【NOAH】「雑に扱うな」"空位"ナショナル獲りへ杉浦名乗り 遠藤と争奪戦の様相に 2025/3/8

『SUNNY VOYAGE 2025』新木場1stRING(2025年3月8日)
○杉浦貴&拳王vs遠藤哲哉&オオワダサン×

 OZAWAによって放棄・返上されたGHCナショナル王座獲りに初代王者・杉浦と元王者・遠藤が名乗りを上げた。

 3・2横浜武道館大会でのダブルタイトル戦を制して史上初のGHCヘビー&ナショナル二冠王となったOZAWAだが、「いーらないっ!」とその場でナショナルベルトを放棄。後に返上扱いとされ、空位となっていたが、SNSを通じて元王者の遠藤、初代王者の杉浦が興味を示していた。

 杉浦と遠藤は、この日の新木場大会でタッグマッチで直接対決。序盤からお互いを強く意識する。杉浦はヨシ・タツの介入もあり、T2000Xのラフファイトに捕まってしまう。だが、パートナーの拳王が奮闘してペースを奪い取ると、息を吹き返した杉浦も躍動。介入した遠藤のハンドスプリング式レッグラリアットや急所蹴りを受けても、ラリアットで返り討ちにすると、最後はオオワダサンを五輪予選スラムで仕留めた。

 最後は問答無用にオオワダサンをねじ伏せた杉浦が、凄みをみせての完勝。即座にマイクを握ると、場外の遠藤めがけて「お前らが勝手に空位にしたGHCナショナル、初代王者として俺はな、とっても思い入れがあるんだよ。そして、とってもな、価値があると思ってるんだよ」と切り出し、「ベルトは全部価値があるんだよ。雑に扱うな、分かったかこの野郎っ!」と凄んだ。

 初代王者としてGHCナショナル王座獲りに名乗りを上げた形。一方の遠藤も「お前(杉浦)が初代王者だから、今のナショナルの価値なんじゃねえのか? 俺が巻いて付加価値をつけてやるって言ってんだよ。さあ、俺と杉浦、ナショナルはどっちを選ぶかな?」と一歩引かずに応戦、空位となった赤いベルトは両雄による争奪戦の様相を呈してきた。

【杉浦の話】「さっきリングで言ったように、GHCのナショナル…ていうかさ、ベルトは全部俺は価値があるものだと思うし、みんなベルトを目標にしてやっているんで、上も下もないと思う。それだけだよ。空位にしたベルトをどうするんだよ。初代王者としてやっぱしあのベルトに思い入れがあるから」

【遠藤の話】「プロレスリング・ノアはどうなってんだよ? GHCナショナルのベルト、誰が巻いてもいいんだろ。だったら俺が巻いてやるって言ってんだよ。ナショナル、価値のないベルトに俺が息を吹き込んでやるって言ってんだよ。それなのに、お前らがちんたらしてるから、杉浦貴が名乗りを上げてきちまったじゃねえかよ。お前が初代王者だから、今のナショナルのポジションにあるんじゃねえのか。俺が巻いて、価値を上げて、なんか適当なナショナルだけの付加価値をつけてやるって言ってんだよ。さあ、俺と杉浦、ナショナルのベルトはどっちを選ぶかな?」