ザックがリコシェを下してIWGP世界ヘビー級王座V4。「東京ドームで2日連続防衛」の偉業を達成した。リコシェに「オイ、ハゲ。リコシェ、アリガトウネ」と日本語で呼びかけたザックは、「ダケド、カチマシタ」とアピール。英語でも観客に語りかけて、「ニュージャパンプロレスはこの地球上でベストなプロレス団体だ。俺はこの国を、この団体を愛している。ニュージャパンの未来はとっても明るいわけだが、今のところ、オレンジ一色だ。TMDKが長い間、ニュージャパンのトップに君臨することになる」と豪語した。さらに若い藤田晃生と大岩陵平を激励すると、改めて日本語で「ミナサンホントウニアリガトウゴザイマシタ」とあいさつ。最後は「We are TMDK! The Mighty Don't Kneel!」と叫ぶと、エプロンに座り込む恒例のTMDK締めで東京ドーム2連戦はフィナーレとなった。
すでに前日のニュージャパンランボーを制した後藤洋央紀が挑戦権を獲得。1・11カルフォルニア大会で組まれているエチセロとのシングルが防衛戦になる話も浮上しており、1週間で3回防衛戦を行う可能性も出てきた。それでもザックはIWGP王者としてのNEW JAPAN CUPやG1 CLIMAX制覇まで視野に入れると、「今のポジションにい続けることが何よりも大きな目標だと思う。チャンピオンであることの重みもすごく感じているし、新日本プロレスを背負って立つということは喜びでもあり、そして光栄なことだ。率いていくのはとてもエキサイティングだし、実際に2025年はチャンピオンとして試合に出続けることが大切だと思っている」と目標を掲げた。
▼ザック「以前に『NEW JAPAN CUP』にも優勝したことがあったけど、それに対してもチャンピオンとして参戦し、優勝するっていうのもいいかもしれないね。IWGPの委員会があるんだけれども、チャンピオンとしてG1で優勝すれば、『WRESTLE KINGDOM』での相手も自分で選ぶことができるっていうのも悪くないと思うので、そういったところを積み重ねていきたい。相手に関して言うと、まだまだこれからエキサイティングな若手が出てくると思うし、どういうふうに闘っていくかも考えたい。もちろん『NEW JAPAN CUP』は過去に2回勝っているから、このベルトの防衛もそうだし、チャンピオンとしてG1に出るというのも、総当たりで闘って勝ち続けなければいけないということを考えると、とんでもないチャレンジになるけれども悪くないと思う。ここがピークだと思ったけど、まだまだ目標っていうのはあるもんだな。このベルトを防衛し続けるために、もちろんイギリスにも持って行ったりということをしたいと思っているけれども、まだ新しいベルトなので、このベルトと言えば誰っていうイメージが付いていないのが何よりいいこと。そこにザック・セイバーJr.という名前を刻んでいきたい。2日連続のドームの後、これからも挑戦、そして目標は何かということは、もちろん次の『WRESTLE KINGDOM』にチャンピオンとして参戦するというのが大きいが、あまり先を考えずにやっていきたい」
──1週間で3回防衛というコメントが昨日あったが、エチセロ選手との『Battle in the Valley』でのシングルマッチもタイトルマッチになる?
『WRESTLE DYNASTY』東京ドーム(2025年1月5日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vsリコシェ×
ザックが空中殺法を連発したリコシェを下して、IWGP世界ヘビー級王座V4。史上初となる東京ドームでの2日連続防衛を達成した。
ザックは前日の東京ドーム大会のメインで43分を超す激闘を制し、海野翔太を下して、IWGP世界ヘビー級王座V3を果たした。体を休める暇もなく、今大会では再びドームのメインに立ち、リコシェを相手に2日連続の防衛戦を行うことに。リコシェは昨年の11・4大阪大会で、鷹木信悟を下したばかりのザックをスワンダイブ式ラリアットで襲撃。1・5東京ドーム大会での挑戦を宣言していた。
入場してきたザックをドロップキックで蹴落としたリコシェはトペスイシーダで奇襲。再び場外に叩き落としてサスケスペシャルで飛翔すると、リングではスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを投下した。しかし、ザックはリコシェを逆さ吊りでロープに固定し、側頭部を蹴りつけて反撃へ。リコシェが場外で鉄柵に飛び乗り、ムーンサルトアタックを放っても、キャッチしてネックロックに捕獲。そのままエプロンに連行し、ネックツイストから首を絞め上げると、今度はインディアンデスロック式アームロックでも捕獲した。
リコシェは空中殺法で活路を開く。ハンドスプリングエルボー、スワンダイブ式ラリアット、その場飛びシューティングスタープレス、ライオンサルトと躍動。ザックは背中に飛びついてスリーパーに捕らえるが、リコシェはコーナーめがけて前方回転で叩きつけて強引に脱出した。打撃戦に発展しても、サマーソルトキックやラリアットでリコシェが優勢。カウンターのヒザ蹴りから変型デスバレーボムで突き刺す。
