【全日本】MUSASHIが光留突破で世界ジュニアV1 立花がVTRで「光留」に挑戦表明 2025/2/9

『エキサイトシリーズ2025』後楽園ホール(2025年2月9日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○MUSASHIvs佐藤光留×

 MUSASHIが光留を退け、世界ジュニア王座初防衛に成功。立花誠吾がVTRで挑戦を表明した。

 MUSASHIは1・26幕張大会で土井を破り、3度目の挑戦で世界ジュニア初戴冠。全日ジュニアの頂点に立った。試合後、MUSASHIの愛称“むーちゃん"の名付け親で元王者でもある光留が挑戦を表明。この日の初防衛戦を迎えた。

 光留は勝てば2年8ヵ月ぶり4度目の戴冠。8月の自主興行・川崎大会をジュニア王者の祭典とする壮大な野望を描き、世界ジュニア返り咲きをその足がかりとする構えの光留は新王者を苦しめた。

 「盛り上がっていこうぜ!」と雄叫びを上げたMUSASHIはトペで先制を狙ったものの、光留はジャンピングハイキックで迎撃。サッカーボールキックで場外に蹴落とすと、「盛り上がっていこうぜ!」とお株を奪い、次々と鋭い蹴りを浴びせた。勢いを掴んだ光留は、バックドロップで投げると、腕ひしぎ十字固めで絞め上げる。

 猛攻を続ける光留は「お前ら、盛り上がっていこうぜって言ってんだろ?」と吠えると、パワーボムを狙ったものの、MUSASHIはリバースしてエプロンに追い込み、ドロップキックで場外に蹴落とすと、トペコンヒーロを敢行した。

 流れに乗ったMUSASHIはエストレージャフトゥーロへ。だが、光留はヒザを立てて撃墜すると、チキンウイングアームロック、アンクルホールド、腕ひしぎ十字固めと関節技地獄に引きずり込む。MUSASHIの反撃をことごとく切り返し、脇固めにも捕らえた。だが、蹴り技からファルコンアローにつなげて挽回したMUSASHIは、エストレージャフトゥーロを投下。それでも沈まない光留を二天一流で葬った。

 MUSASHIが苦闘の末に光留を下し、世界ジュニアV1。防衛ロードの第一歩を踏み出した。試合後、マイクで語り始めようとしたMUSASHIだが、相棒・吉岡がマイクを強奪。挑戦表明かと思いきや、次期挑戦者からメッセージを預かっていたという。VTRに現れたのは立花。この日、徳島での試合があるという立花は「佐藤光留、てめえのベルトに挑戦させろ。あんたの言う地を這う全日ジュニア、それを思う存分味わってやるからよ」と光留戴冠を前提に3・9後楽園大会を舞台に指定して挑戦を表明してきた。

 これにはMUSASHIも「勝ったの俺だよ!」と不満顔だったが、バックステージに戻ってくると「佐藤光留に挑戦表明ってどういうことだよ。勝ったのは俺だろ? どういうことだよ? あいつ、俺のことナメてるだろ? 俺にまったく期待してなかったってことだろ? ふざけんなよ、あいつナメやがって。いいよ、次の防衛戦、立花誠吾とやってやるよ。俺はもうやる気でいるからな」と受諾。両者のタイトルマッチが決定的となった。

【MUSASHIの話】「初防衛! やりましたよ。ちょっとあのむーちゃんについて触れておきたいんですけど。確かにね、最初にむーちゃんって呼び始めたのは佐藤光留さんで、むーちゃんって呼ばれ始めてから、周りの反応だったり、バックステージやリング上の自分自身も変わってきて。自分にとってむーちゃんというワードが分岐点になったことは間違いありません。そのきっかけを作ってくれた佐藤光留さんには感謝しています。光留さん、ありがとうございます。それはそうと、立花誠吾! アニキ! なんだよ? あれ。佐藤光留に挑戦表明ってどういうことだよ? 勝ったのは俺だろ? どういうことだよ? あいつ、俺のことナメてるだろ? 俺にまったく期待してなかったってことだろ? ふざけんなよ、あいつナメやがって。いいよ、次の防衛戦、立花誠吾とやってやるよ。俺はもうやる気でいるからな。ただ、ちょっと待てよ。どういうことだよ? 佐藤光留に挑戦表明したってことは、俺には興味ないってことか? 俺がベルトを獲ったら挑戦しないってことなのか? 佐藤光留に興味があるのか、佐藤光留の持っている世界ジュニアに興味があるのか、どういうことだ? 俺には興味ないのか? 俺に興味なければ、俺が持っている世界ジュニアにも興味がないってことか? どういうことだよ! まあ、いいよ。俺はもうやる気でいるから。あとは全日本プロレスとPWFが考えてくれよ。俺はやる気でいるからな」

【光留の話】「負けて喋ることなんかないよ」