【IGF/巌流島】シュレックが極真猛者を執念撃破 「元気があれば何でもできる!」 2022/12/28
『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』東京・両国国技館(2022年12月28日) ○関根"シュレック"秀樹vsヤン・ソウクップ× シュレックが極真空手の猛者・ソウクップを執念の撃破。アントニオ猪木さんへの憧れを口にしたシュレックは「元気があれば何でもできる!」と吠えた。 プロレスラーと総合格闘家、二足のわらじで活躍するシュレックが元極真空手世界大会準優勝の実績を誇るチェコ人ファイター・ソウクップと巌流島特別ルールで対戦。1979年2月に行われた「アントニオ猪木vsウィリー・ウィリアムス」の格闘技世界一決定戦を思わせる一戦が追悼興行で実現した。 1Rから積極果敢に前に出てタックルを仕掛けるシュレックだったが、ソウクップはテイクダウンを奪われても慌てずに対抗。空手仕込みの蹴りをカウンターで合わせてシュレックの突進を阻む。打撃を浴びながらもシュレックは引かず、アキレス腱固めに持ち込むが極めきれない。逆にソウクップの蹴りやパンチが的確に何度もヒットした。 2Rになると、シュレックの突進をさばいたソウクップはインローキックを次々と左足に放っていく。動きが鈍ったシュレックはそれでも必死にテイクダウンを狙うが、押し切れず。それでも強引に突っ込んで、場外に転落させて有効を奪った。 再びシュレックはタックルを仕掛けると、アキレス腱固めへ。ソウクップは鉄槌などで抵抗し、ピンチをしのいでスタンドに戻す。そして、単調になったシュレックの動きを見逃さず、場外転落を狙われたところで上手く巴投げのように投げを決めてシュレックを転落させ、有効を手にした。 3Rになると、シュレックが前進して勝負に出る。2連続で転落を奪うと、パンチを浴びても前に出るが、ソウクップがギリギリで投げ返して、逆に転落をもぎ取った。ソウクップはパンチや前蹴りをまとめて、シュレックの転落狙いを阻止。それでも意地になって押し込んだシュレックが3度目の転落を奪い、執念の一本勝ちを手にした。 「ソウクップの拳は痛かった…」とマイクで振り返ったシュレックは「勝って言いたかったことが今年もあるんですよ。俺は雲の上の存在として、名前は出さなかったけど、小学校の時のヒーローはやっぱりアントニオ猪木。俺の人生、全てアントニオ猪木の言葉によって動かされてきました」と告白した。 プロレスラーを志望しながらも警察官になったこと、自分が一番やりたいことをやってない苦悩、そして格闘家・プロレスラーとして活動するようになった経緯を熱く語ったシュレックは、どんな時も猪木さんの言葉に背を押されてきたことを明かした。その上で、「皆さんに一番言いたいこと…不景気だし、コロナだし、毎日つらいよね。それでも猪木さんの言葉、元気があれば何でもできる! 一緒に頑張っていきましょう」と叫んで場内を盛り上げた。 バックステージでは「猪木さんの名前を出すのは、例えば釈迦になりたいとか、キリストになりたいみたいなことであって、そういった意味で名前を出してなかったです」と今まであえて猪木さんの名前を出してこなかった理由を明かしたシュレック。「猪木さんが生きている時に自分のファイトを見せたかったけど、この試合に選んでいただいて、本当によかったし、猪木さんは必ず見ていてくれると思います」と感極まって涙を流していた。 【試合後のシュレック】 ――試合の感想は? ▼シュレック「ソウクップのパンチをしこたま食らって痛かった。だけどね、プロレスラーだから。