【IGF/巌流島】メイン登場に柴田「いつ何時やるだけ」、ローラー「本物のプロレスリング見せる」 12・28両国前日会見 2022/12/27
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12・28両国大会『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』の前日会見が27日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行われ、ミスターXを除く大会出場選手が出席。メインイベントに登場する柴田勝頼は「明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います。いつ何時やるだけです」と宣言。対するトム・ローラーは「本物のプロレスリングを明日見せる」と誓い、二人の思いが一致した。 故・アントニオ猪木さん追悼大会12・28両国がいよいよ明日に迫った。この日は出場選手が出席しての前日会見が行われ、各々が意気込みを語った。 メインイベントは新日本プロレス提供試合。柴田とローラーが頭部への打撃なしのUWFルールで対戦する。「猪木さんに呼ばれて」両国のリングに立つ柴田はビル・ロビンソン氏の直弟子・宮戸優光氏からプロレスの原点であるキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの技術の一端を指南されるなど調整に余念がなく、「明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います」と改めて宣言。猪木さんへの思い全てを胸に戦うつもりだ。 メインに組まれ、大トリを努めることになったが、「いつ何時やるだけです」と意に介さず。試合順に関係なく、あくまでも猪木さんを弔う戦いを繰り広げるのみだ。新日本に同期入門の盟友・棚橋弘至がゲスト解説としてこの一戦を見守ることになったことについては「解説に棚橋選手が来るんで、まぁ、それはそれで面白いんじゃないかと思います」と話した。 対するローラーは元UFCファイター。今夏、新日本G1 CLIMAXでの活躍は記憶に新しい。「俺は大のプロレスファン」と言い切り、大会名にピッタリな猪木さんと故・マサ斎藤さんの巌流島決戦フィギュアセットを持参。「本物のプロレスリングを明日見せる」と宣言した。柴田も「今一度、道場論から根底にあるプロのレスリングって何だっていう部分を試合で見せたい」と発言しており、決戦前日に二人の思いが一致した形となった。 ほかにもキックボクシング&MMAのミックスルール(1R=キックルール3分、2R=RIZIN MMAルール5分)で対戦する木村“フィリップ"ミノルと矢地祐介が1Rからの殴り合いに合意。極真空手世界大会で準優勝の実績を残しているヤン・ソウクップと対戦する関根“シュレック"秀樹は「猪木vsウィリー・ウイリアムスを超えるような試合をして猪木さんを追悼しましょう」と呼びかけ、久々の来日でシビサイ頌真と対戦するジョシュ・バーネットは「猪木さんに追悼の意を込めてプロレスラーらしく頑張ります。いつ何時、誰とでも戦う」と猪木イズムをむき出し。オープニングファイトに出場する元IGFの奥田啓介は、猪木さんと家族ぐるみの交流があったという19歳の新鋭・中谷優我との対戦へ向けて「明日はプロレスラーとして最高のプロレスをしたいと思います。踏み台になるつもりはないんで叩き潰したい」と宣言した。 決戦はいよいよ明日。各々が猪木さんへの思いを胸に戦いを捧げる。 ☆12/28(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』13:00開場、15:00開始 ◇オープニングファイト◇ ▼巌流島ルール:75.0kg契約 中谷優我 (3分3R) 奥田啓介 ◇第1試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 先鋒戦 巌流島特別ルール:77kg契約 江畑秀範 (5分3R) マーカス・レロ・アウレリオ ◇第2試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 次鋒戦 巌流島ルール:58kg契約 ダウサコン・BANG BANG GYM (3分3R) 龍聖 ◇第3試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 三鋒戦 巌流島ルール:無差別級 ミスターX (3分3R) 貴賢神 ◇第4試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 