ザックは走り込んでのエルボースマッシュで形成打開。ハンドスプリングエルボーをキャッチしてドラゴンスープレックスを連発した。だが、リコシェも変型go 2 sleepからブレーンバスターを2連発。クラッチを解かずに、エプロンブレーンバスター、場外ブレーンバスターと合計4連続で投げ飛ばした。リングに戻ると、ザックがエルボースマッシュで巻き返したものの、リコシェはヒザ蹴りをカウンターでドンピシャリ。ザックをコーナーに据えて、雪崩式の攻撃を狙う。
抵抗したザックは雪崩式ザックドライバーを敢行。腕固めで絞め上げる。左右の腕を代わる代わるに攻め立てるが、リコシェもトラースキックやベルティゴ(変型みちのくドライバーII)、シューティングスタープレスと一転して猛攻。首をカッ切るポーズから頭部にカカト落としを放ち、旋回式ベルティゴへ。それでも勝負が決しないとみるや、630°スプラッシュに。
ギリギリで回避して自爆させたザックは、ランニングローキック、セイバードライバーと一気呵成。リコシェが肩を上げると、足をクロスさせての変型セイバードライバーの体勢に。丸め込んで逃れたリコシェは振りかぶってのナックルパンチを連打したものの、ザックは突進してきたところでグラウンドに引きずり込み、クラーキーキャットに捕獲して、鮮やかにギブアップを奪った。
ザックがリコシェを下してIWGP世界ヘビー級王座V4。「東京ドームで2日連続防衛」の偉業を達成した。リコシェに「オイ、ハゲ。リコシェ、アリガトウネ」と日本語で呼びかけたザックは、「ダケド、カチマシタ」とアピール。英語でも観客に語りかけて、「ニュージャパンプロレスはこの地球上でベストなプロレス団体だ。俺はこの国を、この団体を愛している。ニュージャパンの未来はとっても明るいわけだが、今のところ、オレンジ一色だ。TMDKが長い間、ニュージャパンのトップに君臨することになる」と豪語した。さらに若い藤田晃生と大岩陵平を激励すると、改めて日本語で「ミナサンホントウニアリガトウゴザイマシタ」とあいさつ。最後は「We are TMDK! The Mighty Don't Kneel!」と叫ぶと、エプロンに座り込む恒例のTMDK締めで東京ドーム2連戦はフィナーレとなった。
「今日もすごい試合だった。悪夢のような試合になるかと思ったが、勝ちきることができた。これで自分のプロレスラーとしての夢であった、トーキョードームで2日連続で勝利を上げるという目標を達成することができた。ただ1勝ではなく、2連勝。これが何より大事だったんだ」と熱闘続きの2連戦を振り返ったザック。「20年間、プロレスラー人生を続けているが、まだ自分のピークは来ていないと思う。だからこそ、弱音を吐くのではなく、確固たる自信を持って2025年の幕開けができたのは、とてもいいことだ。そしてここから2025年、引き続き拡大していきたいと思う」と今後を見据えた。
すでに前日のニュージャパンランボーを制した後藤洋央紀が挑戦権を獲得。1・11カルフォルニア大会で組まれているエチセロとのシングルが防衛戦になる話も浮上しており、1週間で3回防衛戦を行う可能性も出てきた。それでもザックはIWGP王者としてのNEW JAPAN CUPやG1 CLIMAX制覇まで視野に入れると、「今のポジションにい続けることが何よりも大きな目標だと思う。チャンピオンであることの重みもすごく感じているし、新日本プロレスを背負って立つということは喜びでもあり、そして光栄なことだ。率いていくのはとてもエキサイティングだし、実際に2025年はチャンピオンとして試合に出続けることが大切だと思っている」と目標を掲げた。
【試合後のザック】
※イーグルスが「オメデトー!」とマスコミに拍手を促し、藤田はザックから缶ビールを受け取り、「東京ドーム、2日間、カッコ良かったよ、ザック! カンパーイ!」とTMDKのメンバーと乾杯。輪になって喜びを分かち合う
▼ザック「今日、こうやって勝つことができた。あまり多くを語るつもりはないけれども、今日も凄い試合だった。悪夢のような試合になるかと思ったが、勝ち切ることができた。これで自分のプロレスラーとしての夢であった、トーキョードームで2日連続で勝利を上げるという目標が達成することができた。ただ1勝ではなく、2連勝。これが何よりも大事だったんだ。そして今、せっかく勝ったんだから、弱音を吐くのは違うと思うけれども、もちろんこの試合に向けて大きなプレッシャーとも闘っていたし、ここから長くチャンピオンでいるために大切な日々だってこともよくわかっている。20年間、プロレスラー人生を続けているが、まだ自分のピークは来ていないと思う。だからこそ、弱音を吐くのではなく、確固たる自信を持って2025年の幕開けができたのは、とてもいいことだ。そしてここから2025年、引き続き拡大してきたいと思う」
──「目標は大きくというよりも、引き続きチャンピオンでい続けることが大事」と言っていたが、G1をチャンピオンとして優勝するというのは、目標としてどう?