散々今までプロレスの試合で張り手やらエルボーやら受けてきたから耐えれた」 ――対戦相手の印象は? ▼シュレック「理想の武道家、武術家の心を持ってるなと」 ――当初の試合のプランはどうだった? ▼シュレック「最初は蹴り足を取って、フロントスープレックス、いわゆるキャプチュードの形でやりたかったし、レロがやったみたいに持ち上げてパワースラム、あとはベイダーがやっていたように、持ち上げて体預けてプレスとかやりたかったですね」 ――猪木さんへコメントがあれば? ▼シュレック「試合後のマイクは長くなっちゃったけど言ったように、俺は高田延彦に憧れたりとか、ゲーリー・オブライト、ベイダー、ウイリアムス、テリー・ゴディとか外国人レスラーの名前を出してましたけど、やっぱり物心ついてから、強くてかっこよかったのはアントニオ猪木。猪木さんの名前を出すのは、例えば釈迦になりたいとか、キリストになりたいみたいなことであって、そういった意味で名前を出してなかったです。でも、自分は人生の大事な岐路で、警察官になる時も、20年勤めた警察官を辞めて、格闘家・プロレスラーになる時も、常にアントニオ猪木さんの『道』に、そして『元気があれば何でもできる』、この言葉を胸の中で朗読して、新しい道に挑戦してきました。(涙を流しながら)猪木さんが生きている時に自分のファイトを見せたかったけど、この試合に選んでいただいて、本当によかったし、猪木さんは必ず見ていてくれると思います。ありがとうございます」 ――今後の目標や展望は? ▼シュレック「俺はプロレスファンがアラフィフになってやっとプロレスラーになって。プロレスに恩返しができるような活躍をしていきます」 ――転落は狙おうと考えていた? ▼シュレック「プランとしてはさっきも言った通り、プロレスの投げ技、スープレックスで決めて一本勝ちをしたかったけど、途中足が入った時に、自分もしっかりアップをしていたので、汗をかいていて、滑ってしまい、足関節が極められなかったので。3Rになった時に、自分の中でポイント勘定をして、このまま判定になったら負けると思って、3Rになって転落狙いに変えました」 ――猪木vsウィリー戦と比べると? ▼シュレック「比べること自体がおこがましいです。自分は勝って猪木さんに言いたかっただけで、勝ちを拾ってしまう試合になってしまいました。ただ、殴られても前に出続けるという気持ちは見せれたと思います
『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』東京・両国国技館(2022年12月28日)
○関根"シュレック"秀樹vsヤン・ソウクップ×
シュレックが極真空手の猛者・ソウクップを執念の撃破。アントニオ猪木さんへの憧れを口にしたシュレックは「元気があれば何でもできる!」と吠えた。
プロレスラーと総合格闘家、二足のわらじで活躍するシュレックが元極真空手世界大会準優勝の実績を誇るチェコ人ファイター・ソウクップと巌流島特別ルールで対戦。1979年2月に行われた「アントニオ猪木vsウィリー・ウィリアムス」の格闘技世界一決定戦を思わせる一戦が追悼興行で実現した。
1Rから積極果敢に前に出てタックルを仕掛けるシュレックだったが、ソウクップはテイクダウンを奪われても慌てずに対抗。空手仕込みの蹴りをカウンターで合わせてシュレックの突進を阻む。打撃を浴びながらもシュレックは引かず、アキレス腱固めに持ち込むが極めきれない。逆にソウクップの蹴りやパンチが的確に何度もヒットした。
2Rになると、シュレックの突進をさばいたソウクップはインローキックを次々と左足に放っていく。動きが鈍ったシュレックはそれでも必死にテイクダウンを狙うが、押し切れず。それでも強引に突っ込んで、場外に転落させて有効を奪った。
再びシュレックはタックルを仕掛けると、アキレス腱固めへ。ソウクップは鉄槌などで抵抗し、ピンチをしのいでスタンドに戻す。そして、単調になったシュレックの動きを見逃さず、場外転落を狙われたところで上手く巴投げのように投げを決めてシュレックを転落させ、有効を手にした。
3Rになると、シュレックが前進して勝負に出る。2連続で転落を奪うと、パンチを浴びても前に出るが、ソウクップがギリギリで投げ返して、逆に転落をもぎ取った。ソウクップはパンチや前蹴りをまとめて、シュレックの転落狙いを阻止。それでも意地になって押し込んだシュレックが3度目の転落を奪い、執念の一本勝ちを手にした。