四鋒戦 巌流島特別ルール:無差別級 ヤン・ソウクップ (5分3R) 関根“シュレック"秀樹 ◇第5試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 中堅戦 巌流島ルール:無差別級 シビサイ頌真 (5分3R) ジョシュ・バーネット ---休憩(30分)--- ◇第6試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 六鋒戦 キックボクシングルール:72.5kg契約 アルバート・クラウス (3分3R) 宇佐美秀メイソン ◇第7試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 七鋒戦 MMAルール:88.5kg契約 岩崎大河 (5分3R) ラファエル・ロバト・ジュニア ◇第8試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 副将戦 ミックスルール:71kg契約 矢地祐介 (1R=キックルール3分、2R=RIZIN MMAルール5分) 木村“フィリップ"ミノル ◇第9試合◇ ▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 大将戦 MMAルール:92kg契約 メルビン・マヌーフ (5分3R) イゴール・タナベ ◇第10試合◇ ▼新日本プロレス提供試合 UWFルール トム・ローラー (1/30) 柴田勝頼 ※頭部への一切の攻撃は禁止 ◇全試合終了後◇ ▼アントニオ猪木追悼セレモニー 【会見の模様】 ▼中谷「いよいよ明日です。楽しみです。応援よろしくお願いします」 ▼奥田「自分は2009年11月3日にIGFでデビューさせていただいて。本当にまたこうやって…IGFと言えば両国国技館でよく試合をしていて、そのときも僕は第1試合から始まってたんですけど、また第1試合に戻ってくることができました。最近、自分のふがいなさに凄く失望してるところがあるんで、今回のこのINOKI BOM-BA-YEですべてを払しょくさせたいと思います。僕は本当にプロレスも格闘技も巌流島ルールも一つの戦いとして何も変わらない。猪木さんにもいつも言われました。だから明日はプロレスラーとして最高のプロレスをしたいと思います」 ▼江畑「今回、急きょ参戦が決まったんですけど、もちろん猪木さんに感動をずっといただいていた側として、今回はカポエイラと対決するということで、勝敗はもちろんなんですけど、テコンドーの面白みと魅力を全部出しきって。せっかく足技対決。格闘技ファンだけじゃなく、一般の人たちにもこんな面白い武道、格闘技があるんだとお見せしたいと思っております。1試合目から楽しくなると思うんで、ぜひ楽しみに見ていてください。お願いします」 ▼アウレリオ「私の名前はマーカス・レロ・アウレリオ。今回のこのイベントに参加させていただいて非常に光栄に思っています。カポエイラの選手を代表してチャレンジできる場を非常にうれしく思っています。巌流島のイベントに参加させていただいた皆さん、ありがとうございます」 ▼ダウサコン「ムエタイのテクニックを使って巌流島ルールでも皆さんを楽しませたいと思います。応援よろしくお願します」 ▼龍聖「明日、寝技は初めてなんですけど、凄くワクワクしています。明日の大会、無差別というか重い階級の選手の試合が多い中で、自分たちは58キロで軽いんですけどスピードのある、僕にしか見せられない試合をします。明日、僕が一番目立ちます」 ▼貴賢神「1年半前に相撲界から去ったんですけど、1年半ぶりに両国国技館で戦えるのを光栄に思っています。約9年間戦ってきた自分のホームの場所なので、明日は久々に力士として頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」 ▼ソウクップ「巌流島は凄く面白い大会だと思います。皆さん、応援してください。押忍」 ▼シュレック「国技館といえば貴賢神選手が言ったように相撲の聖地でもある。古くからプロレスの聖地でもあります。自分が子供の頃は蔵前、今は両国ですけど、当時、蔵前決戦、自分は心が躍ったものです。自分はずっとプロレスラーに憧れて、やっと40過ぎてプロレスラーになれました。今いろんなレジェンドたちとの対戦も実現して、どんどん夢が叶ってます。そして本当に子どもの頃から憧れたアントニオ猪木さんの追悼試合、ここにギリギリ間に合いました。明日はソウクップ選手、猪木vsウィリー・ウイリアムスを超えるような試合をして猪木さんを追悼しましょう。押忍」 ▼シビサイ「明日、巌流島ルールで久々に戦うんですけれども、ルールは違えど自分は自分の戦いを貫きたいと思います。