【全日本】6人タッグ王座奪還へ北斗が“羆嵐の先生"投入 近藤「何かあったら、こいつ食らわす」 2025/2/5

 2・11富士大会における全日本プロレスTV6人タッグ選手権試合「青柳優馬&阿部史典&佐藤光留vs大森北斗&羆嵐&X」へ向けた会見が5日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 青柳&阿部&光留のバカの時代トリオは1・2後楽園大会で北斗軍から6人タッグ王座を奪取。1・26幕張大会ではアジャコングを投入した北斗軍を返り討ちにし、初防衛に成功した。

 そして2・11富士大会のV2戦が決定。北斗軍の再挑戦を受けることになった。青柳は「とにかくこのベルトにはなぜか北斗軍しか絡んでこないベルトになってしまったので、マルチな選手に絡んでもらえるようなベルトにするためにも、2月11日はしっかりと防衛したい。二度と挑戦したくなくなるような痛い思いを」と北斗軍の連続挑戦に歯止めをかけるつもりだ。

 一方、光留はV1戦の会見に続き、北斗軍の「X」を予想。「ジャガー横田」、「やっぱりアジャコング」を候補に挙げた。バカの時代トリオは会見中、何度も鼻をかいでは「バター臭い」と繰り返していたが、それが「X」の正体に直結していた。

 連続挑戦となる北斗軍の6人タッグ王座奪還にかける執念は相当なもの。北斗は幕張大会での敗因を「実質5対…いや6対1ですか。レフェリーを含めた、その試合に関係してるすべての人が俺に攻撃をしてきたんです。何でそんなことになるのかって。それは横にいるこの羆嵐がプロレス界トップクラスのバカだからです」と断定。「最強のモンスターであり、この横にいる羆嵐を教育してくれる、そんな男を用意しました」と宣言した。

 現れた「X」はフィナンシェを販売するバターブラザーズを手掛ける近藤だった。近藤はWRESTLE-1時代、入門してきた羆嵐をコーチとして手ほどきした。北斗から「この羆嵐があまりにもバカ過ぎて試合にならないことが多いんで、今回、近藤先生、彼に教育お願いしてもよろしいですか?」と依頼された近藤は「こいつを生み出してしまった責任というのがありますので、私がしっかりと教育をしたいと思います」と約束。「全日本さんにお世話になっていて、迷惑かけてないかなと。以前、新弟子をやめさせたりしてるんで」と当時の裏話を暴露して羆嵐を動揺させると、「何かあったら、こいつ食らわすんで」と試合中の教育も辞さない構えをみせた。

 かつての鬼教官が目を光らせることで、羆嵐の暴走を止める。理想的な状況を整えた北斗は「今回は大丈夫です。近藤先生にお願いしてですね、今回、羆嵐、ちゃんと試合できるようになってます。ちゃんとした試合の形になればチーム力という点で我々北斗軍は誰にも負けないと自負しております」と6人タッグ王座返り咲きへ自信を深めたようだった。

☆2/11(火・祝)静岡・ふじさんめっせ(富士市)『エキサイトシリーズ2025』16:00開場、17:00開始

▼全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合
[挑戦者]
近藤修司
羆嵐
大森北斗
vs
佐藤光留
阿部史典
青柳優馬
[第10代王者]
※青柳&阿部&光留2度目の防衛戦


【会見の模様】

▼北斗「北斗軍のリーダー大森北斗です。前回の幕張大会でですね、挑戦させていただいたんですよ。勝っても負けてもそれで最後にしようと思ったんですが、幕張大会がちょっと試合にならなかった。3対3の予定だったんですがね、実質5対…いや6対1ですか。レフェリーを含めた、その試合に関係してるすべての人が俺に攻撃をしてきたんです。何でそんなことになるのかって。それは横にいるこの羆嵐がプロレス界トップクラスのバカだからです。バカの時代とかそういうレベルではありません。本当のバカです。なのでですね、今回北斗軍名物Xはですね、最強のモンスターであり、この横にいる羆嵐を教育してくれる、そんな男を用意しました。ぜひ楽しみにしていてください」

▼青柳「2月11日、富士で2度目の防衛戦をしますチャンピオンチームの青柳優馬です。とにかくこのベルトにはなぜか北斗軍しか絡んでこないベルトになってしまったので、マルチな選手に絡んでもらえるようなベルトにするためにも、2月11日はしっかりと防衛したいと思います。今日なんかバターの匂いが…」

