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1/4【新日本】オカダがIWGP世界ヘビー初戴冠 オスプレイ迎撃へ「お前はニセ王者」、50周年イヤー幕開けで「来年ドーム超満員」の誓い

『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』東京ドーム(2022年1月4日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○オカダ・カズチカvs鷹木信悟×

 オカダが35分の死闘の末に鷹木を撃破し、IWGP世界ヘビー級王座初戴冠。2年ぶりに頂点返り咲きを果たした。明日1・5東京ドーム大会でウィル・オスプレイ迎撃が決まり、「フェイク・チャンピオン」と通告したレインメーカーは「いい加減約束しましょう。この東京ドーム超満員にします。それをこの50周年の締めにしたいと思います」との誓いを立てた。

 3年連続開催となった新春・東京ドーム大会2連戦が幕を開けた。初日のメインはIWGP世界王者にして昨年のプロレス大賞MVP・鷹木に、昨年のG1覇者オカダが挑む頂上対決。勝者が明日1・5ドームでウィル・オスプレイを迎え撃つことになる。勝てば初戴冠となるオカダは「このメインイベントがしっかりと新日本プロレスらしい戦いを、50周年を代表する戦いを皆さんにお見せしたい」と記念イヤーの幕開けを飾る構え。4度目の防衛戦となった鷹木は「いつも通りの鷹木信悟を貫けば勝てる」と断言したうえで「オカダ、オスプレイ、まとめて俺が叩き潰す」とドーム連勝を誓って出陣した。

 両者は序盤から譲らない。鷹木がパンピングボンバーで場外に叩き落とせば、オカダは場外ブレーンバスターで反撃。鷹木もすぐさま同じ攻撃でやり返す。その後も試合は一進一退となったが、オカダがフェンス超えの場外フライングボディアタックでまずは流れを引き寄せる。その後も打点の高いミサイルキックを放ち、マネークリップで捕らえた。

 鷹木も負けてはいない。高速DDTで反撃すると、熨斗紙とリバースネックブリーカーの読み合いを制し、バックドロップを敢行したが、スライディングパンピングボンバーはオカダが回避してマネークリップで切り返す。旋回式ツームストンパイルドライバーで突き刺すと、改めてマネークリップで絞め上げる。さらにダイビングエルボードロップからのレインメーカーで仕上げを狙った。

 だが、鷹木がナックルパンチで食い止め、ドームが大きくどよめいた。レインメーカーポーズでお株を奪うと、怒りのオカダがエルボーを連発しても、追尾式左ラリアットで譲らず。オカダがフロントハイキックを見舞えば、パンピングボンバーを叩き込み、次の瞬間、オカダが正面飛びドロップキックを放っても、パンピングボンバーでやり返した。

 意地の攻防が熱を帯びる中、戦場は特設花道へ。オカダがツームストンを狙ったものの、鷹木は決めさせず。逆に場外デスバレーボムを敢行した。首に大ダメージを負ったオカダは場外カウント19でかろうじてリングに生還。攻撃の手を緩めない鷹木はトップロープからの雪崩式ブレーンバスター、スライディングパンピングボンバーとたたみかけた。

 ピンチを迎えたオカダだったが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを食い止め、ショートレンジラリアット連打で巻き返しにかかる。レインメーカーはともに不発に終わって鷹木がMADE IN JAPAN、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで勝負に出ても、オカダは3カウントを許さない。パンピングボンバーを食らっても、再びラスト・オブ・ザ・ドラゴンを阻止してレインメーカーを叩き込んだ。

 ダブルダウンから同時に起き上がると、ともに消耗しながらもエルボー合戦で意地をぶつけ合う。制したのは鷹木。ワンツーエルボーの乱れ打ちでオカダをねじ伏せ、マネークリップに捕まっても背負い投げで逃れ、後頭部にスライディングエルボーをグサリ。オカダをファイアーマンズキャリーで担いだままコーナーに登ったが、オカダは雪崩式DDTで切り返して叩き落とした。

 それでも鷹木はオカダのレインメーカーをナックルパンチやノーモーション頭突きで阻止。ショートレンジパンピングボンバーを叩き込む。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンをオカダがツームストンで切り返しにかかっても珍しいドラゴンスープレックスを敢行した。が、オカダもカウンターのドロップキックをさく裂。開脚式ツームストンで突き刺すと、レインメーカーでダメ押しして3カウントを奪った。

 オカダが35分に及んだ鷹木との死闘を制し、IWGP世界王座初戴冠。2020年1・4ドームで第69代IWGPヘビー級王者から陥落以来、実に2年ぶりの頂点返り咲きとなった。4代目ベルトをリング中央に置いたオカダは深々と一礼。代わりにIWGP世界ヘビーのベルトを腰に巻いた。

 明日1・5ドーム大会ではさっそくオスプレイとの初防衛戦に臨む。新王者・オカダの前に現れたオスプレイは「ハロー、ニュー・チャンピオン。ニュージャパンは俺の手の中にある」と通告すると、「マタ・アシタ」と日本語で言い残してリングを降りた。するとオカダもその背中に向かって「シー・ユー・トゥモロー。ユー・アー・フェイク・チャンピオン」とオスプレイをニセ王者呼ばわりし、「シー・ユー・トゥモロー、ハブ・ア・グッドナイト」と王者の貫録たっぷりに言い放った。

 オスプレイの姿が見えなくなると、オカダは「皆さん、あけましておめでとうございます! やっぱりプロレスファンのみんなは今日が来ないと年が明けないよね」と集まったファンに新年のあいさつ。「というわけで、3つ言わせてください」と切り出すと、「一つ! 鷹木さん、あなた本物のチャンピオンでした。そして今日、本物の戦いができました。本当にありがとうございました」と鷹木に感謝した。

 「二つ、ホントに自分勝手にIWGPヘビー級4代目のベルトを取り出して、皆さんにモヤっとした気持ちをさせてしまったかもしれませんけど、僕は新日本が50年続いたのは4代目、いやIWGPヘビー級があったからだと思ってます。でも、このIWGP世界ヘビー級ができて、みんなが感謝をすることがなく、お別れをしてしまうというのが自分の中でも凄い歯がゆくて。でも今日、この東京ドームという場所で皆さんに感謝の拍手をしてもらって、しっかりとお別れができたと思ってます。本当にありがとうございました。そしてIWGPヘビー級のベルトにもう一度、大きな拍手をお願いします!」。そうレインメーカーが4代目ベルトを持ち出した真意を明かすと、ドームが大きな拍手に包まれた。

 「3つ、特にありません…と言いたいところですけど、まだ明日もタイトルマッチ決まりました。そして50周年イヤーまだまだ始まったばかりです」と2022年の戦いに目を向けたオカダは「ホントに新日本プロレスは素晴らしい団体で、まだまだ素晴らしい戦いを皆さんにお届けしていきますので、よろしくお願いします」と宣言。ファンに来場を感謝すると、「まだまだコロナという大きな敵と戦ってますけど、何度倒れても僕たちレスラーは戦います。皆さんも一緒に立ち上がってコロナに勝ちにいきましょう」と呼びかけた。

 そして最後に「来年の1・4は何度も言ってるけど、いい加減約束しましょう。この東京ドーム超満員にします。それをこの50周年の締めにしたいと思います」と記念イヤーの誓いを立てたオカダは「50周年突っ走っていきますので、新日本プロレスよろしくお願いします! 新日本プロレスの50周年にカネの雨が降るぞ!」と叫んでドーム2連戦初日を締めた。

プロ格 情報局