応援よろしくお願いします」 ▼バーネット「ミナサン、シバラクデス。いろんなスタイルのファイターがいますが、明日は猪木さんに追悼の意を込めてプロレスラーらしく頑張ります。いつ何時、誰とでも戦う」 ――相手のミスターXは見た? ▼貴賢神「ミスターXですか。はい、自分は存じております」 ――印象は? ▼貴賢神「でかいですね。でも、力士の幕内平均の体重が218キロなんで。それに比べたら大きい人は230キロの人とも戦ってきたんで軽いですね」 ――押し出しを狙っていく? ▼貴賢神「はい。ルールは使えるものは使っていきたいと思うんで。自分が今まで培ってきたものがそこで光るんじゃないかなと思ってます」 ――ソウクップ選手が極真の道着を着ているが? ▼シュレック「わかってるなと。俺もパンイチでくればよかったなと」 ――シビサイ選手は日本のヘビー級で若く期待されているが? ▼バーネット「俺が考えるにシビサイさんは才能にあふれていて、オールラウンダーでスキルもある。レッグロック、アームロック、打撃、投げ技はシュートレスラーをほうふつさせるようだ。ただ不満を言うなら、彼は若いのでもっと戦うべきだ」 ――シビサイ選手に言いたいことは? ▼バーネット「キサマニハ、ジゴクスラ、ナマヌルイ」 ――江畑選手が「カポエイラの蹴りはテコンドーには当たらない」と発言していたが? ▼アウレリオ「たとえ自分より大きい選手でも、ジャンプしてキックして戦います。難しいけど、伝統的なカポエイラのキックで明日は戦います」 ――アウレリオ選手の発言を受けて? ▼江畑「マーカス選手、凄く選手としてリスペクトしてますし、カポエイラの達人だと思ってるので、もちろん明日はカポエイラの選手のキックは当たらないと思いますけど、もちろん達人なんで油断せずに、念には念を入れて明日はしっかり戦いたいなと思ってます。相手も常に足技をしてるんで、僕の蹴りも当たりにくいと思うんで、そのへんを明日までにしっかりイメージしていけたらなと思います」 ――オープンフィンガーグローブ、巌流島ルールと今までと違うルールでどんな戦いを見せたい? ▼龍聖「僕、明日はオープンフィンガー初めてですけど、そのルールも初めてなんですけど、キックボクシング代表として異種格闘技戦に出場しているんで、いつもと変わらないキックボクシングの僕のスタイルを見せたうえで、今回のルールらしい技だったりとか、ちょっと魅せるところは遊び心を持って試合をしたいと思います」 ――グローブについては? ▼龍聖「距離の違いとか最初難しいなと感じたけど、今はしっかりアジャストできたかなと思ってます」 ――これをきっかけにMMAと二刀流を視野に入れるのは? ▼龍聖「どうですかね。前向きに。そういう話があっても準備できれば。いろんなものを考えて出場することを決めたので。今回はこの試合に集中したいと思います」 ――TシャツはRIZIN、ボンサイ柔術を背負う気持ちの表れ? ▼シュレック「さっきも言った通り今回はプロレスラーとして上がります。俺はINOKI BOM-BA-YE×巌流島でRIZINの宣伝、ボンサイ柔術の宣伝、こういうことです。で、大みそかRIZINの解説のお仕事をいただいたんで、そのときはINOKI BOM-BA-YE×巌流島のTシャツを着ていきたいと思います。プロですから」 ――シンガポールで青木真也選手の試合でセコンドに付いたが、アドバイスなどはもらった? ▼中谷「頑張れよと言われて。あと明日いろいろ言われると思います。明日、青木さんがセコンドに付いてくれると思います」 ――中谷選手はデビュー戦だが、どういう気持ちで戦う? ▼奥田「自分はデビューが高校3年生18歳だったんですけど、それ以降IGFで試合してる時に中谷選手が子供ながらお父さんと一緒に見に来てるのを俺は知ってるんで。そうやってずっと見てきてくれてうれしい。でも僕は踏み台になるつもりはないんで、叩き潰したいと思います」 ▼クラウス「日本に戻ってこれてうれしいです。明日はベストを尽くします」 ▼メイソン「明日の試合ですけど、クラウス選手にやりたいことをやらせず、自分のやりたいことをやって、しっかりKOを狙います。応援の方よろしくお願いします」 ▼ロバト・ジュニア「出場できてうれしいです。小さい頃からの夢が叶いました。初めての日本で頑張ります」 ▼岩崎「相手選手は小さい頃から日本で戦うことが目標だったみたいなんで、自分は相手選手に勝ってアメリカに行くことを目標に頑張りたいと思います」 ▼矢地「年末にいかにも年末っぽいルールで戦えることを非常にうれしく思います。1Rが立ち技で2RがMMAなんですけど、1Rから全開で年末っぽい試合になればいいと思うので、全開でいきたいと思います。