【ZERO1】ZERO1が2025年から新体制に 田中は新ブランド「ZERO1 HARD CORE」始動を宣言 2024/12/27

 ZERO1が27日、東京・新木場1stRINGで会見し、2025年から新体制で活動していくことを発表した。

 2024年、ZERO1はREAL ZERO1と栃木プロレスに二分化。ZERO1としての興行は田中将斗30周年記念興行となった7・11新宿大会を最後に休止状態となってきた。

 2025年へ向けてZERO1は経営母体であったダイコーホールディングスから離れ、プロスポーツの撮影業務を手掛ける「株式会社スタジオバックドロップ」の支援のもと、新体制でリスタートすることを決めた。これから運営会社を立ち上げ、登記する予定となっている。

 この日の会見には工藤めぐみGM、選手会長の田中将斗を筆頭に6選手が出席。工藤GMは「今回、ZERO1の新しい挑戦、心機一転ということで、ZERO1の破壊、創造、誕生、このスローガン通り、これからさらにパワーアップしてZERO1の活動を展開していきます」と誓った。団体ロゴも青色が配色されたものに一新され、工藤GMは「青は挑戦者を意味します。私たちは挑戦者として青コーナーに立ち、これからさらに新しいZERO1として前に進んでいきたい」と意図を説明。また、栃木プロレスとの関係についても「他団体」であることを明確にした。

 この日、2025年の興行予定も発表された。2・9新木場大会が新体制による第1弾興行となり、ZERO1 24周年記念大会となる3・30新宿、火祭り開幕戦となる6・6新宿、火祭り決勝戦となる7・4新宿など11大会が決まった。いずれは聖地・後楽園ホール大会の開催も目指す。

 そして田中は新体制発足にあたり、「来年2025年は新たにまた挑戦したいことがあります」とし、「ZERO1 HARD CORE」の発足を宣言した。ハードコアを主体とした新ブランドで、「今ハードコアのできる選手というのももちろんそうですし、海外のレジェンド選手。まだECWの現役選手っていうのは多々いると思うので、その選手も招へいして、いつかZERO1 HARD COREのリングで戦っていきたい」と出場選手を募るつもり。そして2025年内にはFMWの聖地・川崎球場の跡地である富士通スタジアム川崎大会も開催する。

 また、新体制では選手の育成にも注力していく。男女問わず広く選手を募るトライアウトの開催が決定。女子部門の設立も決めた工藤GMは「これから未来に向けての選手も本当に多く多方面で募集しております。育成という部分でも力を入れて、新しいZERO1を力強く活性化させていきたいと思いますので、男女問わず名乗りを上げていただきたい」と呼びかけた。


☆2025年決定分日程
・2/9(日)東京・新木場1stRING 12:00開始

・3/23(日)山口・萩市(予定)

・3/28(金)東京・新宿FACE 19:00開始

・3/30(日)東京・新宿FACE 18:30開始(ZERO1 24th ANNIVERSARY)

・4/6(日)東京・新木場1stRING 12:00開始

・5/3(土・祝)東京・新木場1stRING 12:00開始

・6/6(金)東京・新宿FACE 19:00開始(2025火祭り開幕戦)

・7/4(金)東京・新宿FACE 19:00開始(2025火祭り決勝戦)

・10/13(月・祝)東京・新宿FACE 18:30開始

・10/17(金)東京・新宿FACE 19:00開始

・12/5(金)東京・新宿FACE 19:00開始


【会見の模様】

▼工藤GM「プロレスリングZERO1 GM工藤めぐみです。本日はプロレスリングZERO1の現況、そして2025年の活動予定についてお話しさせていただきたいと思います。まずは7月に田中選手の30周年記念大会が行われました。事実上、それ以降、目立った活動ができなくて、ファンの皆様には大変ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。そんなZERO1ですが、このたび株式会社スタジオバックドロップさんのご支援のもと2025年、ここに並んでいるメンバーで新たな挑戦として活動をすることが決定いたしました。株式会社スタジオバックドロップさんはプロスポーツのオフィシャルカメラマンをされていまして、プロスポーツにもご理解いただける会社であります。そのもとで私たちが新たな挑戦ができることを心よりうれしく思っております。今回、ZERO1の新しい挑戦、心機一転ということで、こちらが新しいZERO1としてのロゴになります。ZERO1の破壊、創造、誕生、このスローガン通り、これからさらにパワーアップしてZERO1の活動を展開していきます。ロゴは選手みんなでいろんな意見を出し合って、いろんなデザインの中から一番私たちに合うものということで新しいロゴが完成いたしました。今までは赤色がメインになっていましたZERO1ですが、あえてブルーを使っています。このリングマットもそうなんですが、ロゴもTシャツもブルーが入っています。青は挑戦者を意味します。私たちは挑戦者として青コーナーに立ち、これからさらに新しいZERO1として前に進んでいきたいと思いますので、ファンの皆さん、今まで心配をおかけしましたが、これから新たな挑戦者として前に進んでいきますので、どうぞ皆様の熱いご声援、心よりよろしくお願いいたします」

