【WWE】ロック、ホーガンら豪華レジェンド勢登場 今年引退のシーナがレッスルマニアでの王座獲り視野にロイヤルランブル戦出場を宣言 2025/1/7

 ロウが現地時間6日、カリフォルニア州ロサンゼルスで行われ、ザ・ロック、ハルク・ホーガンら豪華レジェンド勢が登場。今年現役を引退するジョン・シーナは『レッスルマニア』での王座戴冠を見据えてロイヤルランブル戦への出場を宣言した。

 2025年のロウが幕開け。この日からロウはネットフリックスで配信(日本国内ではこれまで通りABEMAで放送)される。そのスタートを記念するように「ローマン・レインズvsソロ・シコア」のトライバル・コンバット戦、「CMパンクvsセス“フリーキン"ロリンズ」、女子世界王座戦「リヴ・モーガンvsリア・リプリー」とPLE級の豪華カードがラインナップ。そして豪華ゲスト勢が登場した。

 番組はWWEの歴史を紹介するVTRでスタート。CCOのトリプルHがオープニングに登場した。会場は17000人の超満員札止め。トリプルHは「今この瞬間、ここにいる全員が世界中に見られている。この盛り上がりを見せつけてやろうぜ!」とあおると、「答えはわかっているが、あえて聞こう。アー・ユー・レディ?(準備はいいか?)」と決め台詞で問いかけた。場内は割れんばかりの大歓声。トリプルHは「ロウへようこそ。そして新時代へようこそ」と2025年のロウ幕開けを告げた。

 続いて登場したのがロックだ。モハメド・アリの遺族から贈呈されたピープルズチャンピオンベルトを手に現れ、昨年10月の『バッド・ブラッド』以来3ヵ月ぶりにWWEのリングに上がった。「昔、ロック様がガキだった頃、親父(ロッキー・ジョンソン)と全国を回っていた頃、WWEを見るには会場に行くか土曜朝のTVしかなかった。会場に行くのは今も同じだが、それ以外は全く違うな。全世界がネットフリックスで観られる。そして今夜、ここロサンゼルスでまた歴史を作った。アリーナ大会で最高の売り上げを記録した」と告げると、「ついに! ロック様がロサンゼルスに戻ってきた!」と決め台詞で場内を沸騰させた。

 そしてロックは「始める前にまず何人かに感謝したい。WWEのパートナーはWWE、プロレスを愛しているヤツに限る。ロック様とともに血を流したヤツもだ。そいつは1年間、WWEを背負ってきた。素晴らしい仕事だ。コーディ・ローデス、サンキュー兄弟」とネットフリックス、来場していた統一WWE王者コーディ・ローデスに感謝。「最後にもう一人、従兄弟のローマン・レインズだ。ローマンはただの一族の長じゃない。元祖一族の長だ」と称えたロックは「トライバル・コンバット戦はロック様も観戦する」とレインズの大一番を見届ける意向を示し、大ロッキーコールの中、「ロサンゼルスもネットフリックスも愛してるぜ。始めるぞ。とくと味わうがいい! ロック様の妙技を」と決めて集まった大観衆を喜ばせた。

 そしてシーナが登場。2025年引退を表明しているシーナは大歓声で迎えられると、「俺にとってLAでのロウはこれが最後だ。引退ツアーの幕開けにふさわしい場所だ」と切り出した。シーナはロサンゼルスを本拠地とし、WWEの下部団体だったUPWの出身。1999年にプロトタイプの名でデビューした。「LAはプロトタイプが生まれた場所だ。俺が初めて世界王者になった場所だ。25年間ここで試合をするのが楽しみだった。夢を叶えた場所だ。最後に言わせてくれ。ありがとう」とゆかりの地に感謝したシーナに「サンキュー・シーナ!」の大合唱が降り注いだ。

 「俺は今年で引退だ。それに対してメディアが騒いでいる。レッスルマニアの相手は? 俺がいつ17回目の世界王者になるのか?ってな」と続けたシーナは「俺が最後に試合に勝ったのは2446日前だ。俺の時代は終わり。新時代だろ? 最高の年にはなる。だが、17回目の戴冠は実現しない」と否定した。が、一転、「WWEでは絶対なんてないんだったな。だが、実現するには奇跡が必要だ。マネー・イン・ザ・バンクかイリミネーション・チェンバーに勝つぐらいか? それともロイヤルランブルか? いかれているかもしれないが、ロイヤルランブル優勝できるかも」と言い放って場内が一気に沸き立った。

 「聞いてくれ。宝くじは買わなきゃ当たらない。俺に来年のランブルはない。お前らに感謝するには優勝してレッスルマニアに行くしかねえよな!」。そう言い切ったシーナは『レッスルマニア』での王座獲りに照準。「俺は不可能を可能にする男、あきらめの悪い男だ。ロイヤルランブルに出場する。そして俺が優勝する。欲しいならかかってこいや!」と宣言した。

 今年の『ロイヤルランブル』は2・1インディアナポリス(日本時間2月2日)で開催。時間差入場バトルロイヤルのロイヤルランブル戦を制すれば、4・19&20ラスベガス大会2連戦で開催される『レッスルマニア』での王座挑戦権を得ることができる。シーナは引退前に年間最大の祭典で頂点に返り咲く構えだ。

 そしてメインイベント前にはホーガンが登場した。アメリカ大統領選挙におけるドナルド・トランプ氏の応援演説が記憶に新しい超人はテーマ曲「リアルアメリカン」が流れる中、マネージャーのジミー・ハートとともに姿を見せ、「聞いてくれブラザー。俺はこの業界に40年いる。その中でもWWEにいた時間が最高だった。数あるタッグパートナーの中で最高だったのがお前たちだ。おかげでどんな困難も乗り越えられた」とWWEファンに感謝。「俺は過去にランディ・サベージとも、アンドレ・ザ・ジャイアントとも組んだ。そしてWWEも最高のタッグパートナーを見つけた。ネットフリックスは史上最高のパートナーだ。お前たち、どうする? 」とタンクトップを引き裂いて沸かせると、「WWEがネットフリックスと爆走するぞ!」と決め台詞で宣言した。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。