【WWE】ミステリオが地元でロイヤルランブル戦出場宣言もオーエンズに敗戦 オーエンズはコーディと大乱闘 2025/1/18

 スマックダウンが現地時間17日、カリフォルニア州サンディエゴで行われ、地元凱旋となったレイ・ミステリオがロイヤルランブル戦出場を宣言したが、ケビン・オーエンズとの一騎打ちに敗戦。試合後、統一WWE王者コーディ・ローデスが次期挑戦者・オーエンズと大乱闘を展開した。

 この日、ミステリオが地元・サンディエゴに凱旋。「地元に戻れてうれしい。俺の街、家族と娘に会えてうれしい。ここは俺にとって特別な場所。この日を待っていた」と喜びを口にすると、「俺はまた不可能に挑む。俺も今年のロイヤルランブル戦に参戦するぜ」と宣言した。

 2・1『ロイヤルランブル』で行われる時間差入場バトルロイヤル。すでにジョン・シーナ、ローマン・レインズ、CMパンク、セス・ロリンズ、ドリュー・マッキンタイアが出場を表明しているが、また一人大物が名乗りを上げた。ミステリオは2006年のロイヤルランブル戦覇者。その年のレッスルマニアで世界ヘビー級王者となっている。「今年は強敵ぞろいだ。ドリュー・マッキンタイア、CMパンク、セス・ロリンズ、ローマン・レインズ、ジョン・シーナ。なかなか厳しいな」と苦闘を覚悟しながらも、ミステリオは「だが、2006年に優勝した時、俺は亡き友のために成し遂げた」と天国のエディ・ゲレロに思いをはせた。

 「エディ!」チャントの大合唱となった中、かき消すようにオーエンズが現れた。2・1『ロイヤルランブル』でコーディとの統一WWE王座ラダー戦を控えるオーエンズはコーディから奪ったウイングドイーグルベルトを持参。「この業界で俺がリスペクトしているヤツは少ない。さらに言えば、お前ほど俺がリスペクトしている選手はいない」と敬意を表したオーエンズは「俺は今まで幼少期の夢を叶えてきた。そして今このベルトを持っている。俺のアイドルたちはこのベルトを手にしてきた。俺はこのベルトが欲しかった。そして今、俺が真のWWE王者になった」と豪語した。

 オーエンズは「俺のキャリアでやり残したことは一つ。伝説のレイ・ミステリオとシングルで勝負がしたい」と希望。「レイ、ロイヤルランブルで優勝しろ。全力で応援する。お前ならできる。優勝したらレッスルマニアで俺を指名してくれ。お前とレッスルマニアでやれたら俺の夢も叶う」とアピールした。するとミステリオも「ケビン、お前は王者じゃない。チャンピオンはコーディだろ」と指摘しながらも、「俺が優勝して、お前がコーディを倒したら喜んでお前を指名しよう」と呼応した。

 だが、オーエンズはミステリオの「王者はコーディ」発言に激怒。「俺が王者だ! 俺が勝ち取ったんだ! コーディに洗脳されちまったのか? ふざけんなよ!」と吐き捨てると、ベルトで殴りかかった。かいくぐったミステリオが低空ドロップキックで動きを止め、619の構えに入ると、オーエンズは場外に逃走した。

 この日、ランブル戦の結果を待たず、両者の一騎打ちが実現した。「619!」チャントの大合唱の中、オーエンズがショルダータックルでミステリオを場外に吹き飛ばして先手を取った。負けじとミステリオはフライングヘッドシザースで反撃したが、オーエンズはフェースバスター、セントーンで鎮圧。場外戦に持ち込むと、ミステリオはエプロンからのダイブ式コルバタでオーエンズをバリケードに激突させた。

 オーエンズもエプロンから場外へのスワントーンボムで逆襲したが、リングに戻るとミステリオはダイビングブロンコバスター、飛びつきフェースバスターの波状攻撃で巻き返す。オーエンズも619を狙って突っ込んだミステリオをトラースキックで迎撃。ミステリオもスイングDDTですぐさま反撃したが、雪崩式フランケンを阻止したオーエンズはエディ・ゲレロばりのフロッグスプラッシュを発射した。

 ミステリオは2カウントでキックアウト。サンセットフリップパワーボムでオーエンズをコーナー上から叩き落とした。回転エビ固めで丸め込んだが、オーエンズは2カウントでキックアウト。電光石火のスタナーをさく裂させた。ミステリオも3カウントを許さず。スワントーンボムを両ヒザで迎撃し、619を見舞ったものの、コーナーダイブを阻止したオーエンズがポップアップパワーボムで3カウントを奪った。

 試合後、オーエンズは飽き足らないとばかりにパッケージパイルドライバーの構えに入った。そこへコーディが駆けつけ、両者は激しい殴り合いの乱闘に突入。コーディが馬乗りになってパンチを連打したが、最終的にセキュリティたちによって引き離された。

 コーディとオーエンズは2・1統一WWE王座ラダー戦が待ちきれない様子。だが、両者とも未だ契約書にサインしていない。しびれを切らしたニック・オールディスGMはバックステージで「もう限界だ。お前ら二人とも正気じゃない。契約書にサインしろという指示にも従えないなら、来週のサタデーナイト・メインイベントで君とケビンのベルトを返還してもらう。そしてロイヤルランブルでリングの上に吊るさせてもらう」とコーディに向かって強硬姿勢で言い放った。

 オールディスGMは1週間後のサタデーナイト・メインイベントで調印式を行う意向を表明。「ケビンは俺を信用していない。君も制御不能だ。だから調印式にふさわしい人物に電話した。サンアントニオといえば、調印式は殿堂入りのあの方が担当する“ハートブレイク・キッド"ショーン・マイケルズだ」と予告した。