明日頑張ります」 ▼木村「明日は久しぶりの試合で大暴れできるのが凄く楽しみです。矢地選手、バチバチの試合やりましょう。押忍」 ▼マヌーフ「日本に戻ってこれてうれしいです。このショーに参加できることを光栄に思っています。明日の試合を楽しみにしています」 ▼タナベ「明日、猪木軍の大将としての責任を背負って必ず盛り上げて、自分が得意な寝技で一本勝ちします」 ▼ローラー「今回の大会に出場できて光栄に思っている。俺は大のプロレスファンで、MMAの大ファンでもあるからだ。これまでUFC、新日本で戦ってきて、今回のINOKI BOM-BA-YEで柴田勝頼と対戦する。MMAなどいろんな試合があるが、小川(直也)さん、安田(忠夫)さん、ミスターX、ジョシュ・バーネットに会えて興奮しているよ。俺はコレクターだ。今日はこんなものを持ってきたんだ(と猪木さん&マサ斎藤さんのフィギュアセットを取り出す)。本物のプロレスリングを明日見せる。明日のメインイベント、アリガトウゴザイマス」 ▼柴田「新日本プロレスの柴田勝頼です。明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います。以上」 ――相手の印象、感じたことは? ▼メイソン「特に感じたことがなくて、思ってた通りの選手だなっていう感じです」 ▼岩崎「でかいなっていう印象ですね」 ▼タナベ「僕も想像してた通りでしたね。何にも思いませんでした」 ――若い日本人ファイターが踏み台にしてスターになろうと野望を持っていると思うが? ▼クラウス「問題ではないです」 ▼マヌーフ「ヤングファイターが戦っていく中でニュースターが生まれることはある。だが、明日はそのようなことが起こることはない」 ――木村選手が公開練習で1R・KOを予告していたが? ▼矢地「それぐらいで来てもらえたらうれしいです。僕も1R、打撃でやり合いたいなと思ってるんで。それだけ来てくれたら噛み合うと思うんでうれしいです」 ▼木村「打撃勝負で来てくれたらこれ以上ないこと。ラッキーだと思います。ありがとうございます。いただきました」 ――メインに組まれたこと、棚橋がゲスト解説を務めることに思うところは? ▼柴田「試合順に関しては…いつ何時やるだけです。解説に棚橋選手が来るんで、まぁ、それはそれで面白いんじゃないかと思います」 ――どんな練習をしてきた? ▼矢地「ある程度対戦相手をイメージして練習してたんですけど、テクニックだとか打ち込みの部分で相手をイメージして、パート、パートで練習してました」 ――RIZINでも打撃の強い相手とやってきたが、K-1選手はイメージが違う? ▼矢地「立ち技の選手なんで距離感が違うだろうし、コンビネーションの多さとか、そういうのが全く別物になってくると思うんですけど。それは相手も同じで、総合の距離感はたぶん1ラウンドじゃ対応できないと思うんで、そういう意味で楽しみです」 ――2RがMMAルールとなるが、どんな対策をしている? ▼木村「総合に対してはいろんな選手といろんなトレーニングをしてきたんですけど、メインは自分の能力を最大限に上げるトレーニングをしてきたんで。2Rにいったら自分の潜在能力がどれぐらいあるか試したいと思います。とりあえず5分間勝ちにいきます。相手を倒しにいきます。それだけ」 ――猪木さん追悼式でのダーの音頭取りは誰がする? ▼谷川貞治プロデューサー「全試合終わりまして、そのまま猪木さんの追悼セレモニーに入りたいと思うんですけども。それもだいたい今の予測だと8時半から9時ぐらいになると思うんですけど、追悼の場面に関していうとYouTubeで無料配信したいなと思ってます。そこで日本全国、食事している人も道を歩いている人も、そのタイミングでYouTubeみてもらって1、2、3、ダーを一緒にやってもらえたらなと。誰が音頭を取るかというのは当日のお楽しみにしてください。演出上いろいろ考えてることもありますんで、変わるかもしれませんし、決まってない状態です。台本を見ましたけど、感動的なセレモニーになるんじゃないかなというふうに思っています」 ――小川監督は明日どんな役回りを? ▼谷川プロデューサー「最初から最後までいっぱいあると思うんですけど、こちらがこうしましょうよと言ってやらないのが小川総監督なんで、どうなるかわかりませんけど、最初から最後までいろんな場面で出てくると思います。そこも演出上、明日お楽しみください」
