【新日本】ボラドールが2年ぶり直輸入マッチでテンプラリオを無法料理 後楽園2連戦初日はバッドエンド 2025/2/27

『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2025』後楽園ホール(2025年2月27日)
○ボラドール・ジュニアvsテンプラリオ×

 ボラドールがテンプラリオとの2年ぶりの直輸入マッチに手段を選ばず勝利。FANTASTICA MANIA後楽園2連戦の初日をバッドエンドで染めた。

 CMLL勢が大挙飛来するFANTASTICA MANIA。2・19大阪大会で開幕した今年は後楽園大会2連戦を残すのみとなった。初日のメインイベントはテンプラリオとボラドールの一騎打ち。テンプラリオはウルティモ・ゲレーロの愛弟子で、空中殺法とジャベに長けたオールラウンダー。昨年12月にはTJPの勧誘を受けてUNITED EMPIREの一員となった。対するボラドールはFANTASTICA MANIAの常連で、スーパージュニア出場経験もある。両者は2023年2・27後楽園大会でもシングル対決を行い、ボラドールが勝利。テンプラリオにとっては2年越しの雪辱戦となった。

 開始早々、両者はエルボー合戦で火花を散らした。ティヘラで場外に吹き飛ばしたテンプラリオがトペスイシーダを放ったものの不発。ボラドールがフロントハイキックを連発し、ラリアットなどで攻め立てると、テンプラリオはトップロープに駆け上がってのミサイルキックで反撃。今度こそのトペスイシーダをクリーンヒットさせた。

 ボラドールもプランチャ式で飛びついての場外コルバタで応戦。ハンドスプリング攻撃を繰り出したが、キャッチしたテンプラリオが変型フェースバスターで叩きつける。ボラドールもヨシタニックですぐさま反撃。2発目はテンプラリオがパイルドライバーで切り返し、サスケスペシャルを華麗に決めた。

 シーソーゲームが続く中、テンプラリオは変型ジャーマンで引っこ抜き、雪崩式パワーボムを仕掛けたが、ボラドールが雪崩式フランケンシュタイナーで切り返した。すかさずコーナーに上がると、追いかけてきたテンプラリオがトップロープからの雪崩式フランケンで応戦。ボラドールが時間差ロープワークからのカナディアンデストロイヤーで突き刺し、トラースキック、コードブレイカーの連続攻撃に出ても、テンプラリオは雪崩式パワーボムで叩き落とし、パワーボムの体勢からのバッククラッカーで勝負に出た。

 するとボラドール率いる“ロス・デプレダドーレス"の一員であるマグヌスとルヒドが介入。マグヌスがレフェリーを場外に引きずりおろして3カウントを入れさせない。レフェリー不在をいいことに二人はリングに乱入。ルヒドが正面飛びドロップキック、マグヌスが串刺しダブルニーをぶち込んで援護射撃すると、ボラドールがバッククラッカーでダメ押しして3カウントを奪った。

 テンプラリオの2年越しリベンジはならず。ボラドールが無法勝利を収めた。試合後、テンプラリオは大の字。その眼前でボラドールはマグヌス&ルヒドと拳を合わせると、「ヘイ、テンプラリオ。ロス・デプレダドーレスを解体しようと執着し過ぎたようだな。(日本は)お前を受け入れてくれたそうだな。この取り巻き(観客)の目の前で屈辱を味わうがいい」と嘲笑。ブーイングを浴びてもお構いなしで、「思い知るべきだな。格の違いを。俺は別格なんだよ。こうやって、お前なんかより上だということを証明したぜ」と豪語し、後楽園2連戦初日をバッドエンドで締めた。

【試合後のボラドール、マグヌス&ルヒド】

▼ボラドール「テンプラリオ! 分かってねえな。まったく分かってないぜ。ロス・デプレダドーレスと闘い続けるとは諦めが悪いヤツだな。このトップ(ボラドール)に何もできないなら、メンバーの誰にも歯が立たないぜ。年齢の差もあるが、経験の差だよ。俺は次、いつでもやれるぜ。いつでも、どのメンバーでも、お前の相手をしてやるよ。なぜなら俺たちは……」

▼マグヌス&ルヒド「いつでも、どこのリングでも準備はできている」

▼ボラドール「万能なのさ」


【テンプラリオの話】「あり得ない。今夜は全く納得できない。頭にくる。怒りがこみ上げてくる! ロス・デプレダドーレスが今夜もやりたい放題だ。ボラドール! お前の仲間が繰り返し邪魔しやがって、もう疲れたぜ。お前の言うように、俺は日本に来ている。あるユニットが扉を開けて招いてくれた。これは終わりではない。抗争の始まりに過ぎない。俺は1人ではないぞ。俺たちの闘いは、これからも続く。テンプラリオは、ボラドールの髪を狙ってやる。抗争の結末として、ふさわしいだろう。だが、俺を導いてくれたUNITED EMPIREの仲間が必要だ。誰も乱入しないようにな。闘いはテンプラリオとボラドール・ジュニアの勝負となる。今夜の後楽園でも実力を示した。これが“戦士"テンプラリオの強さだ。お前はいつもの愚かさだったな」