プロレス/格闘技DX

『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール(2025年2月3日)
棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ) ○棚橋弘至vs永井大貴×

　棚橋が永井に貫録勝利を収め、ファイナルロードでヤングライオンに3連勝。「あの気持ち、あの目、今日の永井を見たら、何も心配いらない。このまままっすぐ行ってくれよ」と永井にエールを送った。

　来年1月の引退を控える棚橋の「ファイナルロード」が1・4東京ドーム大会で幕開け。今シリーズでは“棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ)"としてヤングライオンの嘉藤、村島に胸を貸し、この日は昨年6月デビューの永井と第1試合で対戦した。

　開始早々、ヘッドロックで絞め上げた永井はヘッドロックに捕まってもロープに押し込み、胸板にチョップを打ち込む。棚橋が再びヘッドロックで捕らえても髪をつかんで逃れ、エルボーを連発。ボディスラムを仕掛けた。

　阻止した棚橋はボディスラムで投げ捨て、ベンジュラムバックブリーカー、キャメルクラッチと貫録たっぷりの腰攻めに出る。耐えた永井はカウンターのドロップキックで社長のアゴを射抜き、コーナーに追い込んでチョップ、エルボーを連打。ストンピングを連発し、レフェリーの制止を振り払って串刺し低空ドロップキックを突き刺した。

　勢いづいた永井はドロップキックで追撃し、ボディスラムに成功。逆エビ固めで捕らえる。取り逃しても雄たけびを上げ、ブレーンバスターを仕掛けたが、棚橋はツイスト&シャウトで切り返す。それでも永井は強烈な張り手をぶち込んだが、棚橋はドラゴン張り手3連発で倍返し。テキサスクローバーホールドでギブアップさせた。

　棚橋がファイナルロードで対ヤングライオン3連勝。試合後、立ち上がれない永井に歩み寄ると言葉をかけてからリングを降りた。「永井の一発一発の動き、全部、魂を感じました」と称えた棚橋は「レスリングのバックボーンはあれど、こんな怪物揃いの新日本プロレスの中で永井がどうなるんだろうって思ってたけど、いや、心配なかったね。あの気持ち、あの目、今日の永井を見たら、何も心配いらない」と太鼓判。「このまままっすぐ行ってくれよ。こうしたヤングライオンとの試合一つ一つが絶対、大きな実を結ぶ。俺は信じてるから」と期待とともに永井へエールを送った。

【棚橋の話】「永井の一発一発の動き、チョップに、一発で(※赤く腫れた胸元を指し)こんななるって。(※腕を取るジェスチャーを見せて)腕にしても、ロックアップにしても、全部、魂を感じました。レスリングのバックボーンはあれど、こんなね、怪物揃いの新日本プロレスの中で、永井がどうなるんだろうって思ってたけど、いや、心配なかったね。あの気持ち、あの目、今日の永井を見たら、何も心配いらないから。今んところはね。このまままっすぐ行ってくれよ。こうしたヤングライオンとの試合一つ一つが、絶対大きな実を結ぶ。(※親指を立てて)俺は信じてるから」

【永井の話】「社長、ありがとうございました。俺のビンタ効いたっしょ? 明日も食らわせてやっから、待っとけ」