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12・28両国大会『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』の前日会見が27日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行われ、ミスターXを除く大会出場選手が出席。メインイベントに登場する柴田勝頼は「明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います。いつ何時やるだけです」と宣言。対するトム・ローラーは「本物のプロレスリングを明日見せる」と誓い、二人の思いが一致した。
故・アントニオ猪木さん追悼大会12・28両国がいよいよ明日に迫った。この日は出場選手が出席しての前日会見が行われ、各々が意気込みを語った。
メインイベントは新日本プロレス提供試合。柴田とローラーが頭部への打撃なしのUWFルールで対戦する。「猪木さんに呼ばれて」両国のリングに立つ柴田はビル・ロビンソン氏の直弟子・宮戸優光氏からプロレスの原点であるキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの技術の一端を指南されるなど調整に余念がなく、「明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います」と改めて宣言。猪木さんへの思い全てを胸に戦うつもりだ。
メインに組まれ、大トリを努めることになったが、「いつ何時やるだけです」と意に介さず。試合順に関係なく、あくまでも猪木さんを弔う戦いを繰り広げるのみだ。新日本に同期入門の盟友・棚橋弘至がゲスト解説としてこの一戦を見守ることになったことについては「解説に棚橋選手が来るんで、まぁ、それはそれで面白いんじゃないかと思います」と話した。
対するローラーは元UFCファイター。今夏、新日本G1 CLIMAXでの活躍は記憶に新しい。「俺は大のプロレスファン」と言い切り、大会名にピッタリな猪木さんと故・マサ斎藤さんの巌流島決戦フィギュアセットを持参。「本物のプロレスリングを明日見せる」と宣言した。柴田も「今一度、道場論から根底にあるプロのレスリングって何だっていう部分を試合で見せたい」と発言しており、決戦前日に二人の思いが一致した形となった。
ほかにもキックボクシング&MMAのミックスルール(1R=キックルール3分、2R=RIZIN MMAルール5分)で対戦する木村“フィリップ"ミノルと矢地祐介が1Rからの殴り合いに合意。極真空手世界大会で準優勝の実績を残しているヤン・ソウクップと対戦する関根“シュレック"秀樹は「猪木vsウィリー・ウイリアムスを超えるような試合をして猪木さんを追悼しましょう」と呼びかけ、久々の来日でシビサイ頌真と対戦するジョシュ・バーネットは「猪木さんに追悼の意を込めてプロレスラーらしく頑張ります。いつ何時、誰とでも戦う」と猪木イズムをむき出し。オープニングファイトに出場する元IGFの奥田啓介は、猪木さんと家族ぐるみの交流があったという19歳の新鋭・中谷優我との対戦へ向けて「明日はプロレスラーとして最高のプロレスをしたいと思います。踏み台になるつもりはないんで叩き潰したい」と宣言した。
決戦はいよいよ明日。各々が猪木さんへの思いを胸に戦いを捧げる。
☆12/28(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』13:00開場、15:00開始
◇オープニングファイト◇
▼巌流島ルール:75.0kg契約
中谷優我
(3分3R)
奥田啓介
◇第1試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 先鋒戦 巌流島特別ルール:77kg契約
江畑秀範
(5分3R)
マーカス・レロ・アウレリオ
◇第2試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 次鋒戦 巌流島ルール:58kg契約
ダウサコン・BANG BANG GYM
(3分3R)
龍聖
◇第3試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 三鋒戦 巌流島ルール:無差別級
ミスターX
(3分3R)
貴賢神
◇第4試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 四鋒戦 巌流島特別ルール:無差別級
ヤン・ソウクップ
(5分3R)
関根“シュレック"秀樹
◇第5試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 中堅戦 巌流島ルール:無差別級
シビサイ頌真
(5分3R)
ジョシュ・バーネット
---休憩(30分)---
◇第6試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 六鋒戦 キックボクシングルール:72.5kg契約
