【NOAH】“周ちゃん修ちゃん"返り討ち…丸藤&杉浦がGHCタッグ初防衛 11月引退の齋藤が覚悟の挑戦表明 2024/8/12

『ABEMA presents N-1 VICTORY 2024』神奈川・カルッツかわさき(2024年8月12日)
GHCタッグ選手権試合 ○杉浦貴&丸藤正道vs石川修司&谷口周平×

 GHCタッグ王者の丸藤&杉浦組が、“周ちゃん修ちゃん"谷口&石川組の挑戦を苦闘の末に退け、初防衛に成功した。

 8・4横浜武道館大会で電撃結成された“周ちゃん修ちゃん"谷口&石川組が、結成からわずか8日後にGHCタッグ王座に挑戦。とはいえ初タッグとなった前夜(11日)の後楽園大会では、石川がいきなり杉浦を粉砕して破壊力を見せつけていた。

 「次は丸藤から3カウント」(石川)の言葉通り、石川が持ち前の爆発力を発揮。ドラゴンスープレックスやランニングニーで丸藤を圧倒する。序盤は捕まった谷口も大暴れ。倒れる丸藤に杉浦をボディスラムで投げつけると、「修ちゃん!」と巨体の石川もリングに呼び込み、またまた“人間爆弾攻撃"を決めた。

 王者組も立て直し、杉浦が猛攻に出て、五輪予選スラムを仕掛けたものの、谷口は8・4横浜大会で丸藤から3カウントを奪った秘策のタニスペシャルでクルリ。慌てて丸藤がカットに飛び込み、不知火を狙うが、その体をキャッチした石川がファイヤーサンダーで戦線離脱に追い込んだ。

 挑戦者組は怒とうの連係へ。谷口の串刺しラリアット、石川のランニングニー、谷口のダブルスレッジハンマー、さらにダブルチョークスラムもさく裂。谷口はジャーマンやハーフネルソンスープレックスで投げまくると、再びタニスペシャルへ。だが、読んだ杉浦はこれをアンクルホールドで切り返し、絞めに絞めて、逆転のギブアップを奪った。

 丸藤&杉浦組が苦闘の末にGHCタッグ初防衛に成功。余韻に浸る間もなくリングサイドに現れたのは、TEAM NOAHのヨネだった。

 ヨネは解説席の齋藤彰俊に声をかけると、二人はすかさずリング上へ。マイクを握った齋藤は「下で解説してて、心が熱くなったよ。NOAHを築き、支え守ってきたこの2人と骨の髄までしびれる戦いをしたい」と挑戦を表明。11月に引退が決まっている齋藤だが「冷やかしじゃないぞ。だから、俺にとって神聖で思い入れのある、そのGHCタッグ選手権で、同じチームでNOAHに思い入れのあるモハメド ヨネと挑戦させてもらいたい。どうだ!」と熱く訴えかけた。

 長年NOAHを支え続けてきた“戦友タッグ"でもある王者コンビも「NOAHを守ってきたのは俺たち2人だけじゃない。齋藤さん、ヨネさん一緒だよ。TEAM NOAH、このベルトを懸けてやりましょう」(杉浦)、「思い出づくりをする気はない。全力できて欲しいし、全力で潰す」(丸藤)と即諾。完全燃焼を宣言している齋藤は5度の戴冠歴を誇るGHCタッグ王座を巻いたまま、そのキャリアにピリオドを打つ覚悟だ。


