しばらく蚊帳の外となった朱里だったが、各選手のアピールがようやく終わると、「いろんな人たちが出てきて困っちゃうよね。スターダムはどんどん動いていきますね!」と苦笑すると、「私は大阪城ホール、5★STAR GP 2021で負けている小波と最高の試合がしたいと思ってます」と10・9大阪城大会の対戦相手に小波を指名した。
表彰式では第8試合での彩羽戦がブルースターズのベストマッチに選ばれた朱里。優勝の証である王冠とマントを装着し、新調された優勝カップを手にすると、「5★STAR GP 2021優勝しました! めちゃくちゃ嬉しいです。スターダムはもっともっと大きく輝いていきます。その一瞬一瞬を目を離さずに一緒に盛り上げてもらえたら嬉しいです。10月9日大阪城ホール、12月29日両国国技館と大きな会場で開催できる団体の一員として努力を重ねていきます。これからも応援よろしくお願いします」と決意を新たに。最後に「この優勝は1年前に天国に旅立った亡き母に捧げます」とトロフィーを掲げてエンディングとなった。
『5★STAR GP 2021〜最終戦&優勝決定戦〜』東京・大田区総合体育館(2021年9月25日)
「5★STAR GP 2021」優勝決定戦 ○朱里vs渡辺桃×
朱里が渡辺を下し、「5★STAR GP」初制覇。ワールド・オブ・スターダム王座への挑戦の舞台を12・29両国国技館大会に指定した。
「5★STAR GP 2021」優勝決定戦は、5勝3敗1不戦勝でレッドスターズを制した渡辺と5勝2敗2分でブルースターズから勝ち上がった朱里による一戦となった。どちらも決勝初進出で、勝てば初優勝の大一番となった。
渡辺は当初、ジュリアとの公式戦が予定されていたが、ジュリアが負傷欠場となったため、第0試合に出場。それほどダメージを負っていない。一方、朱里は第8試合で彩羽匠と20分時間切れドローの熱戦を展開したばかり。体力的には圧倒的に渡辺が有利な状況だった。
激しいミドルキック合戦で幕開け。渡辺がミサイルキックから串刺し低空ドロップキックを乱れ打ち、前戦のダメージを残す朱里を攻め立てた。朱里をコーナーに逆さ吊りにすると、容赦なくローキックで側頭部を射貫く。朱里も意地を見せ、エプロンに渡辺を固定すると、ダイビングギロチンを投下する。
戦いは場外へ。渡辺がBドライバーで大ダメージを与えたものの、朱里も追いすがり、エルボー合戦で火花。止める村山レフェリーを突き飛ばしてまでやり合い、試合は消耗戦の様相に。リングに戻ってもミドルキック、ビンタが何十発も交錯し、互いのハイキックもクリーンヒットした。
裏投げから猛攻に出た渡辺に対し、朱里も雪崩式腕極めハーフハッチから朱雀(変型羽根折り固め)に捕らえて応戦。飛びヒザ蹴り、顔面蹴りと非情な攻撃も繰り出すが、渡辺は雪崩式裏投げで活路を開く。朱里の顔面を蹴り上げてお返しすると、Bドライバーがさく裂。朱里の抵抗をものともせずに、胴絞めチキンウイングフェイスロックで絞めに絞めると、テキーラサンライズ、ピーチサンライズと惜しげもなく大技を連発し、今シリーズで公開した新兵器・ピーチサンダーの体勢に。
しかし、ギリギリでこらえた朱里はスタナーから起死回生のハイキックを一閃。トップロープに両足を固定してのDDT、投げ捨てジャーマン、バズソーキックと怒とうの大技ラッシュに出る。渡辺もギリギリで肩を上げて粘りを発揮したものの、朱里はダブルハンドのローリングバックブローを連打。流炎(変型エメラルドフロウジョン)が完璧に決まり、熱戦に終止符を打った。
朱里が5★STAR GP初制覇。「5★STAR GP優勝したのはこの私、朱里だ!」と雄叫びを挙げると、ドンナ・デル・モンドの仲間たち、観客に感謝の意を表す。そして、「過酷なリーグ戦、私のプロレス人生の中で大きな結果を残すことができました。すごくすごく嬉しいです。この優勝は赤いベルトへの挑戦権獲得の証なので、10月9日、大阪城ホール……と言いたいところですが、私は12月29日、両国国技館で挑戦したいと思ってます」とこの日開催が発表となった年内最後のビッグマッチ12・29両国大会をワールド王座挑戦の舞台に指定した。
その後、彩羽が詩美を強引に引っ張ってリングに入り、挑戦をアピールして両者の王座戦が浮上。さらに、ワンダー・オブ・スターダム王者の中野たむまでリングに飛び込み、10・9大阪城ホール大会での挑戦者に岩谷麻優を指名し、こちらの対戦も決定的に。
しばらく蚊帳の外となった朱里だったが、各選手のアピールがようやく終わると、「いろんな人たちが出てきて困っちゃうよね。スターダムはどんどん動いていきますね!」と苦笑すると、「私は大阪城ホール、5★STAR GP 2021で負けている小波と最高の試合がしたいと思ってます」と10・9大阪城大会の対戦相手に小波を指名した。
表彰式では第8試合での彩羽戦がブルースターズのベストマッチに選ばれた朱里。優勝の証である王冠とマントを装着し、新調された優勝カップを手にすると、「5★STAR GP 2021優勝しました! めちゃくちゃ嬉しいです。スターダムはもっともっと大きく輝いていきます。その一瞬一瞬を目を離さずに一緒に盛り上げてもらえたら嬉しいです。10月9日大阪城ホール、12月29日両国国技館と大きな会場で開催できる団体の一員として努力を重ねていきます。これからも応援よろしくお願いします」と決意を新たに。最後に「この優勝は1年前に天国に旅立った亡き母に捧げます」とトロフィーを掲げてエンディングとなった。
朱里にとって赤いベルト奪取は悲願。挑戦の舞台を10・9大阪城大会ではなく、12・29両国大会に選んだのも、小波に雪辱を果たし、最高の状態で挑みたいという決意の表れだろう。バックステージでも「今度こそ、今度こそ赤いベルトを掴み取ります。そして、応援してくれている皆さん、去年亡くなった母に赤いベルトを巻いた姿を絶対に見せます。2021年、"朱世界"の始まりにします」と改めてベルト奪取を予告した。
【朱里の話】「5★STAR GP優勝しました! 本当に本当に嬉しいです。ずっと応援してくれている皆さん、パワーになりました。そして、ドンナ・デル・モンドのみんな、ジュリア、舞華、ひめか、なつぽいの存在、仲間の存在、本当に自分にとって大きかったです。自分は優勝したので、赤いベルトへの挑戦権を持って、12月29日、両国国技館で挑戦したいと思っています。今度こそ、今度こそ赤いベルトを掴み取ります。そして、応援してくれている皆さん、去年亡くなった母に赤いベルトを巻いた姿を絶対に見せます。2021年、“朱世界"の始まりにします」