【全日本】ジュンが最年少王者・安齊突破で三冠V1、青柳がどら焼き手土産に名乗り 2025/1/26

『ニューイヤーウォーズ2025〜(株)Turks presents〜』千葉・幕張メッセ国際展示場 ホール4(2025年1月26日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○斉藤ジュンvs安齊勇馬×

 ジュンが最年少王者・安齊を突破して三冠ヘビー級王座初防衛に成功。リング上で勝利のスイーツを堪能した王者に青柳がどら焼きを手土産に挑戦を表明した。

 昨年12・31代々木大会で三冠王座初戴冠を果たしたジュンがこの日、初防衛戦を迎えた。挑戦者は昨年、三冠最年少王者となった安齊。ゼンニチ新時代対決が2025年最初の三冠戦となった。

 一進一退のせめぎ合いが続いた中、先手を取ったのはジュン。エプロンでダブルアームを狙った安齊を逆にチョークスラムで叩きつけて大ダメージを与えた。負けじと安齊も雪崩式攻撃を阻止してジャーマンでコーナー上のジュンを叩き落として譲らず。安齊がジャンピングニーを決めれば、ジュンもチョークスラムで応戦した。

 安齊も意地。ドラゴンスープレックスでぶん投げ、フェースロックで絞め上げる。逃れたジュンはランニングニーで逆襲。顔面へのフロントキックも見舞うと、サイコブレイクを決めた。3カウント寸前に返した安齊はジャンピングニーを前後からぶち込むと、バックドロップ、ギムレットで一気にたたみかけた。

 勝負あったかに思われたが、ジュンはギリギリでキックアウトして陥落危機を回避した。コーナーに上がった安齊を雪崩式チョークスラムで叩き落とすと、ランニングニーで追い討ち。安齊がジャンピングニーで応戦してもスピアーでやり返し、ジャーマンで投げられてもラリアットを振り抜く。ジャックハマーで3カウント寸前に追い込むと、再びサイコブレイクを爆発させて勝負を決めた。

 ジュンが28分超の激闘の末に安齊を下し、三冠王座V1に成功。防衛ロードの第一歩を踏み出した。「安齋勇馬、お前はとびきりの刺激が欲しいって言っていたな。今日、最高の刺激をプレゼントしてやったぜ。そして、俺も最高の刺激をもらった」と安齊にメッセージを送ったジュンは「やっぱり甘いものは1人で食べても美味しくない。みんな一緒に食べなきゃ美味しくないからな」と安齊にシュークリームをプレゼント。戦前は甘いもの好き論争を展開した二人だが、ジュンが大福、安齊がシュークリームをともに堪能した。

 さっそく次なる挑戦者が現れた。2・9後楽園大会で亮生との青柳兄弟で世界タッグ挑戦を控える青柳だ。どら焼きとお茶を手に登場した青柳は「邪魔して悪かったな。でも、ちゃんと差し入れは持って来た。ただ、このどら焼きをお前に届けに来たわけじゃないからな。2月9日後楽園ホールで、斉藤ブラザーズが持つ世界タッグのベルトに青柳兄弟が挑戦する。ですけど、斉藤ジュン、いいベルトを持っているじゃないか。今、安齋勇馬という男を退けたあとに、このゲテモノ・青柳優馬がお前に挑んでやる」と挑戦を表明。「ただとは言わない。この甘くて美味しいどら焼きに誓って、明るく楽しく激しい三冠戦、やろうじゃないか」と呼びかけた。

 どら焼きの半分を受け取ったジュンは「青柳優馬、決してどら焼きのおかげじゃないぞ。世界中を探しても、お前ほどポテンシャルのある人間はなかなかいない。その挑戦受けてやろう。青柳優馬、DOOM」と受諾。V2戦が決定的となった。

 2戦連続で元王者迎撃へ。そして2・9後楽園大会では青柳兄弟との世界タッグ戦も控える。5冠王者・ジュンの過酷な戦いは2025年同様、始まったばかりだ。

【ジュンの話】「勝ったぜ。(ベルトを掲げると)三冠ベルト初防衛だ。安齋勇馬は刺激が欲しいって言ってたからな。とびっきりの刺激をプレゼントしてやったぜ。まあ、俺も最高の刺激をもらった。これで、三冠の防衛ロードを、いいチャンピオンロードを始めることができたんじゃないか。誰にも渡さない。ふう〜。まあ、やっぱり甘いものはみんなで食べるのが一番だな。俺ひとりで食べてもよかったんだが、甘いものを好きなヤツに悪いヤツはいないし、みんなが食べたほうが甘いものの神様も喜んでくれるでしょう。ちょっと一呼吸置いて、食べさせてもらうぜ。(どら焼きを食べて笑顔を見せると)よく見てくれ。栗が入っている。美味いな。まあ、それはそうと、防衛してすぐに青柳優馬が挑戦させろと言ってきたな。(口に頬張ったどら焼きを改めて堪能しながら)まあ、リング上でも言ったが、世界中を探しても、青柳優馬ほどポテンシャルがあるプロレスラーはなかなかいない。俺が何も知らずに、プロレスをわからずに入ってきた時に、道場で青柳優馬がコーチをしてたんだが、本当のあいつはメチャクチャ強い。挑戦を受ける以外ないだろう。今から楽しみだぜ。ああ、お茶を持ってき忘れたな。そう言えば、弟の斉藤レイが見えないな。俺の甘いものを食べてるんじゃないか。もしそうだとしたら、お仕置きしに行かなきゃな。最後に一口。(残りのどら焼きを口にすると)う〜ん、ああ、試合に勝って食べる甘いものは格別だ。また絶対に防衛して、甘いものをリングで食べよう。DOOM」

【安齋の話】「半年ぶりぐらいか。久しぶりの三冠戦。やっぱりメチャクチャ刺激的で、超楽しい。ただ、やっぱり勝てないと意味がねえよ。俺は今年も一切止まらず、全力で突っ走っていくぞ。今日の負けなんか1ミリも引きずらない。また明日から俺がトップを目指して突っ走るだけだよ。それと、斉藤ジュン。シュークリーム、リングで食べる甘いもの、確かに美味いな。けど、今日の俺のシュークリームは苦くてしょっぺえよ。クソ」