【全日本】第100代王者誕生 宮原&青柳が1年5ヵ月ぶり世界タッグ返り咲き 2025/3/9

『ドリームパワーシリーズ2025』後楽園ホール(2025年3月9日)
世界タッグ選手権試合 ○宮原健斗&青柳優馬vs斉藤レイ&斉藤ジュン×

 斉藤ブラザーズ陥落。宮原&青柳のビジネスタッグが1年5ヵ月ぶりの世界タッグ返り咲きを果たし、第100代王者が誕生した。

 斉藤ブラザーズは2・9後楽園大会で青柳兄弟を破って最多防衛記録V9を樹立。試合後、宮原が青柳とのビジネスタッグによる挑戦を表明し、この日のタイトルマッチが決まった。

 斉藤ブラザーズは場外戦から宮原に集中砲火。相手が青柳に代わっても流れを渡さずにパワフルな攻撃を重ねて、盤石の試合運びを展開する。ビジネスタッグの連係も叩き潰すと、宮原相手に合体技DOOMへ。だが、宮原が自力で逃れると、コーナー上のジュンを青柳が雪崩式ブレーンバスターで叩きつけて逆転に成功。ブラックアウト&トラースキックをジュンにぶち込むと、宮原はシャットダウンスープレックスの体勢に。

 ジュンは決めさせず、強烈なランニングニーをねじ込むと、青柳とレイも飛び込んで、大技が連鎖。4選手が大の字になった。先に立ち上がった宮原が突進するが、ジュンはチョークスラムで返り討ちに。スピアー、ジャックハマーと大技を連発する。第100代王者に執念を燃やすビジネスタッグも、宮原のスタンディング式ブラックアウト、青柳のロックスターバスター、宮原の正調ブラックアウトと怒とうのラッシュを仕掛けたものの、レイが横やり。レイのビンタ、ジュンのラリアットが立て続けにさく裂すると、ジュンは新兵器・DAYS GONEの構えに入った。

 しかし、宮原は間一髪回避すると、サイコブレイクも切り返して、執ようにシャットダウンスープレックスを狙う。青柳はレイを分断して好フォロー。勝機を逃さなかった宮原はスタンディング式ブラックアウトから、ついにシャットダウンスープレックスを爆発させて、三冠王者から3カウントを奪った。

 斉藤ブラザーズがV9戦で陥落。2023年10・9角田大会で敗れた時の雪辱を遂げたビジネスタッグが1年5ヵ月ぶりに返り咲き。第100代王者に君臨した。宮原が「今一度プロレスファンに教えといてやろう。俺たちを誰だと思ってんだ? そう、第100代世界タッグチャンピオン、宮原健斗&青柳優馬、ビジネスタッグだ」と胸を張れば、青柳も「第100代チャンピオンとして、そして全日本プロレスの社畜・青柳優馬として、そして社会の歯車の一部として、この世界タッグというビジネスを完遂して、業務を実行していきたいと思います」と王者としての誓いを立てた。

 しかも宮原は3・29大田区大会での三冠戦を前に王者・ジュンに直接勝利。5冠に王手をかけた最高男は「さあ、世界タッグはこの宮原健斗と青柳優馬のものになった。次は斉藤ジュン、3月29日、大田区総合体育館で三冠ベルトも返してもらおうか。今一度教えといてやる。今この世で一番三冠ヘビー級ベルトが世界一似合う男はこの俺だ」と通告した。

 3月の5冠闘争は宮原先制で幕開け。このまま一気に5冠制覇を遂げるか、それとも三冠王者・ジュンが逆襲するか。


【試合後の宮原&青柳】

▼宮原「さあ、ビジネスタッグ復活とともに、第100代世界タッグチャンピオン。ザ・第100代だ。歴史的瞬間だ。相応しい名前を今日刻んでやったぜ」

▼青柳「第100代世界タッグチャンピオンになったからには、第100代なりの、そのいい感じの数字に相応しいチャンピオンロードを歩んでいきます。チャレンジャー、どんなヤツでも相手になる。どんなヤツが相手だろうと、全日本プロレスに来る人たちが最高に楽しんでもらえるようなお仕事をしてみせます」

▼宮原「さあ、明日からの世界タッグ戦線も楽しみにしとけ。そして、斉藤ジュン! 3月29日、春の大一番、大田区総合体育館で三冠ベルトを返してもらうぞ。なあ? 斉藤ジュン。世界で一番似合う俺が三冠ベルトを、3月29日、大田区の舞台で必ず巻く」


【試合後のジュン&レイ】

▼レイ「負けちまったな」

▼ジュン「世界タッグのベルトは俺たちから離れてしまった」