▼ザック「以前に『NEW JAPAN CUP』にも優勝したことがあったけど、それに対してもチャンピオンとして参戦し、優勝するっていうのもいいかもしれないね。IWGPの委員会があるんだけれども、チャンピオンとしてG1で優勝すれば、『WRESTLE KINGDOM』での相手も自分で選ぶことができるっていうのも悪くないと思うので、そういったところを積み重ねていきたい。相手に関して言うと、まだまだこれからエキサイティングな若手が出てくると思うし、どういうふうに闘っていくかも考えたい。もちろん『NEW JAPAN CUP』は過去に2回勝っているから、このベルトの防衛もそうだし、チャンピオンとしてG1に出るというのも、総当たりで闘って勝ち続けなければいけないということを考えると、とんでもないチャレンジになるけれども悪くないと思う。ここがピークだと思ったけど、まだまだ目標っていうのはあるもんだな。このベルトを防衛し続けるために、もちろんイギリスにも持って行ったりということをしたいと思っているけれども、まだ新しいベルトなので、このベルトと言えば誰っていうイメージが付いていないのが何よりいいこと。そこにザック・セイバーJr.という名前を刻んでいきたい。2日連続のドームの後、これからも挑戦、そして目標は何かということは、もちろん次の『WRESTLE KINGDOM』にチャンピオンとして参戦するというのが大きいが、あまり先を考えずにやっていきたい」
──1週間で3回防衛というコメントが昨日あったが、エチセロ選手との『Battle in the Valley』でのシングルマッチもタイトルマッチになる?
▼ザック「なったらいいとは思っているよ。なったらいいね。そこに関してはタナハシ社長にも聞いていかなきゃいけないし、IWGPの委員会に誰がいるのか知らないけれども、そういったところにも確認していかなきゃいけないけれども。ただ、新しい挑戦というのは常に必要になってくると思うので、そこでタイトルマッチをするっていうのも合理的なことかなと思う。言った通り、1週間で3回防衛っていう前人未到のことをやっていきたいというのもあるので、それも悪くないし、先のことを言うわけではないけれども、もちろんゴトーも控えているし、自分はできる限り多くの試合をこなして、たくさん防衛していきたいと思っている」
──今、IWGP世界ヘビーのベルトは、比較的新しいベルトでイメージがついてないと話していたが、新日本、AEWに限らず、世界中の他の団体とのクロスオーバーしてのタイトルマッチの可能性については?
▼ザック「今日、この『WRESTLE DYNASTY』っていうのがAEWと新日本プロレスとの共同開催ということで、新日本プロレスもこういったことができるということを見せられる大会だったと思う。TVチャンピオンの時もそうだったけれども、すでにその時に自分はベルトを世界中に持って行って、そこで防衛し続けたいという話をしていた。だけれども今、このIWGP世界ヘビーのベルトに関しては日本国内で知名度を上げ、価値を上げていくっていうことも大事だと思っている。モクスリーもどうしてるかわからないけれども、まずはこのベルトのステータスを上げること。日本での防衛っていうのを最優先に考えたい。個人的にはもちろんメキシコでの『Fobidden Door』などでも闘いたいと思っているが、今は日本を視野に入れている」
──次の目標は?
▼ザック「言った通り、今のポジションにい続けることが何よりも大きな目標だと思う。チャンピオンであることの重みも凄く感じているし、新日本プロレスを背負って立つということは喜びでもあり、そして光栄なことだ。率いていくのはとてもエキサイティングだし、実際に2025年はチャンピオンとして試合に出続けることが大切だと思っている」
──明日『NEW YEAR DASH!!』があるが?
▼ザック「明日の『NEW YEAR DASH!!』はカード未発表で、入場曲が鳴らないと誰が出てくるかわからないコンセプトが自分は凄く好きで、そのコンセプトに沿ってやるものだから、何が起こるかわからないので、ここでは自分は明言しない」
【リコシェの話】「(※テーブルの上に頭を横たえるようにして)キツッ……キツッ、シンド……。ああ、ああ……正直、今は何を言ったらいいかわからない。何を言ったらいい? 俺のキャリアで最大の試合に負けたところ。こんなところに上げられて見世物のようにされて、何か話せっていわれても話せるわけなんかない。勝てると思ってたんだけど……。心身ともに充実してて、今日はいけると思ってたんだけど。これまでにないほど充実してたんだけどダメだった。ここで負けて、また最初に、いやゼロに戻ってトレーニングをし直さないといかないのかな。どうやってまたここに戻ってくればいいか思いつかないけど、俺は必ず戻ってくると約束しておく。そして次こそは、IWGP世界ヘビー級のベルトを絶対に腰に巻いてみせる」