プロレス/格闘技DX

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Nov.』後楽園ホール(2023年11月28日)

　スターダムを運営する株式会社ブシロードファイトの原田克彦社長は12月1日付で退任し、新社長には劇団飛行船で代表取締役社長を務めている岡田太郎氏が就任にすることに。正式な就任を前に、この日、岡田新社長が大会オープニングでリングに立った。

　「後楽園ホールにお越しのスターダムファンの皆様こんばんは。12月1日よりブシロードファイト社長になります岡田太郎と申します。よろしくお願いします」とあいさつし、大きな声援を受けると、「メチャクチャ緊張しております」とこぼしながらも、「今の第0試合を見て確信しました。皆様がどれだけスターダムを愛しているか、そして選手がどれだけ熱い思いをこのリングに込めているか、凄く感じることができました」と力強く語った。

　そして、「私たち会社の使命は、その試合を1試合でも多く、1試合でも熱く皆様にお届けすることだと思います」と所信表明。「本日、私はこうやってリングに上がらせていただいていますが、そのようなことが少なくなれば。いい発表で皆さんにお会いできるように、スターダムを盛り上げていきますので、改めてよろしくお願いします!」と熱く誓うと、スターダムファンから大きな拍手が巻き起こった。

　岡田新社長は大会終了後に改めて記者団の取材を受けた。「12月1日から就任ということですが、後楽園大会はスターダムのプロレスにとって大事な場所でありますので、一足早くごあいさつをさせていただきました」と来場した理由を説明すると、「今日は見ていただいたお客様、今日来ていただいている記者の皆様も会場の熱を感じていただければわかると思います。リング上のスターダムは最高ですし、お客さんも最高ですし、何ら心配することなく、最高のプロレス、最高のスターダムが提供できていると思います」とリング上については高く評価した。

　スターダムでは選手の度重なる負傷欠場や過密なスケジュールなどいくつも問題点が浮上。そんな状況での社長就任となるが、岡田新社長は「選手、スタッフ、お客さんと大きく分けて3つあるんですけど、その間の意見の行き来が正常に行われていたのかというのは一番気になりました。お客さんの要望にスタッフがどう応えるか。選手の要望にスタッフがどう応えるか。または、レスラーの皆さんが伝えたいものがどうお客さんに伝わるか。その三者のバランスがあまり上手くいってない時期が最近だったと見てます」と現状を認識。コミュニケーションの円滑化や興行スケジュールの見直し、選手会の立ち上げなどを課題に掲げた。