「ソウクップの拳は痛かった…」とマイクで振り返ったシュレックは「勝って言いたかったことが今年もあるんですよ。俺は雲の上の存在として、名前は出さなかったけど、小学校の時のヒーローはやっぱりアントニオ猪木。俺の人生、全てアントニオ猪木の言葉によって動かされてきました」と告白した。
プロレスラーを志望しながらも警察官になったこと、自分が一番やりたいことをやってない苦悩、そして格闘家・プロレスラーとして活動するようになった経緯を熱く語ったシュレックは、どんな時も猪木さんの言葉に背を押されてきたことを明かした。その上で、「皆さんに一番言いたいこと…不景気だし、コロナだし、毎日つらいよね。それでも猪木さんの言葉、元気があれば何でもできる! 一緒に頑張っていきましょう」と叫んで場内を盛り上げた。
バックステージでは「猪木さんの名前を出すのは、例えば釈迦になりたいとか、キリストになりたいみたいなことであって、そういった意味で名前を出してなかったです」と今まであえて猪木さんの名前を出してこなかった理由を明かしたシュレック。「猪木さんが生きている時に自分のファイトを見せたかったけど、この試合に選んでいただいて、本当によかったし、猪木さんは必ず見ていてくれると思います」と感極まって涙を流していた。
【試合後のシュレック】
――試合の感想は?
▼シュレック「ソウクップのパンチをしこたま食らって痛かった。だけどね、プロレスラーだから。散々今までプロレスの試合で張り手やらエルボーやら受けてきたから耐えれた」
――対戦相手の印象は?
▼シュレック「理想の武道家、武術家の心を持ってるなと」
――当初の試合のプランはどうだった?
▼シュレック「最初は蹴り足を取って、フロントスープレックス、いわゆるキャプチュードの形でやりたかったし、レロがやったみたいに持ち上げてパワースラム、あとはベイダーがやっていたように、持ち上げて体預けてプレスとかやりたかったですね」
――猪木さんへコメントがあれば?
▼シュレック「試合後のマイクは長くなっちゃったけど言ったように、俺は高田延彦に憧れたりとか、ゲーリー・オブライト、ベイダー、ウイリアムス、テリー・ゴディとか外国人レスラーの名前を出してましたけど、やっぱり物心ついてから、強くてかっこよかったのはアントニオ猪木。猪木さんの名前を出すのは、例えば釈迦になりたいとか、キリストになりたいみたいなことであって、そういった意味で名前を出してなかったです。でも、自分は人生の大事な岐路で、警察官になる時も、20年勤めた警察官を辞めて、格闘家・プロレスラーになる時も、常にアントニオ猪木さんの『道』に、そして『元気があれば何でもできる』、この言葉を胸の中で朗読して、新しい道に挑戦してきました。(涙を流しながら)猪木さんが生きている時に自分のファイトを見せたかったけど、この試合に選んでいただいて、本当によかったし、猪木さんは必ず見ていてくれると思います。ありがとうございます」
――今後の目標や展望は?
▼シュレック「俺はプロレスファンがアラフィフになってやっとプロレスラーになって。プロレスに恩返しができるような活躍をしていきます」
――転落は狙おうと考えていた?
▼シュレック「プランとしてはさっきも言った通り、プロレスの投げ技、スープレックスで決めて一本勝ちをしたかったけど、途中足が入った時に、自分もしっかりアップをしていたので、汗をかいていて、滑ってしまい、足関節が極められなかったので。3Rになった時に、自分の中でポイント勘定をして、このまま判定になったら負けると思って、3Rになって転落狙いに変えました」
――猪木vsウィリー戦と比べると?
▼シュレック「比べること自体がおこがましいです。自分は勝って猪木さんに言いたかっただけで、勝ちを拾ってしまう試合になってしまいました。ただ、殴られても前に出続けるという気持ちは見せれたと思います