プロレス/格闘技DX

　『D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall』が24日、東京・後楽園ホールで行われ、首の故障のため欠場していた大鷲透が5ヵ月ぶりに復帰。アイアンマン王座を奪取したものの、クリスマスツリーに奪われてしまった。

　大鷲の復帰戦は「アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル」。大鷲のほか、王者のグレート・コジ、平田一喜、彰人、須見和馬、高木三四郎、ポイズン澤田JULIE(公募枠X)が参加。澤田の呪文によって彰人、須見、平田、高木が次々にオーバー・ザ・トップロープで失格。王者・コジも澤田の呪文にかかり、鎖カマで自身の頭を殴打。すかさず澤田がキャトルミューティレーションでギブアップを奪い、王座移動となった。

　間髪入れず大鷲が澤田を丸め込んで3カウントを奪取。復帰戦を白星で飾ると同時にアイアンマン王座を手にした。バックステージで大鷲はDISASTER BOX解散を宣言。「DDTを離れて客観的な目で見てたんですけど、平田、お前はもう一人でやっていける。DBは平田の成長のためであって、平田が1人前になるまで、僕とHARASHIMAさんで見守っていこうというユニットでした。私が抜けることで平田は一皮も二皮もむける結果になりました。HARASHIMAさんはまだまだDDTのトップを取っていかなきゃいけない。そんな中でDBを終わらせるのが必要なことだと思いました。平田は新しい道を進んで、HARASHIMAさんは新しい自分の居場所をつくる。私自身はこの先のプロレス人生を勝負していきたいと思ってるので、DBを発展的解散にしたいと思っています」との意向を示した。

　来年1・5新宿大会で「DISASTER BOXによる何か」が行われることが発表されていた。同大会がDBの節目となり、「HARASHIMAvs大鷲vs平田」の3WAYマッチが行われることになった。かつて上野勇希、吉村直巳、丸藤正道も籍を置いた歴史あるユニットが年明けに幕を閉じる。

　そして、メインイベント終了後、全選手がサンタ姿でリングに上がってサインボール投げ。今年のDDTの立役者の一人である平田がマイクを持ち、「やり残したことがあるんで。それをやりたいと思います。大鷲さん、復帰おめでとうございます」と祝福。次の瞬間、クリスマスツリーで大鷲を殴打して3カウントを奪った。

　平田がアイアンマン王座に返り咲いたと思いきや、大鷲と平田の間にクリスマスツリーが挟まっていた。このためクリスマスツリーに王座が移動するというまさかのエンディングで後楽園大会は幕を閉じた。

　また、KO-D6人タッグ王座戦「王者・秋山準&男色ディーノ&大石真翔vs挑戦者組・高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史」は大混乱の中、大石と本多が丸め込み合戦を展開。その流れで本多はディーノの尻に顔を突っ込んでダメージを受け、大石が丸め込んで3カウントを奪った。

　秋山&ディーノ&大石の“DEAD OR ALIVE(D・O・A)"が6人タッグ王座初防衛に成功。この結果、1・6豊中大会で組まれているボディガー&土井成樹&通天閣下との一戦が同王座戦として行われることになった。秋山組は負ければユニット名のD・O・Aを名乗れなくなってしまう。