト 2020/8/15
『2020 SUMMER ACTION SERIES 2〜青木篤志メモリアル AAforever〜』東京・後楽園ホール(2020年8月15日) アジアタッグ選手権試合 ○イザナギ&ゼウスvs宮本裕向&木高イサミ× ゼウス&イザナギが二丁拳銃を攻略し、アジアタッグ戴冠。PURPLE HAZEに初のベルトをもたらした。 今年3月の戴冠以来、その座が盤石となりつつあったイサミ&宮本のヤンキー二丁拳銃。この日、ゼウス&イザナギのPURPLE HAZEが牙城に挑んだ。二人はイザナギが素顔時代の昨年5月以来1年3ヵ月ぶりのアジアタッグ挑戦となった。 一進一退の幕開けとなったが、イザナギが二丁拳銃の首攻めによって守勢に回る。ゼウスが加勢に飛び込んでも蹴散らされ、宮本のトペコンヒーロを被弾。その後もイザナギが首に集中砲火を浴びて劣勢が続いた。 イザナギが突破口を開くと、ゼウスが宮本にフライングバイセップスエクスプロージョンを放ち、フロントスープレックスで投げ飛ばして巻き返す。宮本がハンドスプリング攻撃を狙ってもキャッチし、ブレーンバスターを敢行。バイセップスエクスプロージョンを叩き込んだ。イザナギもイサミ相手に串刺しハイキック、トラースキック連打の猛攻を浴びせ、ザトペックホールドでギブアップを迫る。イサミが耐えてもゼウスとのダブルインパクト式ミサイルキックをさく裂させた。 だが、二丁拳銃もイサミがトペスイシーダをゼウスに放って分断。ローンバトルに追い込まれたイザナギは二丁拳銃連係の前に防戦一方となり、宮本のジャーマン、蒼魔刀、イサミのダイビングダブルニードロップの波状攻撃を浴びてしまう。ゼウスが救出に飛び込んでも宮本がハンドスプリングオーバーヘッドキック、イサミが勇脚で撃退。イサミの雪崩式リバースフランケンで叩き落とされたイザナギはカカト落としも被弾し、大ピンチを迎えたものの、勇脚・斬を不発に終わらせると、電光石火の仙人の首固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。 二丁拳銃の防衛記録は4でストップ。ゼウス&イザナギが第110代アジアタッグ王者に輝いた。今年1月に結成されたPURPLE HAZEは入江が加入時すでにOWE無差別級王者に君臨していたが、ベルト戴冠劇はこれが初めて。一時はイザナギがスランプに陥り、失踪する事態にもなったが、そんな苦境を乗り越えての最古のベルト獲りとなった。 イザナギは勝負が決した瞬間、ゼウスに抱きついて喜びを爆発。「師匠! 渕さん! ありがとうございました!」と首固めの極意を伝授してくれた重鎮・渕に感謝した。バックステージでは「後輩にケツ叩かれて、本当に死に物狂いで、なんとかゼウスのおかげで…。ありがとう、ゼウス」と頼れる相棒に謝意を示し、「ゼウスの言う通り、ここで満足せずに世界ジュニアに行くわ」とジュニアの頂点獲りを見据えた。 一方、ゼウスはこれまで世界タッグ王座を5度奪取しているが、アジアタッグは初戴冠。「俺らでこのアジアのベルトを守れるだけ守りましょう! 秋山さんと大森さんが12回防衛。俺らはもっと防衛するから見とけ、オラ! 大阪魂見せたるわい」と最多防衛記録更新も視野に入れて長期政権を誓った。 最古のベルトを手にしたこの男が次に狙うは秋に延期開催となったチャンピオン・カーニバル制覇と、その先の三冠ベルト獲りだ。これまで6度カーニバルに出場し、2016年に準優勝の成績を残しているが、優勝は成し遂げられていない。「よっしゃ、勝った、勝った! チャンピオン・カーニバルに向けて、ええ景気づけになった」と追い風を実感しているゼウスは、「俺らが目指すのはトップのみや。俺は三冠獲りに行く。また三冠獲りに行く。必ずや。見とけよ、オラ!」と吠えてみせた。 