▼田中「本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。そして我々プロレスリングZERO1に新たなチャンスを与えていただいたスタジオバックドロップの皆さんに心から感謝いたします。7月にレスラー生活32周年目に突入したんですけど、来年2025年は新たにまた挑戦したいことがあります。まずは新しくこういうふうな形になるということで、またFMW出身でECW遠征を経て、今の田中将斗があるということなんで。ハードコアにホントに凄く命をかけてきた。そういう気持ちがあるので、新たなハードコア部門というか、新たなブランド、通常のZERO1と違ったZERO1 HARD COREというものに挑戦していきたいと思っています。実はもうこういうふうにロゴもちゃんとできております。僕も工藤さんもFMW出身ということで、来年2025年は川崎球場で試合をしたいなと思っております。あとハードコアのできる新人も発掘していきたいなと。このZERO1 HARD COREをやるにあたって、もちろん自分から名乗り出ていただきたい。今ハードコアのできる選手というのももちろんそうですし、海外のレジェンド選手。まだECWの現役選手っていうのは多々いると思うので、その選手も招へいして、いつかZERO1 HARD COREのリングで戦っていきたいなと思っています」

▼菅原拓也「プロレスリングZERO1菅原拓也です。ここにいる仲間たちとリスタートじゃないですけど、ZERO1という名前に誇りをもっていろいろ挑戦していきたいと思います。あと、このZERO1に戻ってくるために頑張っている彼の居場所も守るという意味でも、いろいろ挑戦してZERO1を守ります。よろしくお願いします」

▼横山佳和「プロレスリングZERO1の横山佳和です。新しくロゴも青に変わり、新しい気持ちで頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

▼クリス・ヴァイス「俺はZERO1を信じている。ここにいるみんなと一緒に歩み、ベストを尽くしたい」

▼ヒデ久保田「プロレスリングZERO1のヒデ久保田です。挑戦ということで、まずは僕は自身としてヤスと二人で今、流出しているタッグのベルトを必ずZERO1のマットに戻したいのが一つです。なので、それに向かってヤスと二人でやっていこうと思います。よろしくお願いします」

▼ヤス久保田「プロレスリングZERO1ヤス久保田です。今ヒデが言った通り、インターコンチネンタルのベルトを取り返すというのを目標に。そしてこの仲間たちと全国いろんなところでZERO1の名前をもっと広げていきたいなと思っておりますので、これからも応援していただきたいです。よろしくお願いします」

▼工藤GM「2月9日、こちらからが始動という形になります。この新しいメンバーで、新しいZERO1試合をしていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。6月6日、新宿FACE大会。こちらがZERO1の風物詩であります、皆さんが楽しみに待っていただいております火祭りの開幕戦となっております。そして7月4日、こちらも同じく新宿FACE、火祭り決勝戦が行われます。3月30日はZERO1の24周年ということでアニバーサリー大会。こちらも同じく新宿FACEで行われます。試合スケジュールは増えていく予定となっておりますので、その都度ご報告をさせていただきたいと思います。天下一ジュニアトーナメント、風林火山トーナメント、こちらも追って皆様にお知らせさせていただきたいと思います。新たな取り組みとして3点お伝えさせていただきたいと思います。まずはZERO1の女子部を新たに設立したいと思います。トライアウトを開催いたします。こちらは国内だけでなくて海外の選手、新たなZERO1の一員として頑張ってくれる選手、ぜひ応募していただければと思っております。通常のスタイルももちろんそうですが、男女問わずハードコアスタイルにも力を入れてまいりますので、ハードコアに自信のある選手はどんどん名乗り出ていただければと思います。田中選手から先ほどお話がありましたが、ハードコアという部分にも力を入れてまいります。ZERO1と言えば超花火という大会を行っておりました。どちらもハードコア、デスマッチということで超花火もさらに活性化させていきたいと思います。超花火とハードコアの融合ということで、新たなブランドをZERO1のリングで激しい戦いを進めていきたいと思います。3点目、道場の設立も決まっております。場所は都内になりますが、住所などはまた追って発表させていただきます。このように、これからの新しい挑戦をしようとしている私たち、今これからの頑張りもそうですが、これから未来に向けての選手も本当に多く多方面で募集しております。育成という部分でも力を入れて、新しいZERO1を力強く活性化させていきたいと思いますので、男女問わず名乗りを上げていただきたいと思います」

――興行ができないフラストレーションがあったと思うが?

▼田中「興行ができるだけの体力が尽きたというかね。そういうふうな感じに思われても仕方ないと思うんですけど、そこからのフラストレーションが今、溜まって溜まって、溜めたものを2月からの新しいところで出せたらなと思ってるので。そこに期待してくれればなと思っております」

▼菅原「今年1年、我慢というか、我慢することが多かったので、田中さんの言葉じゃないですけど、来年から新たな気持ちで全部それを力に変えていきたいなと思います」

――ZERO1 HARD COREは全大会で行っていく?

