【ストロングスタイル】船木が56歳の誕生日にレジェンド王座返り咲き 「残りの人生、力の続く限り戦う」 2025/3/13
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.33-THE 20th ANNIVERSARY YEAR-』後楽園ホール(2025年3月13日) レジェンド選手権試合 ○船木誠勝vsスーパー・タイガー× 船木が56歳の誕生日にS・タイガーを下して、7年半ぶりにレジェンド王座に返り咲き。「残りの人生、力の続く限り戦い続けます」と決意を告白した。 S・タイガーは昨年の12・5後楽園大会で村上和成を破り、2年4ヵ月ぶりにレジェンド王座返り咲き。「また来年、いろんな敵が来ると思うので、それを初代タイガーマスクのもとに倒していくだけです」と防衛ロードを見据えていたが、挑戦者に名乗りを上げたのは、元王者でもある実力者・船木だった。56歳の誕生日当日に、「今回が最後のタイトルマッチ」という決意を胸に、7年半ぶり4度目の戴冠を目指してタイトル戦に臨んだ。 前回レジェンド王座を保持していた時は、S・タイガーにベルトを奪われているだけに、船木にとっては雪辱戦。序盤からアグレッシブなファイトを展開する。打撃の構えで向き合うと、ローキックでけん制し合い、蹴り足をつかんだ船木がグラウンドに引き込んだ。そこから足関節へ。S・タイガーも足関節を狙ってせめぎ合うが、船木は攻勢を止めず、下から腕ひしぎ十字固めに捕獲する。 ロープに逃れたS・タイガーも真っ向勝負を選択。ニールキック、ハーフハッチ、ヒザ蹴りと猛攻に出ると、ツームストンパイルドライバーで突き刺した。船木の抵抗をものともせずに、ハイキック、飛びヒザ蹴りとたたみかけると、必殺の牙山の構えに。 しかし、ヒザを利かせて逃れた船木は、起死回生のバックハンドブローからフロントネックロックに捕獲。ガッチリと絞め上げると、ハイブリッドブラスターで勝負に出る。S・タイガーはギリギリで肩を上げたものの、止まらない船木はランニングローキックを挟んで、チキンウイング式のスリーパーに捕獲。レフェリーストップ勝ちを手にした。 船木が劇的勝利でレジェンド王座返り咲き。S・タイガーと座礼をかわした船木は、「ありがとうございました! 今日は不安だったんですけど、慎重に自分が沈められないように対抗しました」と喜びはあらわにした。一度は「今日は30…じゃない」と口にして笑いを誘いつつ、「56回目の誕生日で。たまたまなんですけど。それからデビュー40周年を迎えました」と報告し、祝福の拍手を浴びた。 「本当に人生はあっと言う間にすぎていくと。最近は1週間が早いなと。1週間ぶりに会った人と『1週間あっと言う間ですね』って毎回話します。そうやって毎年過ぎていきます」と実感タップリに振り返ると、先輩たちや後輩にあたる西村修さんが亡くなったことにも触れ、「自分はまだまだ死にません。若い頃は本当に命を粗末にしていました。だけど、もうすぐ死ぬかと思うとちょっと惜しくなってきたので。ここから先はしぶとくしぶとく生き残る気持ちで頑張ります」と決意をあらたにした。 「新しいベルトを巻けましたんで、できる限り巻き続けて、佐山さんがこの会場に来れるまでしっかりと守っていきたいと思います」と誓うと、「残りの人生、力の続く限り戦い続けます。応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と力強く締めくくった。 バックステージでも「56年の誕生日の中で一番記憶に残る日でした」と感慨深げな表情を見せていた船木。今後の防衛ロードに向けて、「村上さんにも勝ったし、間下さんにも勝ったし、スーパーにも勝ったし、シュレックさんにも勝ったし。誰か新しい人が出てこないですかね」と新顔の挑戦者登場を熱望していた。 【試合後の船木】 ――誕生日での戴冠となったが? ▼船木「誕生日で、40周年で、タイトルマッチ挑戦で。勝つというのはできすぎた状況だと思ったんですけど、アクシデントがお互いにあったら、自分はチャンピオンになれないんで。それだけ本当に気をつけて、慎重に。久しぶりに硬くなりましたね。でも、キャリア40年ですけど、いまだにこういう緊張感のある試合に挑めるということがありがたいなと思います。よかったです。56年の誕生日の中で一番記憶に残る日でした」 ――ベルトの感触は? ▼船木「これになってから巻きたいなあって思ってたんですよ。前のベルトも初代タイガーマスクのベルトで好きだったんですけど、これはこれで新たに歴史が刻まれるというか。ちょうど第20代目なんですね、自分が今。それもちょうどよかったなと。ストロングスタイル(リアルジャパン)20周年、船木誠勝40周年、こんなできすぎた日があっていいんだろうかって。