【G馬場没25年追善興行】藤波ががん闘病中の西村を激励 「頑張ってリングに上がってこい」 2025/1/31

『ジャイアント馬場没25年追善〜太陽ケア引退試合〜木原文人リングアナデビュー35周年記念大会』後楽園ホール(2024年1月31日)
大隅興業 PRESENTS 頑張れ!西村修!! 6人タッグマッチ ○藤波辰爾&越中詩郎&新崎人生vs長井満也&土方隆司&井上雅央×

 藤波が西村に代わって緊急参戦。ドラゴンスリーパーで井上を仕留めてキッチリと勝利を上げると、欠場した西村を「頑張ってリングに上がってこい」と恩讐を超えて激励した。

 当初は食道がんのために闘病中の西村が越中&人生と組み、長井&井上&土方と対戦する予定だったが、西村が体調不良で欠場に。そこで西村とはかつて師弟関係にあり、2007年に西村が無我ワールド(現ドラディション)を退団してからは不仲になっていた藤波が恩讐を越えて緊急参戦。西村に代わって、6人タッグ戦に出場した。

 越中がヒップアタックを連発してのっけから躍動。長井も負けじとヒップアタックを返してブーイングを浴びる。人生は土方相手にロープの拝み渡りを披露。役者揃いの試合は序盤から観客の目を釘付けにした。

 藤波も「ドラゴン」コールを受けて登場。井上をドラゴンスリーパーで絞め上げて大歓声を呼び込む。介入した土方をドラゴンスクリューで返り討ちに。セコンドの藤原が仲間割れした長井を一本足頭突きで制裁する中、藤波はスリーパーから再びドラゴンスリーパーに持ち込んで、井上を仕留めた。

 きっちりと試合を制した藤波は、試合後に西村について言及。「まだ若い彼がもう1回リングに上がってこれるように、そういう祈りを込めて上がりました」と試合を振り返ると、複雑な思いを垣間見せつつ、「頑張ってリングに上がってこい」と激励した。

【藤波の話】(緊急参戦となったが、どんな気持ちでリングに上がった?)一言、まだ若い彼がもう1回リングに上がってこれるように、そういう祈りを込めて上がりました。まあ、僕と彼の間には誰しもが入ってこれない、そういう仲で。今回、いろんなところで言ったように、とにかくこういう状況の中で、まだ若いんだし。頑張ってリングに上がってこいって。それだけです」

【土方の話】「木原さんのデビュー35周年と、ケアの引退試合、そして馬場さんがお亡くなりになって25年ということで、節目の大会に呼んでいただいたことを心から感謝申し上げたいと思います。また、対戦相手に藤波さん、越中さん、新崎さん、本当に僕がレスラーになる前からご活躍されている大先輩を相手に戦えたことも幸せですし、UWFと藤原組を見てきた人間が、藤原さんの曲で同じコーナーを歩けて、プロレスって本当に夢があるものだなと思いました。そして、最後に西村修さん。戦いも選挙も必勝じゃなきゃダメだろう。あんたが戦って勝つ姿が、多くの人に勇気を与える。必ず帰ってきてください。もう、それしかないっすよ。帰ってこなかったら、問責決議案だね」