【試合後のゼウス&イザナギ】 ▼ゼウス「よっしゃ、勝ったぞ、オラ! OK、OK、OK! よっしゃ、よっしゃ、勝った、勝った! チャンピオン・カーニバルに向けて、ええ景気づけになった。イザナギさん、まずは1個目。これが1個目のベルト。リング上でも言ったけど、イザナギさんは世界ジュニアを狙いながら、俺らでこのアジアのベルトを守れるだけ守りましょう! 秋山さんと大森さんが12回防衛。俺らはもっと防衛するから見とけ、オラ! 大阪魂見せたるわい」 ▼イザナギ「ありがとうございました。ホッとした。ホッとした。ちょっと後輩にケツ叩かれて、本当に死に物狂いで、何とかゼウスのおかげで…。ありがとう、ゼウス」 ▼ゼウス「いやいや、実力です」 ▼イザナギ「いや、ゼウスの言う通り、ここで満足せずに世界ジュニアに行くわ」 ▼ゼウス「俺らが目指すのはトップのみや。俺は三冠獲りに行く。また三冠獲りに行く。必ずや。見とけよ、オラ!」 ※渕が通りかかると ▼イザナギ「ありがとうございました。師匠ありがとうございました」 ▼渕「おめでとう」 ▼ゼウス「渕さんもこれからPURPLE HAZEやからな。渕さんがPURPLE HAZEに入るから」 ▼イザナギ「そやな。渕さんはPURPLE HAZEやし、俺たちは秋山チルドレンやしな」 ▼ゼウス「間違いない。間違いない。秋山チルドレンや」 【試合後のイサミ&宮本】 ▼イサミ「クソ。気をつけてたんだけどなぁ…。あの技があるのは知ってたし、あれで宮原選手から獲ってるとか、復活してからの実績が彼にはあるんでね。PURPLE HAZEってもっと悪いことしてくるのかと思ったら、意外とそうでもないんだなっていう。宮本さんとゼウス選手のケンカも面白かったしね。あれはもうプロレスの向こう側に行ってたよ」 ▼宮本「いや、凄いね。さすが20人と1人で戦っただけの男ではあるね、ゼウス。面白いヤツが全国にはいっぱいいるし、ましてや、そんな選手が全日本プロレスにいるなんて。楽しかったですね」 ▼イサミ「あれだな。リマッチだね。今日は完敗を認めるんで。今日はもう肩が3つついたって自覚があったんで。今日は僕が取られてしまったから負けとして、ぜひ機会を作っていただけるのであれば、リマッチをさせてもらえればなと。まぁ、列の後ろに並ぶ形になると思うんで、いつかわからないですけど、それまでずっと彼らには持っててもらいたいと僕は思います」 ▼宮本「有観客になるまでベルトを守るって。それもお客さんの前でアジアタッグチャンピオンとしてやりたかったんですけど、今日それができたけど、ここで負けたら意味がないんで。なかなかそんな思っているようにはいかないですね」 ▼イサミ「そうね。これが本当は思い描いていた構図だったんだけどね」 ▼宮本「第一段階を突破するところで終わっちゃったよ。まだまだ」 ▼イサミ「あえて全日本プロレスでも夢を追いかけ続けて。オッサンだけど、まだやりたいこと山ほどあるんで」 ▼宮本「まだまだ叶えていきましょう」 ▼イサミ「TAJIRIさんのベルトもあるしね。岩本君のベルトもあるし。宮本さんの体格だったら、三冠狙えるんじゃないですか?」 ▼宮本「いや、無理無理。大きい人いっぱいいるから」 ▼イサミ「いや、うまかった」 ▼宮本「他のベルトも狙っていきましょう」 ▼イサミ「なぜなら…」 ▼イサミ&宮本「俺たちは強い!」 ――最後は宮本選手がゼウス選手にベルトを巻いてあげようとした? ▼宮本「そうですね。でも、本人が拒否したんで、まだ続きはあるだろうと」 ▼イサミ「そういうことだよ。これで終わらせるつもりはねぇぞってことだよ」 ▼宮本「ちょっと俺が優しすぎたな。そうだなと思って」 ▼イサミ「こっちはいい大人だけど、向こうはまだ大人じゃなかった」 ▼宮本「いや、大人だよ。俺の1個上だよ。でもまぁ、そうだなと思いました。まだ続きがあるのかなって。これで終わりじゃないからって、そういう意味だと思いました」