▼光留「香ばしい」

▼青柳「香ばしい匂いがしますね。バター臭いな」

▼阿部「同じくチャンピオンチームの阿部史典です。な、何をしゃべろうと…ちょっと思い出せないぐらいの…」

▼光留「ここだけかな?」

▼青柳「事務所に来た瞬間にずっとバターの香りがするんです」

▼光留「6人タッグ王者の佐藤光留です。先ほど北斗軍の自称リーダーの大森北斗から羆嵐がバカの時代を超えるバカだと。羆になら何を言ってもいいのかっていう話だと思うんですけど、実際この会見が始まる直前にトイレで鏡を見て身なりを整えてたら、ずっと大のところで『うーん! うーん!』って言ってる人がいて、誰かと思ったら本当に羆嵐だった。会見始まる2分前にウンコ行くかなと思って。こんなヤツらが連れてくるXってとんでもないヤツが来るんじゃないかと思って」

▼青柳「クソ嵐じゃねえか(笑)」

▼羆嵐「それはちょっと言わないでください」

▼阿部「頭にウンコついてるよ」

▼光留「今日はちゃんとやってきました。ジャン! 『北斗軍がまたやりやがった。全日本プロレス2月11日、ふじさんメッセ大会 こんなXはイヤだ』でございますね」

▼北斗「またやんのか? お前」

▼光留「前回もやったんですけどね。再生数が安い笑いにしては相当いきましたんでね。安い笑いだと言ったヤツはこれを超えるぐらいの何かをやってほしいなと」

▼北斗「確かに数字は大事だな」

▼光留「ジャジャン!(と似顔絵を描いたスケッチブックを開く) ジャガー横田ですね。僕はピンと来ました」

▼阿部「まずいって、これ」

▼光留「ジャガーさん、一回リング上で抱いたことあるからわかるんだけど、こういう顔してました。さっき羆嵐を調教できる男を連れてきたと言ったんですね。だいたい大森北斗って一回振るんですよ。でね、前回のアジャコングがまあまあ受けたんで、今回も実は女子レスラーのレジェンドを呼んできてるんですけど、これで女と言ったらバレるんで、わざと男って言って、『おい、どうなってんだよ』って言わせるためにジャガー横田を連れてきてる。マジメなちゃんとした予想になってしまいましたね。2枚目です。ジャン!(とスケッチブックをめくる) やっぱりアジャコングですね。前回のアジャコングがまあまあ受けましたね。個人的なあれになりますけど、私、前の日に柔術の大会に出てですね、『次の試合はいつですか?』って言われて、『明日、アジャコングです』って言うとチケットが2枚売れました。これは6人タッグうんぬんではないです。アジャコングを出していれば、どうにかなるということですね。ちゃんとした予想になりました」

▼北斗「ちゃんとしてんな今回は」

▼光留「(3枚目を開くと何も描かれておらず)結局アジャコングということで。なんですけど、毎回アジャコングだったらいいかなと。こないだ何がビックリしたって、リング上でアジャコングメイクをした3人がいたんで、『おい、どれがアジャコングなんだ? 分かんねえよ』って言ったんですけど、僕ね、見分け方分かったんです。この絵みてください。アジャコング一番小顔でした。羆嵐に関してはアジャコングの2.5倍ぐらい顔がありましたからね。結局、北斗軍のX予想しようと思ったんですけど、毎回毎回バタくさいヤツしかこねえのわかってんだよ。今日もバターくせえし、Xもバターくせえヤツばっかだし。どうせまたアジャコングなんだろ? 一斗缶で殴られるんだろ? わかってんだ、こっちはな」

▼北斗「おい、お前らバター臭いバター臭いってよ、ふざけんなよ」

▼光留「ふざけてねえよ。バター臭いじゃねえか」

▼北斗「こっちはXを、それを楽しみにお客さんに来てもらいたいのに…その絵やめろ、引っ込めろ! 邪魔だ。ブレちゃうだろ!?」

▼羆嵐「ジャガーさん抱いたの?」

▼北斗「お前も一緒になってふざけてんじゃねえぞ! てめえのせいで前回負けたんだぞ!」

▼羆嵐「あ、すいません」

▼北斗「そうやってバターくせえバターくせえっていうなら、どっからバターの匂いしてるかな、てめえらに教えてやるよ! 羆嵐、てめえもしっかりみろ!」

▼羆嵐「はい」

▼北斗「しっかり教育してもらえよ。てめえの先生連れてきたから」

▼光留「バターと先生、何の関係があるの? 服部幸應先生?」

▼北斗「この方や!」

※近藤が登場

▼光留「おお!」

▼青柳「おい!」

▼阿部「バターだ!」

▼青柳「うわっ!」

▼北斗「そりゃバターのフィナンシェたくさん作ってんだからバターの匂いするだろ、お前。分かっても言っちゃダメなんだよ普通は。ネタバレに繋がるから」

▼羆嵐「近ちゃんです」

▼北斗「近ちゃんとか言うな。お前がどうしようもないから、今回お前の先生連れてきたんだよ。練習生時代からお世話になってんだろ!」

▼羆嵐「まあまあ、近ちゃんにはお世話になりました」

▼北斗「何回か防衛戦やってるんですけど、この羆嵐があまりにもバカ過ぎて試合にならないことが多いんで、今回、近藤先生、彼に教育お願いしてもよろしいですか?」

▼近藤「すいません、バター臭いかもしれないけど、僕のせいです。近藤です。彼はもう何年もみてきて、全日本さんにお世話になっていて、迷惑かけてないかなと。以前、新弟子をやめさせたりしてるんで。そういうところで対戦相手はそちらかもしれないけど、何かあったら、こいつ食らわすんで」