▼田中「全部の大会ではないです。ZERO1 HARD COREという大会でも全試合ハードコアっていうのでもないですし。もちろん僕がハードコアの試合をする時もあるだろうし、僕以外にも今まで何もなかった横山がハードコアの試合に出るかもしれないし、クリスもどっかでデスマッチやってきたのか傷だらけになってたので、クリスもそういう戦いに入ってくるかもしれないし。今SNSとかそういうのが発展していて、まだ見ぬ強豪じゃないですけど、そういうのが生まれてこないと思うので。今年、結構、海外に行っていろんな選手を見てきた中で、まだ見たことない選手とかもいた中で、こいつ凄いなと思ったのもいたので、そういう選手に声かけて来てくれたらなと思います」

――栃木プロレスとの関係はどうなる?

▼工藤GM「まず栃木プロレスに関しましては支えてくれた臼井(伸太郎)代表に感謝しております。今まであえてZERO1と栃木プロレスという関係についてはファンの皆様に詳細にお話しした機会というのはなかったかと思うので、ファンの皆さんもそこで戸惑いとか、分からない部分があったと思いますが、今回、新しいZERO1を立ち上げることによって、栃木プロレスは地域での活動で定着して頑張りが本当に見られると思いますので、私たちは私たちで新しいZERO1、お互いにいい意味で競い合ってやっていこうと思います。言葉にしてハッキリ言いますと、もう別団体という形になります」

――今後、選手が交流することはある?

▼工藤GM「今、私たちはとにかく新しいメンバーで新しいZERO1というものを確立していかなければいけないので、まずはそこに集中しようと思ってます。言葉に語弊があるかもしれませんが、他団体という形で、私たちは私たちの団体を確立して、新しいZERO1を多くの方に広めていって、定着させていって、新たなZERO1を皆さんに見ていただきたいと思います」

――発表された日程に後楽園ホールがないが、今後開催する予定はある?

▼工藤GM「やはり後楽園ホールはプロレスの聖地ですので、そこでプロレスをするのはレスラーにとって必要なものだと思っています。ただ、やはりまずは一つ一つ…田中選手の大会をして以降、活動してこなかった私たちが今回、株式会社スタジオバックドロップさんのご支援をいただき、このように年内のスケジュールを出せて本当に新たな一歩ということで大変うれしく思っています。私たち挑戦者なので、着実に一つ一つの目標に向かって前に進んでいきますので、後楽園ホールはやります。ただ、今は出ている大会に向けて頑張っていきたいと思います」

――スタジオバックドロップとのどのような形で関係ができた?

▼工藤GM「ZERO1として活動していく中で、我慢の時期がありました。本当にもどかしい日々が続いたんですが、そういった中でも手を差し伸べてくれたり、つないでくださる方がいたり、本当に皆様のZERO1に対する熱い思いを繋いでくださる皆様がいらっしゃったおかげで、いろんなご縁があって、スタジオバックドロップさんにたどり着いてご支援いただくことになりました。そこには本当に紆余曲折があり、本当にいろんな方の協力があってここにたどりつきました。プロスポーツにご理解いただける会社でしたので、ZERO1に協力していただける形となりました」

――ダイコーZERO1との関係は?

▼工藤GM「契約も完了しましたので、本当にすべてがイチから、新たなZERO1のスタートとなります」

――女子部門をやろうと思った理由は?

▼工藤GM「やはり団体としては正直、引き出しが多い方がいいと思います。いろんなものを見せていきたいと思っています。今までのZERO1をさらに進化させたもの。そしてハードコアも出ました。これから男子のいろんな選手が世界から集まってきて、いろんなスタイルが出てくると思います。その中で大きなプロレスという中に女子プロレスは欠かせないジャンルだと思います。そういったものが一つでも多く、このリングの中で一回の試合を見に来た時にハードコアもある、通常のZERO1もある、そして女子プロレスもある。いろんなプロレスを見せていくことができれば最強のZERO1になっていくと思いますので。そういった意味でいろんな可能性を広げていく。何度もいいますが私たちは挑戦者なので、新たなるジャンルにどんどん挑戦していこうと思っています。今、女子プロレスに勢いもあると思いますので、その中で女子プロレスという分野も発掘していきたいなと。私も女子プロレス出身なので、そういった色を出していきたいなと思います」

――田中選手は今年、火祭り連続出場が途絶えたが?

▼田中「ホントに連続記録が途絶えたっていうのは悔しくないっていうのは嘘になりますけど、7月から興行を打ててなくて、溜まってた部分を爆発させるとさっき言いましたけど、本当に1年出なかった悔しさとか積もった中での次の火祭りの大会なので、その時の田中将斗っていうのは凄いよというのを出せると思います。来年の火祭りで爆発させます」

▼工藤GM「新しいZERO1ですが、火祭り、天下一ジュニア、風林火山、これはZERO1のファンの方には外せないものなので、そこだけは絶対にこのZERO1で見せて、皆さんに安心して見届けていただきたいと思っています」