アルバート・クラウス
(3分3R)
宇佐美秀メイソン
◇第7試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 七鋒戦 MMAルール:88.5kg契約
岩崎大河
(5分3R)
ラファエル・ロバト・ジュニア
◇第8試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 副将戦 ミックスルール:71kg契約
矢地祐介
(1R=キックルール3分、2R=RIZIN MMAルール5分)
木村“フィリップ"ミノル
◇第9試合◇
▼令和猪木軍vs世界格闘技軍9対9 大将戦 MMAルール:92kg契約
メルビン・マヌーフ
(5分3R)
イゴール・タナベ
◇第10試合◇
▼新日本プロレス提供試合 UWFルール
トム・ローラー
(1/30)
柴田勝頼
※頭部への一切の攻撃は禁止
◇全試合終了後◇
▼アントニオ猪木追悼セレモニー
【会見の模様】
▼中谷「いよいよ明日です。楽しみです。応援よろしくお願いします」
▼奥田「自分は2009年11月3日にIGFでデビューさせていただいて。本当にまたこうやって…IGFと言えば両国国技館でよく試合をしていて、そのときも僕は第1試合から始まってたんですけど、また第1試合に戻ってくることができました。最近、自分のふがいなさに凄く失望してるところがあるんで、今回のこのINOKI BOM-BA-YEですべてを払しょくさせたいと思います。僕は本当にプロレスも格闘技も巌流島ルールも一つの戦いとして何も変わらない。猪木さんにもいつも言われました。だから明日はプロレスラーとして最高のプロレスをしたいと思います」
▼江畑「今回、急きょ参戦が決まったんですけど、もちろん猪木さんに感動をずっといただいていた側として、今回はカポエイラと対決するということで、勝敗はもちろんなんですけど、テコンドーの面白みと魅力を全部出しきって。せっかく足技対決。格闘技ファンだけじゃなく、一般の人たちにもこんな面白い武道、格闘技があるんだとお見せしたいと思っております。1試合目から楽しくなると思うんで、ぜひ楽しみに見ていてください。お願いします」
▼アウレリオ「私の名前はマーカス・レロ・アウレリオ。今回のこのイベントに参加させていただいて非常に光栄に思っています。カポエイラの選手を代表してチャレンジできる場を非常にうれしく思っています。巌流島のイベントに参加させていただいた皆さん、ありがとうございます」
▼ダウサコン「ムエタイのテクニックを使って巌流島ルールでも皆さんを楽しませたいと思います。応援よろしくお願します」
▼龍聖「明日、寝技は初めてなんですけど、凄くワクワクしています。明日の大会、無差別というか重い階級の選手の試合が多い中で、自分たちは58キロで軽いんですけどスピードのある、僕にしか見せられない試合をします。明日、僕が一番目立ちます」
▼貴賢神「1年半前に相撲界から去ったんですけど、1年半ぶりに両国国技館で戦えるのを光栄に思っています。約9年間戦ってきた自分のホームの場所なので、明日は久々に力士として頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
▼ソウクップ「巌流島は凄く面白い大会だと思います。皆さん、応援してください。押忍」
▼シュレック「国技館といえば貴賢神選手が言ったように相撲の聖地でもある。古くからプロレスの聖地でもあります。自分が子供の頃は蔵前、今は両国ですけど、当時、蔵前決戦、自分は心が躍ったものです。自分はずっとプロレスラーに憧れて、やっと40過ぎてプロレスラーになれました。今いろんなレジェンドたちとの対戦も実現して、どんどん夢が叶ってます。そして本当に子どもの頃から憧れたアントニオ猪木さんの追悼試合、ここにギリギリ間に合いました。明日はソウクップ選手、猪木vsウィリー・ウイリアムスを超えるような試合をして猪木さんを追悼しましょう。押忍」
▼シビサイ「明日、巌流島ルールで久々に戦うんですけれども、ルールは違えど自分は自分の戦いを貫きたいと思います。応援よろしくお願いします」
▼バーネット「ミナサン、シバラクデス。いろんなスタイルのファイターがいますが、明日は猪木さんに追悼の意を込めてプロレスラーらしく頑張ります。いつ何時、誰とでも戦う」
――相手のミスターXは見た?
▼貴賢神「ミスターXですか。はい、自分は存じております」
――印象は?
▼貴賢神「でかいですね。でも、力士の幕内平均の体重が218キロなんで。それに比べたら大きい人は230キロの人とも戦ってきたんで軽いですね」
――押し出しを狙っていく?
