プロレス/格闘技DX

『ドリームパワーシリーズ2025』後楽園ホール(2025年3月9日)
GAORA TVチャンピオンシップ ○宮本裕向vs“ミスター斉藤”土井成樹×

　GAORA王者・宮本が強敵・土井を退け、GAORA王座4度目の防衛に成功だ。

　2・24八王子大会で宮本は黒潮TOKYOジャパンを下し、GAORA王座V3。試合後、元世界ジュニア王者でもある土井が挑戦を表明し、この日のV4戦が決まった。土井はGAORA王座初戴冠によってGAORAで放送している団体による挑戦者決定トーナメントの開催と、その勝者との防衛戦を行う“GAORA祭り"を描いていた。

　アグレッシブに先制争いを繰り広げた両者だったが、前回の防衛戦でのムーンサルトプレス連発で宮本が痛めた左ヒザを土井は狙い撃ち。低空ドロップキックから足4の字固めで絞め上げると、右ヒザにも低空ドロップキックを突き刺した。宮本もフロントスープレックスやラリアットで反撃したものの、土井はその場飛びムーンサルトダブルニーを自爆させてさらにヒザにダメージを与えると、足4の字固めへ。

　宮本は首固めで切り返すと、土井のバカタレスライディングキック狙いに合わせて、ラリアットを一閃。「投げるぞ、オイッ!」と雪崩式ブレーンバスターの体勢に。だが、土井は雪崩式回転エビ固めから再び攻勢。DOI555からバカタレスライディングキックがクリーンヒットした。

　ギリギリでキックアウトした宮本は、カウンターのフランケンで必死の抵抗。ハンドスプリング攻撃を読まれて顔面への低空ドロップキックに被弾してしまうが、土井のDOI555狙いを踏ん張ると、ラストライドがさく裂。一気にムーンサルトプレスを落として3カウントを奪った。

　宮本が土井を熱戦の末に下し、GAORA王座4度目の防衛を果たした。試合後、「ミスター斉藤、やっぱDRAGONGATEでトップ張ってただけあると思います。強いよ。速いし、パワーもあるし、頭もあるし」と称えた宮本は「今の自分にまだ足りないものを見つけたんで。今日は久しぶりに先輩と戦った気がします」と収穫を実感。「まだまだ成長しますよ。このベルトとともに、SUSHIとか、ブラックめんそーれとかが巻いて価値の下がったベルトの価値を上げます」と歴代王者をディスりながら誓っていた。

【宮本の話】「ミスター斉藤、やっぱDRAGONGATEでトップ張ってただけあると思います。強いよ。速いし、パワーもあるし、頭もあるし。今の自分にまだ足りないものを見つけたんで。今日は久しぶりに先輩と戦った気がします、全日本で。よかった。まだまだ成長しますよ。このベルトとともに、SUSHIとか、ブラックめんそーれとかが巻いて価値の下がったベルトの価値を上げますんで。よろしくお願いします」

【土井の話】「改めて気づいた。今、オールジャパン、全日本の中で、全日本にあるタイトルの中で、俺はGAORA TVのタイトルが一番欲しい。改めて今日わかった。次に挑戦する時は、GAORAのマスコットキャラクター、ガオやんを連れてきてやるからな。もう1回や、もう1回」