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　『サマースラム』が現地時間3日、オハイオ州クリーブランドで行われ、ダミアン・プリーストがジャッジメントデーの盟友フィン・ベイラーの裏切りにあって敗戦。グンターが世界ヘビー級王座戴冠を果たした。

　グンターは4月の『レッスルマニア40』でIC王座から陥落したものの、5月の「キング・オブ・ザ・リング」トーナメントに優勝。王者・ダミアンからの指名を受けてこの日の世界ヘビー挑戦を迎えた。

　ダミアンがフラットライナーで先手を取れば、グンターはエプロンへのバックドロップで応戦。ダブルアームスープレックスでぶん投げ、フロントハイキックを叩き込んだ。ダミアンも雪崩式フランケンシュタイナー、ファルコンアローで反撃して譲らず。ミドルキック連打を浴びせると、チョップ連打でグンターの胸を引き裂き、ハイキックでねじ伏せた。

　グンターも逆水平連打で応戦するものの、ダミアンは蹴りの雨を降らせ、トラースキックで返り討ち。それでもグンターは正面飛びドロップキックで反撃し、高角度パワーボムで叩きつける。ダミアンもキリモミ式ジャンピングハイキックで逆襲。サウス・オブ・ヘブンを敢行した。

　グンターは3カウントを許さない。ラリアットを連打し、フロントハイキック、逆水平と打撃ラッシュでダミアンを劣勢に追い込む。ここでフィン・ベイラーがやってきてダミアンを鼓舞。黙らせるようにグンターがベイラーの顔面を蹴りつけると、ダミアンはラリアット連打で逆襲。レーザーズエッジで豪快に叩きつけると、再びサウス・オブ・ヘブンを爆発させた。

　勝負あったかに思われたが、ここで異変が起こった。ベイラーがグンターの足をロープにかけてダミアンの勝利を妨害したのだ。この日、ドミニク・ミステリオがリア・リプリーを裏切って女子世界王者リヴ・モーガンの勝利に加担。これを巡ってダミアンとベイラーは衝突したものの、タイトルマッチ前に和解していたはずだった。

　事態を悟ったダミアンがベイラーに詰め寄ろうとしたものの、グンターが胴締めスリーパーで捕獲。意地で耐えたダミアンはベイラーにつかみかかったものの、グンターがパワーボムで追い討ち。再び胴締めスリーパーで絞め上げて勝利を決めた。

　グンターが世界ヘビー級王座を初戴冠。ベルトを腰に巻くと実況席上で両手を突き上げて勝ち誇った。ダミアンは4ヵ月間保持したベルトから陥落。ドミニク、そしてベイラーの裏切りによって自身が率いるジャッジメントデーも空中分解の危機に見舞われてしまった。

　サマースラムの模様は日本国内ではABEMAにてPPV放送された。