【試合後の丸藤&杉浦】

▼丸藤「ありがとうございました」

▼杉浦「ありがとうございました。谷口、まだまだあれだけできるんだから、石川選手に引っ張られるんじゃなくて、もっと上でやってほしいよね」

▼丸藤「お前が石川選手を引っ張れ。それぐらいの気持ちで」

▼杉浦「毎回タイトルマッチだと思うぐらいやってほしいよね」

▼丸藤「でかいな、石川選手」

▼杉浦「向こうとしてもまだやり足りいないだろうね」

▼丸藤「もっとやってもいいよ」

▼杉浦「やりたいね」

▼丸藤「シングル、石川選手面白いかもしれないよ。ねえ? 杉浦さんが」

▼杉浦「俺も面白いけど、丸藤さんの方が面白いかもね」

▼丸藤「いやあ、俺は無理だ、あんなでかいのは」

▼杉浦「楽しみだよ」

▼丸藤「素晴らしい選手。だって彼、ハードコアのベルト持ってるんでしょ? ちょっと俺、ハードコアに関しては未経験なんでわかんないけど、ぜひともそういう場慣れした選手が声上げないと彼にも失礼だし」

▼杉浦「そうだね」

▼丸藤「ベルト押っつけかよみたいなね。いいんじゃないですか。杉浦さんとか」

▼杉浦「俺かよ。あと齋藤さん、ヨネさん、正直うれしかったね。ああやって声を上げてくれれば。気持ちは一緒のような気がするんで、ぜひこれをかけてやれるのはうれしいね」

▼丸藤「もちろん今のNOAHのファンの人たちも見てくれるだろうけど、今までちょっと距離を置いてた人達もぜひともこの試合見てほしいと思うし。齋藤彰俊、引退を発表したけど、その思い出づくり、そんなつもりはさらさらないし、全力できてほしいし、全力で潰すし。その日が来るまで全力でやりましょうよ。全力でNOAH盛り上げましょうよ。若い選手たち素晴らしいよ。N-1でも素晴らしい。でもそれだけじゃないってとこを俺たちがしっかり見せないと」

▼杉浦「それだけじゃないってことを俺たちもしっかり見せないと」

▼丸藤「今言ったな、それ。じゃあ、そんな感じで(と杉浦と握手)」


【試合後の谷口&石川】

▼谷口「修ちゃん、ごめん。ごめんよ、修ちゃん」

▼石川「負けてしまって、NOAH本体への参戦の切符がまた遠くに行ってしまったんで。NOAH本体また上がるのが20年後ぐらいになるかもしれないけど、その時はまた周ちゃん、タッグを組んでくれ」

▼谷口「(石川と握手して)いいのか? 修ちゃん」

▼石川「また20年後も…いやもうちょっと前に組んでくれ。今日惜しかったでしょ?」

▼谷口「ごめん。修ちゃん、ごめん」

▼石川「リング上もプライベートも修ちゃんでいいから、もっと親しくなってやりましょう。今度こそ。あと一歩、あと一歩。チームワーク、チームワーク。あと一回組めば勝てるから、もう一回」

▼谷口「じゃあ、これからも修ちゃんと周ちゃんでお願いします」

▼石川「ありがとうございました」


【齋藤&ヨネの話】

▼ヨネ「やっぱりNOAHを背負ってきた二人、杉浦&丸藤。まだまだ砦であってね。ああやって石川選手の猛攻も防いで、チャンピオン強かったですね。でもね俺、齋藤さんが引退を発表してから、別にこの挑戦は単なる思い出づくりじゃなくて、ベルトに名前を刻むためにやりたいと思ってます。俺ら最後の最後にチャンピオンになって、齋藤さんの花道飾りたいなと思ってますので、全力でいきましょう!」

▼齋藤「はい! 頑張ります。ホント今日解説をやっていて熱くなって、あの二人が本当にNOAHをどういうふうにしてきたかもずっと見てきたし、ヨネ選手もどういう思いでずっとNOAHを守ってきたかも俺は知ってるし。だから解説のとき、ああいうふうに来てくれて、もう一気に心が揺らいだから。この前、約束と誓いは守れたっていうけど、宿題と一緒だよね。やって来いと言われたことをやってきましたじゃ全然褒められないじゃん。だから俺はお遊びのつもりも記念づくりのつもりもない。十分防衛も期間的にできるだろう。だから俺はモハメド ヨネという男と組んでベルトを獲りたい! 頑張るから、この二人の生き様を見てくれ!」

▼ヨネ「お願いします!(と斎藤と握手)」