『2020 SUMMER ACTION SERIES 2〜青木篤志メモリアル AAforever〜』東京・後楽園ホール(2020年8月15日)
アジアタッグ選手権試合 ○イザナギ&ゼウスvs宮本裕向&木高イサミ×
ゼウス&イザナギが二丁拳銃を攻略し、アジアタッグ戴冠。PURPLE HAZEに初のベルトをもたらした。
今年3月の戴冠以来、その座が盤石となりつつあったイサミ&宮本のヤンキー二丁拳銃。この日、ゼウス&イザナギのPURPLE HAZEが牙城に挑んだ。二人はイザナギが素顔時代の昨年5月以来1年3ヵ月ぶりのアジアタッグ挑戦となった。
一進一退の幕開けとなったが、イザナギが二丁拳銃の首攻めによって守勢に回る。ゼウスが加勢に飛び込んでも蹴散らされ、宮本のトペコンヒーロを被弾。その後もイザナギが首に集中砲火を浴びて劣勢が続いた。
イザナギが突破口を開くと、ゼウスが宮本にフライングバイセップスエクスプロージョンを放ち、フロントスープレックスで投げ飛ばして巻き返す。宮本がハンドスプリング攻撃を狙ってもキャッチし、ブレーンバスターを敢行。バイセップスエクスプロージョンを叩き込んだ。イザナギもイサミ相手に串刺しハイキック、トラースキック連打の猛攻を浴びせ、ザトペックホールドでギブアップを迫る。イサミが耐えてもゼウスとのダブルインパクト式ミサイルキックをさく裂させた。
だが、二丁拳銃もイサミがトペスイシーダをゼウスに放って分断。ローンバトルに追い込まれたイザナギは二丁拳銃連係の前に防戦一方となり、宮本のジャーマン、蒼魔刀、イサミのダイビングダブルニードロップの波状攻撃を浴びてしまう。ゼウスが救出に飛び込んでも宮本がハンドスプリングオーバーヘッドキック、イサミが勇脚で撃退。イサミの雪崩式リバースフランケンで叩き落とされたイザナギはカカト落としも被弾し、大ピンチを迎えたものの、勇脚・斬を不発に終わらせると、電光石火の仙人の首固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。
二丁拳銃の防衛記録は4でストップ。ゼウス&イザナギが第110代アジアタッグ王者に輝いた。今年1月に結成されたPURPLE HAZEは入江が加入時すでにOWE無差別級王者に君臨していたが、ベルト戴冠劇はこれが初めて。一時はイザナギがスランプに陥り、失踪する事態にもなったが、そんな苦境を乗り越えての最古のベルト獲りとなった。
イザナギは勝負が決した瞬間、ゼウスに抱きついて喜びを爆発。「師匠! 渕さん! ありがとうございました!」と首固めの極意を伝授してくれた重鎮・渕に感謝した。バックステージでは「後輩にケツ叩かれて、本当に死に物狂いで、なんとかゼウスのおかげで…。ありがとう、ゼウス」と頼れる相棒に謝意を示し、「ゼウスの言う通り、ここで満足せずに世界ジュニアに行くわ」とジュニアの頂点獲りを見据えた。
一方、ゼウスはこれまで世界タッグ王座を5度奪取しているが、アジアタッグは初戴冠。「俺らでこのアジアのベルトを守れるだけ守りましょう! 秋山さんと大森さんが12回防衛。俺らはもっと防衛するから見とけ、オラ! 大阪魂見せたるわい」と最多防衛記録更新も視野に入れて長期政権を誓った。
最古のベルトを手にしたこの男が次に狙うは秋に延期開催となったチャンピオン・カーニバル制覇と、その先の三冠ベルト獲りだ。これまで6度カーニバルに出場し、2016年に準優勝の成績を残しているが、優勝は成し遂げられていない。「よっしゃ、勝った、勝った! チャンピオン・カーニバルに向けて、ええ景気づけになった」と追い風を実感しているゼウスは、「俺らが目指すのはトップのみや。俺は三冠獲りに行く。また三冠獲りに行く。必ずや。見とけよ、オラ!」と吠えてみせた。
【試合後のゼウス&イザナギ】
