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7/4【DDT】怪物・火野狩りで竹下2年ぶり“KoD"制覇 「自信持って秋山準の前に立つ」

『BLACK OUT presents KING OF DDT 2021 FINAL!!』東京・後楽園ホール(2021年7月4日)
「KING OF DDT 2021」トーナメント決勝戦 ○竹下幸之介vs火野裕士×

 竹下が怪物・火野狩りを果たし、2年ぶり2度目の「KING OF DDT」制覇。8・21川崎大会でKO-D無差別級王者・秋山に挑むことが決定的となると、「堂々と胸を張って、自信を持って、秋山準の前に立ちたいと思います」と断言した。

 16人参加のトーナメント戦でDDT最強を決める「KING OF DDT 2021」。決勝戦は2年ぶり2度目のVを狙う竹下と初出場・初優勝を目指す火野によって争われた。竹下は佐々木大輔、火野は樋口和貞を準決勝で撃破し、この日、2試合目となった。

 試合はのっけから一進一退。竹下が串刺しフロントハイキックで奇襲し、ブルーサンダーで先制すれば、火野もしつこいスリーパーで絞め落としにかかる。豪快なフロントスープレックスから串刺しラリアットを見舞うも、負けじと竹下は雪崩式ブレーンバスターでお返し。熱い戦いが続いた。

 竹下は打撃戦から回転エビ固めで上手く転がし、ランニングニーをぶち込んだものの、火野もショートレンジラリアットでねじ伏せる。エクスプロイダーからフロッグスプラッシュを落とすと、Fucking BOMBを予告した。背後に不時着した竹下は「倒れろ!」とラリアットを振り抜く。火野は倒れず、逆にラリアットの餌食になったものの、竹下は直後にブレーンバスターでぶん投げると、このトーナメント全ての試合で勝利を手にしてきた変型チキンウィングフェースロックの構えに。

 力ずくで振り払った火野は投げ捨てジャーマン、ラリアットと再びアクセル全開となるが、Fucking BOMBは竹下がフランケンシュタイナーで切り返し、ランニングニー2連発からジャーマンとまたまた猛攻。火野は強引に担ぎ上げてのパワーボムで黙らせ、髪の毛を鷲づかみにし、ショートレンジラリアットを狙ったが、竹下は腕へのエルボーで連続迎撃すると、こん身のラリアットを一閃。なおも粘る火野はラリアットを狙うが、空転を誘った竹下はクロスアームジャーマンスープレックスホールドで熱戦を制した。

 竹下が怪物・火野を撃破し、2年ぶり2度目の優勝を果たした。2019年11月にHARASHIMAに敗れて以降、KO-D無差別級王座からは遠ざかっており、昨年11月には秋山との一騎打ちに敗戦。長い間、低迷が続いた。しかし、この半年でThe 37KAMIINA結成やAEW遠征、ノアとの対抗戦快勝などで勢いを取り戻し、今回の優勝で完全復活を印象付けた。

 「熱波WERのおかげで勝つことができました。この『KING OF DDT 2021』、今の決勝はもちろん、全4試合、どの公式戦も自分が満足する試合で、こうして怪物・火野選手を倒して、優勝することができました」と充実感を漂わせながらマイクでアピールした竹下は、「もう何も臆することはありません。堂々と胸を張って、自信を持って、秋山準の前に立ちたいと思います」と宣言。すでにKO-D無差別級王座の防衛戦は8・21川崎大会で行われると発表されており、挑戦が決定的となった。

 迷いが一切ない竹下は「しばらくKO-D無差別戦線から遠ざかっていましたけど、久々にDDTの頂点を狙っていきたいと思います。僕が再び無差別のベルトを巻くのを楽しみにしてください」と断言。早くも秋山戦に照準を合わせた。

 「団体のエースとして、プロレス界の未来として、懐が深く、大きく戦いたいなと。スケールの大きいプロレスラーになりたいなと。そういう心構え、気持ちで今回はトーナメントのリングに立ったので、それが自分の中でできたうえで、優勝したんで、非常に満足のいく結果です」と自信に満ちた顔でトーナメントを振り返った竹下。秋山との頂上決戦で今度こそ勝利を掴み、自分が“団体のエース"であり、“プロレス界の未来"であることを満天下に知らしめる。

【試合後の竹下】
▼竹下「優勝しました。トーナメントが始まる前から言っていた通り、この1年、2年で僕がベルトに絡まない期間というのは全然無駄じゃなかったし。特にこの半年間、今年に入ってから自分が意識してきた……団体のエースとして、プロレス界の未来として、懐が深く、大きく戦いたいなと。スケールの大きいプロレスラーになりたいなと。そういう心構え、気持ちで今回はトーナメントのリングに立ったので、それが自分の中でできたうえで、優勝したんで、非常に満足のいく結果です。ありがとうございました」

――決勝で戦った火野選手については?

▼竹下「正直、火野さんと決勝戦になって、これはもう勝てるか負けるか、その時の勝負なんで、わからないなと思ったのがその時の正直な気持ちでしたけど、でも戦っていくうえで、自分の中で高まっていくものもあったし、絶対負けてたまるかと。何回ラリアットやっても、火野さんが倒れなくて、途中からは試合に勝つどうこうよりも、まずラリアットで倒したろうっていうそういう気持ちになりました。1試合の中で何度も勝負する瞬間がありましたね。その勝負に勝っていったうえで、最後の3カウントにつながかったかなと思います」

――エルボーがかなり効いていたが?

▼竹下「僕は僕のエルボーを食らったことないんでわからないですけど、どうやら最近威力が増しているそうなんで。今の絶好調の調子だったら、エルボーでスリー取れるぐらいのレスラーになっているかもしれないですね。そうなったら、一番脂が乗っていると言ってもいいんじゃないですかね」

――今後に向けては?

▼竹下「まあ、これで優勝したから、たぶんタイトル挑戦ができると。正式に決まっているわけじゃないと思いますけど、文句なしだと思うんで。火野さんに勝ったし、文句なしで8・21富士通スタジアム川崎、僕がメインイベントに立ちます」

【火野の話】「いやぁ…負けたねえ。ガッツリ3カウント取られちゃったね。最後の技、なんか分からへんけどムチャクチャ苦しかった。息ができなかった。ワンツースリーっていうよりギブアップに近い苦しさだったね。竹下君…あの子がジャーマンを出して俺が返した時点で『コイツ終わったな』って思ったけど、まだ隠し持ってたね。まぁこれからもDDTに上がり続けようと思える相手が増えたってことやね。竹下…またどっかでシングルマッチやろうやんけ。そん時はワシもまだ出してない技、あるからな。それでキッチリ決めさせてもらうよ。竹下…楽しかったぜ」

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