▼貴賢神「はい。ルールは使えるものは使っていきたいと思うんで。自分が今まで培ってきたものがそこで光るんじゃないかなと思ってます」
――ソウクップ選手が極真の道着を着ているが?
▼シュレック「わかってるなと。俺もパンイチでくればよかったなと」
――シビサイ選手は日本のヘビー級で若く期待されているが?
▼バーネット「俺が考えるにシビサイさんは才能にあふれていて、オールラウンダーでスキルもある。レッグロック、アームロック、打撃、投げ技はシュートレスラーをほうふつさせるようだ。ただ不満を言うなら、彼は若いのでもっと戦うべきだ」
――シビサイ選手に言いたいことは?
▼バーネット「キサマニハ、ジゴクスラ、ナマヌルイ」
――江畑選手が「カポエイラの蹴りはテコンドーには当たらない」と発言していたが?
▼アウレリオ「たとえ自分より大きい選手でも、ジャンプしてキックして戦います。難しいけど、伝統的なカポエイラのキックで明日は戦います」
――アウレリオ選手の発言を受けて?
▼江畑「マーカス選手、凄く選手としてリスペクトしてますし、カポエイラの達人だと思ってるので、もちろん明日はカポエイラの選手のキックは当たらないと思いますけど、もちろん達人なんで油断せずに、念には念を入れて明日はしっかり戦いたいなと思ってます。相手も常に足技をしてるんで、僕の蹴りも当たりにくいと思うんで、そのへんを明日までにしっかりイメージしていけたらなと思います」
――オープンフィンガーグローブ、巌流島ルールと今までと違うルールでどんな戦いを見せたい?
▼龍聖「僕、明日はオープンフィンガー初めてですけど、そのルールも初めてなんですけど、キックボクシング代表として異種格闘技戦に出場しているんで、いつもと変わらないキックボクシングの僕のスタイルを見せたうえで、今回のルールらしい技だったりとか、ちょっと魅せるところは遊び心を持って試合をしたいと思います」
――グローブについては?
▼龍聖「距離の違いとか最初難しいなと感じたけど、今はしっかりアジャストできたかなと思ってます」
――これをきっかけにMMAと二刀流を視野に入れるのは?
▼龍聖「どうですかね。前向きに。そういう話があっても準備できれば。いろんなものを考えて出場することを決めたので。今回はこの試合に集中したいと思います」
――TシャツはRIZIN、ボンサイ柔術を背負う気持ちの表れ?
▼シュレック「さっきも言った通り今回はプロレスラーとして上がります。俺はINOKI BOM-BA-YE×巌流島でRIZINの宣伝、ボンサイ柔術の宣伝、こういうことです。で、大みそかRIZINの解説のお仕事をいただいたんで、そのときはINOKI BOM-BA-YE×巌流島のTシャツを着ていきたいと思います。プロですから」
――シンガポールで青木真也選手の試合でセコンドに付いたが、アドバイスなどはもらった?
▼中谷「頑張れよと言われて。あと明日いろいろ言われると思います。明日、青木さんがセコンドに付いてくれると思います」
――中谷選手はデビュー戦だが、どういう気持ちで戦う?
▼奥田「自分はデビューが高校3年生18歳だったんですけど、それ以降IGFで試合してる時に中谷選手が子供ながらお父さんと一緒に見に来てるのを俺は知ってるんで。そうやってずっと見てきてくれてうれしい。でも僕は踏み台になるつもりはないんで、叩き潰したいと思います」
▼クラウス「日本に戻ってこれてうれしいです。明日はベストを尽くします」
▼メイソン「明日の試合ですけど、クラウス選手にやりたいことをやらせず、自分のやりたいことをやって、しっかりKOを狙います。応援の方よろしくお願いします」
▼ロバト・ジュニア「出場できてうれしいです。小さい頃からの夢が叶いました。初めての日本で頑張ります」
▼岩崎「相手選手は小さい頃から日本で戦うことが目標だったみたいなんで、自分は相手選手に勝ってアメリカに行くことを目標に頑張りたいと思います」
▼矢地「年末にいかにも年末っぽいルールで戦えることを非常にうれしく思います。1Rが立ち技で2RがMMAなんですけど、1Rから全開で年末っぽい試合になればいいと思うので、全開でいきたいと思います。明日頑張ります」
▼木村「明日は久しぶりの試合で大暴れできるのが凄く楽しみです。矢地選手、バチバチの試合やりましょう。押忍」
▼マヌーフ「日本に戻ってこれてうれしいです。このショーに参加できることを光栄に思っています。明日の試合を楽しみにしています」
▼タナベ「明日、猪木軍の大将としての責任を背負って必ず盛り上げて、自分が得意な寝技で一本勝ちします」
▼ローラー「今回の大会に出場できて光栄に思っている。俺は大のプロレスファンで、MMAの大ファンでもあるからだ。これまでUFC、新日本で戦ってきて、今回のINOKI BOM-BA-YEで柴田勝頼と対戦する。MMAなどいろんな試合があるが、小川(直也)さん、安田(忠夫)さん、ミスターX、ジョシュ・バーネットに会えて興奮しているよ。俺はコレクターだ。今日はこんなものを持ってきたんだ(と猪木さん&マサ斎藤さんのフィギュアセットを取り出す)。本物のプロレスリングを明日見せる。明日のメインイベント、アリガトウゴザイマス」
▼柴田「新日本プロレスの柴田勝頼です。明日しっかりとアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います。以上」
――相手の印象、感じたことは?