▼ゼウス「よっしゃ、勝ったぞ、オラ! OK、OK、OK! よっしゃ、よっしゃ、勝った、勝った! チャンピオン・カーニバルに向けて、ええ景気づけになった。イザナギさん、まずは1個目。これが1個目のベルト。リング上でも言ったけど、イザナギさんは世界ジュニアを狙いながら、俺らでこのアジアのベルトを守れるだけ守りましょう! 秋山さんと大森さんが12回防衛。俺らはもっと防衛するから見とけ、オラ! 大阪魂見せたるわい」
▼イザナギ「ありがとうございました。ホッとした。ホッとした。ちょっと後輩にケツ叩かれて、本当に死に物狂いで、何とかゼウスのおかげで…。ありがとう、ゼウス」
▼ゼウス「いやいや、実力です」
▼イザナギ「いや、ゼウスの言う通り、ここで満足せずに世界ジュニアに行くわ」
▼ゼウス「俺らが目指すのはトップのみや。俺は三冠獲りに行く。また三冠獲りに行く。必ずや。見とけよ、オラ!」
※渕が通りかかると
▼イザナギ「ありがとうございました。師匠ありがとうございました」
▼渕「おめでとう」
▼ゼウス「渕さんもこれからPURPLE HAZEやからな。渕さんがPURPLE HAZEに入るから」
▼イザナギ「そやな。渕さんはPURPLE HAZEやし、俺たちは秋山チルドレンやしな」
▼ゼウス「間違いない。間違いない。秋山チルドレンや」
【試合後のイサミ&宮本】
▼イサミ「クソ。気をつけてたんだけどなぁ…。あの技があるのは知ってたし、あれで宮原選手から獲ってるとか、復活してからの実績が彼にはあるんでね。PURPLE HAZEってもっと悪いことしてくるのかと思ったら、意外とそうでもないんだなっていう。宮本さんとゼウス選手のケンカも面白かったしね。あれはもうプロレスの向こう側に行ってたよ」
▼宮本「いや、凄いね。さすが20人と1人で戦っただけの男ではあるね、ゼウス。面白いヤツが全国にはいっぱいいるし、ましてや、そんな選手が全日本プロレスにいるなんて。楽しかったですね」
▼イサミ「あれだな。リマッチだね。今日は完敗を認めるんで。今日はもう肩が3つついたって自覚があったんで。今日は僕が取られてしまったから負けとして、ぜひ機会を作っていただけるのであれば、リマッチをさせてもらえればなと。まぁ、列の後ろに並ぶ形になると思うんで、いつかわからないですけど、それまでずっと彼らには持っててもらいたいと僕は思います」
▼宮本「有観客になるまでベルトを守るって。それもお客さんの前でアジアタッグチャンピオンとしてやりたかったんですけど、今日それができたけど、ここで負けたら意味がないんで。なかなかそんな思っているようにはいかないですね」
▼イサミ「そうね。これが本当は思い描いていた構図だったんだけどね」
▼宮本「第一段階を突破するところで終わっちゃったよ。まだまだ」
▼イサミ「あえて全日本プロレスでも夢を追いかけ続けて。オッサンだけど、まだやりたいこと山ほどあるんで」
▼宮本「まだまだ叶えていきましょう」
▼イサミ「TAJIRIさんのベルトもあるしね。岩本君のベルトもあるし。宮本さんの体格だったら、三冠狙えるんじゃないですか?」
▼宮本「いや、無理無理。大きい人いっぱいいるから」
▼イサミ「いや、うまかった」
▼宮本「他のベルトも狙っていきましょう」
▼イサミ「なぜなら…」
▼イサミ&宮本「俺たちは強い!」
――最後は宮本選手がゼウス選手にベルトを巻いてあげようとした?
▼宮本「そうですね。でも、本人が拒否したんで、まだ続きはあるだろうと」
▼イサミ「そういうことだよ。これで終わらせるつもりはねぇぞってことだよ」
▼宮本「ちょっと俺が優しすぎたな。そうだなと思って」
▼イサミ「こっちはいい大人だけど、向こうはまだ大人じゃなかった」
▼宮本「いや、大人だよ。俺の1個上だよ。でもまぁ、そうだなと思いました。まだ続きがあるのかなって。これで終わりじゃないからって、そういう意味だと思いました」