【DRAGONGATE】YAMATOがドリームゲートV5、地元凱旋のマシーン・J返り討ち 2・5後楽園で令和新世代と激突 2025/1/25

『THE GATE OF BAYSIDE 2025』神奈川・横浜武道館(2025年1月25日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○YAMATOvsストロングマシーン・J×

 YAMATOが地元凱旋となったマシーン・Jを熱闘の末に返り討ちにして、ドリームゲート王座V5を果たした。試合後、令和新世代をリングに呼び込んで挑発。2・5後楽園大会で「Ben-K&菊田円&マシーン・JvsYAMATO&シュン・スカイウォーカー&箕浦康太」が電撃決定した。

 YAMATOは昨年の12・15博多大会でKING OF GATE覇者であるドラゴン・ダイヤとの頂上決戦を制し、名実ともにDRAGONGATEの頂点に立った。そんなYAMATOに牙を剥いたのがマシーン・Jだった。地元・横浜での挑戦に名乗り。YAMATOは1・15後楽園大会でシュンにシングルで完敗し、暗雲立ちこめる中、V5戦に臨むことになった。

 1年10ヵ月ぶり2度目の至宝挑戦となるマシーン・Jは地元・横浜で奮戦。パワースラムからラリアットにつなげて先手を取ると、左ヒザ攻めに打って出る。関節技でじっくりと絞め上げると、WARスペシャルでスタミナを削いだ。「命削ってるのはこっちも一緒なんだよ! そんだけ言うなら来いよ! 決意があるからここに立ってんだよ!」と感情を爆発させ、エルボー合戦に持ち込んだ。

 YAMATOは串刺しドロップキックで反撃に出たものの、ブレーンバスターにこだわったのが仇となり、再びマシーン・Jが猛攻へ。連続して投げ飛ばし、ダンス・イン・ザ・ダーク、ラリアットと怒とうのラッシュ。YAMATOの雪崩式ブレーンバスター狙いを防いで、ランニング式シットダウンパワーボムで叩きつけた。

 勝機を掴んだマシーン・Jはダイビングヘッドを投下。YAMATOの髪を掴んで、ショートレンジのラリアットを連発すると、ロープに飛んで豪快な一撃を振り抜く。YAMATOは意地になってすぐさま立ち上がると、エルボー合戦で火花。YAMATOは頭突きやジャンピングハイキックで押し返すが、マシーン・Jはジャーマンスープレックスで弧を描くと、魔神風車固めの構えに。

 振り払ったYAMATOは全知全能のフランケンで反撃の体勢。マシーン・Jが踏ん張っても回転エビ固めに持ち込む。マシーン・Jがパワースラムを繰り出しても、即座に押さえ込んで老かいさを発揮。マシーン・Jは魔神風車固めを再び仕掛けたものの、YAMATOは投げさせない。逆に丸め込んで揺さぶりをかけると、ジャンピングハイキックを2連発で発射。マシーン・Jのラリアットを仁王立ちで受け止めると、再度ジャンピングハイキックを叩き込んだ。止まらずに垂直落下式ブレーンバスター、ギャラリアと大攻勢。マシーン・Jは肩を上げたものの、YAMATOはラグナロクで突き刺して、3カウントをもぎ取った。

 YAMATOが逆転勝利でドリームゲート王座V5。地元凱旋となったマシーン・Jの挑戦を執念で返り討ちにした。

 マイクを持ったYAMATOは「この防衛戦は俺がDRAGONGATEをもっともっと未来へとつなぐための同志を探す旅だ。J、お前も俺の同志になってくれるか。これからDRAGONGATEを30年、50年、100年先まで紡いでいってくれるか」とマシーン・Jに語りかける。マシーン・Jは無言を貫いたものの、握手には応じた。

 ここで、YAMATOは「俺にはマイクで一言言ってやりてえヤツらがいるんだよ」とシュン、Ben-K、菊田、箕浦をリングに呼び出す。そして、「2年前の5月5日、愛知県体育館。ここに吉岡勇紀を加えた6人で、令和新世代なる次の世代を担うメンバーを一番最年少の菊田が選んで、リングに集めた」と語り出した。

 そして、「だがしかし、去年1年、前半はKAMEIと豹の時代だった。そして、後半はドラゴン・ダイヤの時代だった。このDRAGONGATEのリングを引っ張ると言ったお前らの言葉はどこにいっちまったんだ?」と投げかけた。

 YAMATOに勝利しているシュンは「ドリームゲート王者、関係ないな。そんな形ばかりの権威じゃなくて、俺は実力でお前を圧倒したんだ」と主張。「お前なんかより遙か高みにいるんだ。こいつらも一緒だよ。俺はお前たちが手の届かないところにいるんだ」と吐き捨てた。

 令和新世代の提唱者である菊田もマイクを持ち、思いの丈を熱っぽく語ると、「やるぞ。現在進行系のこの今のDRAGONGATEのリングで、令和新世代だけの試合をやるぞ。やらなければいけない。それでDRAGONGATEの未来を作るんだろ」と令和新世代での対戦をアピールするが、YAMATOは「甘いんだよ」と斬り捨てる。

 それぞれの言葉を聞いた斎藤了GMは、「お前らがDRAGONGATEの未来を作るんだ。それは間違いねえよ。お前が言うこのメンバーでの戦い、その機会を作ってやる。来月2月5日、東京・後楽園ホールだ」と舞台を指定。「菊田&Ben-K&マシーン・JvsYAMATO&シュン&箕浦」のカードを提示し、「いいか、令和新世代は今5人なんだ。そこに、現在進行系で団体を引っ張ってるYAMATOを入れる。異論は認めない。この6人で後楽園ホール爆発させろよ!」とゲキを飛ばした。

 令和新世代との6人タッグ戦が決まったYAMATOは「俺はお前らよりも1世代も2世代も上だけどな、見ての通りだ。まだまだ最前線で…」と自分を誇示しようとしたものの、シュンが「お前は俺に負けたこと忘れたのか。何もなかったかのように講釈を垂れやがって。現実を見ろ」と横やり。YAMATOは「お前はそう言うと思ったよ」とドリームゲートのタイトルを懸けて戦う意思を見せるが、シュンは「お前が持っているそのベルトは興味ないんだよ。もっと高いところなの、俺がいるのは」「お前が挑戦してくるんだよ」と一蹴する。それでもYAMATOは「それそう言うと思ったよ。だから、いつでもいいぞ。このベルトに挑戦する資格をお前が持っている」とシュンに通告した。

 メイン後のアピール合戦の結果、YAMATOと令和新世代による6人タッグ戦が電撃決定した。YAMATOとシュンの絡みに注目が集まるが、結果を出せば他の選手もドリームゲート挑戦につながる好機になるのは確実。斎藤GMが言うように「後楽園ホールを爆発させる」ことができた選手が2025年のDRAGONGATEマットを占ううえでのキーマンになりそうだ。