【全日本】MUSASHIが世界ジュニア初戴冠、“むーちゃん名付け親”光留が挑戦表明 2025/1/26

『ニューイヤーウォーズ2025〜(株)Turks presents〜』千葉・幕張メッセ国際展示場 ホール4(2025年1月26日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○MUSASHIvs“ミスター斉藤”土井成樹×

 MUSASHIが悲願の世界ジュニア戴冠。光留が挑戦を表明し、新王者も受諾した。

 MUSASHIは1・3後楽園大会における10人タッグマッチで王者・土井にピンフォール勝ち。昨年8・3仙台大会で土井に敗れて以来となる3度目の世界ジュニア挑戦を決めた。迎え撃つ土井はV6戦。これを突破し、DRAGONGATEのドラゴン・ダイヤとのタイトルマッチを実現させる構えだが、MUSASHIは「実現させません」と言い切っていた。

 キャリアに勝る土井が首攻めで主導権。MUSASHIもトペコンヒーロを発射し、その場飛びフットスタンプ、低空ドロップキック、ファルコンアローと猛攻に出たが、エストレージャフトゥーロは土井が自爆させた。サマーソルトドロップから低空DDTで突き刺し、再び首にダメージを与えた。

 終盤には一進一退の丸め込み合戦に。いつ3カウントが入ってもおかしくない場面が続発した。土井がDOI555、バカタレスライディングキックの連続攻撃に出たが、MUSASHIは3カウントを許さず。ならばと土井は切り札・マスキュラーボムの体勢に入ったが、阻止したMUSASHIは変型フェースバスターで反撃。トラースキックを連発すると、エストレージャフトゥーロ、二天一流とたたみかけて3カウントを奪った。

 MUSASHIが土井政権に引導を渡し、悲願の世界ジュニア奪取。全日本入団以来、初のシングル栄冠を手にした。MUSASHIコールの中、マイクを持った新王者は「獲ったぞ!」と叫んだものの、マイクのスイッチが入っておらず。そこへ光留がやってきて「ひとりのレスラーとして、今すごく嫉妬してます。もちろん僕が今ここにいるということは、これは挑戦表明です」と名乗りを上げた。

 MUSASHIの愛称はむーちゃん。すっかり定着したが、その名付け親は光留だ。「もし、佐藤光留の挑戦を断るんだったら、もう二度とこのリングで君のことをむーちゃんとは呼ばせない。あの手この手を使って社会的制裁だ。もちろん初防衛戦の相手は佐藤光留だ。この挑戦を受けてくれるよね? むーちゃんの声で聞かせてくれよ」と返答を迫ると、MUSASHIは「もちろんだよ」と受諾した。が、またもマイクのスイッチが入っておらず、MUSASHIのテーマ曲が流れて強制終了となった。

 リング上では思いを話せなかったMUSASHIだが、バックステージで「このベルトを獲って、全日ジュニアにMUSASHIがいるっていう存在を証明するって言ってたよね。どうかな? 少しは証明できたんじゃない? いやいや、少しどころか証明したでしょ」と胸を張り、「ただ、これで終わりじゃないから。ここからだから。チャンピオンになってから大事っていうのはよくわかってるから。むーちゃんせーちゃんとしてもそうだし、MUSASHI個人としてもそうだし、世界ジュニアヘビー級チャンピオンとしてもそうだし。全日本プロレス選手会副会長としてもね、しっかりこれからもMUSASHIの存在を証明して、全日ジュニアの先頭を走っていきたいと思います」と誓ってみせた。


【MUSASHIの話】「獲ったよ。獲ったぞ。どうだよ、おい。どうかな? おい、タイトルマッチ前からさ、このベルトを獲って、全日ジュニアにMUSASHIがいるっていう存在を証明するって言ってたよね。どうかな? 少しは証明できたんじゃない? いやいや、少しどころか証明したでしょ。ただ、これで終わりじゃないから。ここからだから。チャンピオンになってから大事っていうのはよくわかってるから。むーちゃんせーちゃんとしてもそうだし、MUSASHI個人としてもそうだし、世界ジュニアヘビー級チャンピオンとしてもそうだし。全日本プロレス選手会副会長としてもね、しっかりこれからもMUSASHIの存在を証明して、全日ジュニアの先頭を走っていきたいと思います。そして佐藤光留。やってやるよ、佐藤光留。確かにね、あいつが言ってた通り、むーちゃんせーちゃんを…むーちゃんせーちゃんじゃねえわ。せーちゃんはどうでもいいや。どうでもよくないわ。今は置いといて、むーちゃんの名前を最初に出したのは佐藤光留で、そのむーちゃんが浸透したのも佐藤光留のおかげだから。そこはもちろん感謝してる。ただ、それと勝負は別だよ。しっかり防衛して、今後もむーちゃんを名乗ってやるよ。そして最後。最後になっちゃったけど、子供たち。子供たちに約束したんですよ。試合に勝ってチャンピオンになってね。子供たちに教えてもらったポーズをするってね。約束したんで、今一度やらせてもらっていいですか。子供たち、たくさんパワーをくれてありがとう。俺、チャンピオンになったよ。ありがとう! (拳を突き上げて)イエーイ!」

※土井はノーコメント