▼北斗「先生、お願いします」

――今回の防衛戦で北斗軍との戦いを区切りにしたい?

▼青柳「来るもの拒まずのスタイルでやるんで、別に来ようものなら来てもいいんですけど、次の2月11日の富士で二度と挑戦したくなくなるような痛い思いを、地獄を見てもらおうと思ったんですけど。我々がバター地獄に埋められそうな感じになってきたんで、またピンチピンチの連続で、ちょっとひるんでますね今」

▼光留「たまに食うのはうまいんだよな」

▼青柳「食うとあれなんですよ。メッチャ口の中の水分取られるんですよ。うまいんですけど。月一ぐらいが一番いいかもしれないですね」

――自ら近藤選手に交渉して実現させた?

▼北斗「そうですね。北斗軍のXというのは常にモンスターで、とんでもないものを持った人じゃないといけない。さらに今回、羆嵐がちゃんと試合できるように、好き勝手しないように。とんでもない男なんで。今、練習生やめさせたことあるって言ってましたけどビックリしました。裏ではそういうヤツなんだなと思っちゃって。でも今回は大丈夫です。近藤先生にお願いしてですね、今回、羆嵐、ちゃんと試合できるようになってます。楽しみにしていてください」

――何か起こしたら食らわせるとのことだが、試合中にそういうことが起こる可能性がある?

▼近藤「今すぐにでも食らわせたいんですけど。呼ばれた理由はよくわかってないんですが、こいつを生み出してしまった責任というのがありますので、私がしっかりと教育をしたいと思います」

――地元・富士でのタイトルマッチということで意識するところはある?

▼近藤「ないですね」

――近藤選手と何度も対戦してきたが、警戒する点は?

▼光留「一番警戒するのは、たぶんフィナンシェめちゃめちゃ売れてるんでしょうね。会うたびに服がいかつくなってるんですよ。そこが一番警戒です。結局、金です」

――近藤選手を投入したことで今度こそ6人タッグ王座を取り戻せそう?

▼北斗「前回が6対1で僕が負けてしまった形になってしまったんですけど、正直4対2でも最悪いいです。もうホントに3対3になってくれれば御の字っていうところであります。ちゃんとした試合の形になればチーム力という点で我々北斗軍は誰にも負けないと自負しております」

▼光留「バターと小麦の配合が3対3ということ?」

▼北斗「バターと小麦の割合は知らないですね」

▼近藤「(羆嵐から問われて)わかんない」

▼北斗「本人がわかんないのに俺がわかるわけないじゃん」

▼青柳「製造者がそれで大丈夫か? 異物混入があるかもしれないぞ。大丈夫なのか?」

▼光留「羆嵐が入ってんじゃないのか?」

▼羆嵐「(笑)」

▼北斗「一緒に笑うなって」

▼羆嵐「あ、すいません」

▼青柳「そんなことより羆嵐が練習生やめさせたほうが重大だよ。プロレスだからって、あまりにもおおらかすぎませんか? マスコミの皆さん。これは10時間ぐらい会見やらないといけないレベルですよ」

▼阿部「謝罪しろ」

▼光留「やめさせた練習生に謝罪しろ」

▼羆嵐「どうもすいませんでした」

▼阿部「事実なんだ」

▼青柳「事実だ、認めた」

――その詳細を?

▼阿部「ヘラヘラ言わない方がいいよ」

▼光留「笑えないよ」

▼羆嵐「ホントすいませんでした」

▼阿部「いやいや」

▼光留「詳細」

▼羆嵐「やめさせてないですもん。やめさせてないですけど、すいません」

▼青柳「なんで謝るんだ? 認めたってことだろ? 謝ったってことは」

▼羆嵐「ホントすいません。いや、ホントですよ。マジでそんなことしたことないです。やばいっす。どうしたらいいですか?」

▼近藤「謝れ、謝れ」

▼羆嵐「どうもすいませんでした」

――ということは近藤選手が嘘をついたと?

▼羆嵐「そうです。近ちゃんが嘘つきました」

▼光留「嘘つき呼ばわり?」

▼羆嵐「あ、すいません。嘘つきません」