【全日本】宮本が芦野熱戦撃破でGAORA王座V2 黒潮指名「どっちが本当のバカか決めよう」 2025/1/26

『ニューイヤーウォーズ2025〜(株)Turks presents〜』千葉・幕張メッセ国際展示場 ホール4(2025年1月26日)
GAORA TVチャンピオンシップ ○宮本裕向vs芦野祥太郎×

 宮本が熱戦の末に芦野を撃破し、GAORA TV王座2度目の防衛に成功。黒潮TOKYOジャパンを次期挑戦者に指名した。

 1・18新宿大会で芦野が王者・宮本にギブアップ勝ちを収め、GAORA王座挑戦を表明。この日、宮本のV2戦を迎えた。「プロレスに安いお笑いはいらない」とする芦野に対し、宮本は「芦野に足りないもの、今回はその笑いの部分も伝えていかないといけない」と宣言していた。

 プロレス観は違う両者だが、試合は熱戦となった。芦野が俵返しからエルボースマッシュを連発して先制。アンクルロックにつなげるべく、左足への一点集中攻撃に打って出る。エプロンや鉄柱に叩きつけると、各種関節技で狙い撃ちにした。続く投げ捨てジャーマンは宮本が1回転して不時着。足を気にしながらも、アイルビーバックからニールキックを放つが、キャッチした芦野はバックドロップでぶん投げ、アンクルロックでギブアップを迫った。

 なんとか逃れた宮本は、突っ込んできた芦野を抱え上げて、起死回生のファイヤーサンダーをズバリ。エルボー合戦、フロントスープレックス合戦でしのぎを削ると、芦野はラリアット、バックドロップからアンクルロックに捕らえるが、宮本は丸め込んでなんとか脱出。不意を突くハンドスプリング式オーバーヘッドキックから投げ捨てジャーマン、蒼魔刀とたたみかけると、最後はムーンサルトプレスで3カウントを奪った。

 宮本が熱戦の末に芦野を退け、GAORA王座V2に成功。試合後、マイクを持った宮本は「なんとか防衛しました。芦野、あいつ冗談通じねえから、次戦う相手は冗談通じる相手とやりたい」と希望すると、「だから、こっちから指名します。次の挑戦者は…イケメンこと黒潮TOKYOジャパン。どっちが本当のバカか決めてやろう」と自ら指名した。宮本V3戦は自身が定める“バカ決定戦"となりそうだ。

【宮本の話】「なんとか防衛しました。足痛え…。なかなかの冗談通じなさっぷりですね。まあでも、それぞれ考え方は違うし、自分も今日はガッツリ戦いましたけど、次はどっちかって言ったら同じような頭を持っている黒潮TOKYOジャパン、イケメン二郎と試合したいと思って、こっちから指名しました。逆指名です。彼がどう思うかわからないけど、俺もやっぱ彼がデビューした当初、同じような顔のヤツがいるって言われて。向こうもなんかそうやって、同じような顔の先輩がいるよっていう風に言われてたみたいで。どっちが本当のイケメンか、それを徹底的に戦い合いたいと思います。あとは黒潮TOKYOジャパンのコメント次第ですかね。今日いないけど。ありがとうございました」

【芦野の話】「クソ! 負けたけどね、負けたけども、けれど、けれど、やるプロレスは変わんねえ。俺は自分でやると決めたプロレスをやり続けるんだよ。何を言われたっていいよ。俺はやると決めたらやるんだよ。そうやってプロレスラーになってきたんだ。全日本プロレスに入って、バカデカいヤツらと戦ってきたんだよ。ここにきて、10kg以上体重上げて、全日本流の受け身も学んで戦ってんだよ! 俺は。戦いとは何か。真っ直ぐに目の前の相手を最大限の敬意を持ってぶちのめすことだろ。宮本さん、もう1回、必ずもうちょっと強くなって、あんたの前に立ちたいと思うんで。それまでGAORAのベルト持っててくださいよ。絶対に獲る。決めた。絶対に獲る」