▼メイソン「特に感じたことがなくて、思ってた通りの選手だなっていう感じです」
▼岩崎「でかいなっていう印象ですね」
▼タナベ「僕も想像してた通りでしたね。何にも思いませんでした」
――若い日本人ファイターが踏み台にしてスターになろうと野望を持っていると思うが?
▼クラウス「問題ではないです」
▼マヌーフ「ヤングファイターが戦っていく中でニュースターが生まれることはある。だが、明日はそのようなことが起こることはない」
――木村選手が公開練習で1R・KOを予告していたが?
▼矢地「それぐらいで来てもらえたらうれしいです。僕も1R、打撃でやり合いたいなと思ってるんで。それだけ来てくれたら噛み合うと思うんでうれしいです」
▼木村「打撃勝負で来てくれたらこれ以上ないこと。ラッキーだと思います。ありがとうございます。いただきました」
――メインに組まれたこと、棚橋がゲスト解説を務めることに思うところは?
▼柴田「試合順に関しては…いつ何時やるだけです。解説に棚橋選手が来るんで、まぁ、それはそれで面白いんじゃないかと思います」
――どんな練習をしてきた?
▼矢地「ある程度対戦相手をイメージして練習してたんですけど、テクニックだとか打ち込みの部分で相手をイメージして、パート、パートで練習してました」
――RIZINでも打撃の強い相手とやってきたが、K-1選手はイメージが違う?
▼矢地「立ち技の選手なんで距離感が違うだろうし、コンビネーションの多さとか、そういうのが全く別物になってくると思うんですけど。それは相手も同じで、総合の距離感はたぶん1ラウンドじゃ対応できないと思うんで、そういう意味で楽しみです」
――2RがMMAルールとなるが、どんな対策をしている?
▼木村「総合に対してはいろんな選手といろんなトレーニングをしてきたんですけど、メインは自分の能力を最大限に上げるトレーニングをしてきたんで。2Rにいったら自分の潜在能力がどれぐらいあるか試したいと思います。とりあえず5分間勝ちにいきます。相手を倒しにいきます。それだけ」
――猪木さん追悼式でのダーの音頭取りは誰がする?
▼谷川貞治プロデューサー「全試合終わりまして、そのまま猪木さんの追悼セレモニーに入りたいと思うんですけども。それもだいたい今の予測だと8時半から9時ぐらいになると思うんですけど、追悼の場面に関していうとYouTubeで無料配信したいなと思ってます。そこで日本全国、食事している人も道を歩いている人も、そのタイミングでYouTubeみてもらって1、2、3、ダーを一緒にやってもらえたらなと。誰が音頭を取るかというのは当日のお楽しみにしてください。演出上いろいろ考えてることもありますんで、変わるかもしれませんし、決まってない状態です。台本を見ましたけど、感動的なセレモニーになるんじゃないかなというふうに思っています」
――小川監督は明日どんな役回りを?
▼谷川プロデューサー「最初から最後までいっぱいあると思うんですけど、こちらがこうしましょうよと言ってやらないのが小川総監督なんで、どうなるかわかりませんけど、最初から最後までいろんな場面で出てくると思います。そこも演出上、明日お楽しみください」
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