本当にありがたいです」 ――今後の防衛戦に向けて思い浮かぶ相手は? ▼船木「今のところは一通り勝ちましたんで。また新たに募集になると思います。村上さんにも勝ったし、間下さんにも勝ったし、スーパーにも勝ったし、シュレックさんにも勝ったし。誰か新しい人が出てこないですかね」 ――最後のマイクで30代と言い間違えたが、気持ちは30代? ▼船木「30代なんでしょうね。なんか30いくつで止まっている気がします。自分が復帰したのは確か37とかで。2007年に復帰したから、18年になるんですよ。そこで止まっている感じがします。復帰してからあっと言う間で必死で駆け抜けたんで、そこで止まっているかもしれないです」 ――やり残した30代を今やっている感じ? ▼船木「そうですね。1回31で引退して、37か8で復帰してますんで。途中は抜けてますね。だけど、プロレスをやっていると、本当に毎日充実して。試合が決まったら、それに対して毎日生きてますんで。本当に嬉しいし、ありがたいし、プロレスという仕事を15歳で選んでよかったです。佐山さんのタイガーマスクがいたから、プロレスをやろうと思いましたんで、佐山さんに感謝ですね。早くリングの中に戻ってきてほしいです。あいさつだけでもいいんで」
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.33-THE 20th ANNIVERSARY YEAR-』後楽園ホール(2025年3月13日)
レジェンド選手権試合 ○船木誠勝vsスーパー・タイガー×
船木が56歳の誕生日にS・タイガーを下して、7年半ぶりにレジェンド王座に返り咲き。「残りの人生、力の続く限り戦い続けます」と決意を告白した。
S・タイガーは昨年の12・5後楽園大会で村上和成を破り、2年4ヵ月ぶりにレジェンド王座返り咲き。「また来年、いろんな敵が来ると思うので、それを初代タイガーマスクのもとに倒していくだけです」と防衛ロードを見据えていたが、挑戦者に名乗りを上げたのは、元王者でもある実力者・船木だった。56歳の誕生日当日に、「今回が最後のタイトルマッチ」という決意を胸に、7年半ぶり4度目の戴冠を目指してタイトル戦に臨んだ。
前回レジェンド王座を保持していた時は、S・タイガーにベルトを奪われているだけに、船木にとっては雪辱戦。序盤からアグレッシブなファイトを展開する。打撃の構えで向き合うと、ローキックでけん制し合い、蹴り足をつかんだ船木がグラウンドに引き込んだ。そこから足関節へ。S・タイガーも足関節を狙ってせめぎ合うが、船木は攻勢を止めず、下から腕ひしぎ十字固めに捕獲する。
ロープに逃れたS・タイガーも真っ向勝負を選択。ニールキック、ハーフハッチ、ヒザ蹴りと猛攻に出ると、ツームストンパイルドライバーで突き刺した。船木の抵抗をものともせずに、ハイキック、飛びヒザ蹴りとたたみかけると、必殺の牙山の構えに。
しかし、ヒザを利かせて逃れた船木は、起死回生のバックハンドブローからフロントネックロックに捕獲。ガッチリと絞め上げると、ハイブリッドブラスターで勝負に出る。S・タイガーはギリギリで肩を上げたものの、止まらない船木はランニングローキックを挟んで、チキンウイング式のスリーパーに捕獲。レフェリーストップ勝ちを手にした。
船木が劇的勝利でレジェンド王座返り咲き。S・タイガーと座礼をかわした船木は、「ありがとうございました! 今日は不安だったんですけど、慎重に自分が沈められないように対抗しました」と喜びはあらわにした。一度は「今日は30…じゃない」と口にして笑いを誘いつつ、「56回目の誕生日で。たまたまなんですけど。それからデビュー40周年を迎えました」と報告し、祝福の拍手を浴びた。
「本当に人生はあっと言う間にすぎていくと。最近は1週間が早いなと。1週間ぶりに会った人と『1週間あっと言う間ですね』って毎回話します。そうやって毎年過ぎていきます」と実感タップリに振り返ると、先輩たちや後輩にあたる西村修さんが亡くなったことにも触れ、「自分はまだまだ死にません。若い頃は本当に命を粗末にしていました。だけど、もうすぐ死ぬかと思うとちょっと惜しくなってきたので。ここから先はしぶとくしぶとく生き残る気持ちで頑張ります」と決意をあらたにした。
「新しいベルトを巻けましたんで、できる限り巻き続けて、佐山さんがこの会場に来れるまでしっかりと守っていきたいと思います」と誓うと、「残りの人生、力の続く限り戦い続けます。応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と力強く締めくくった。
バックステージでも「56年の誕生日の中で一番記憶に残る日でした」と感慨深げな表情を見せていた船木。今後の防衛ロードに向けて、「村上さんにも勝ったし、間下さんにも勝ったし、スーパーにも勝ったし、シュレックさんにも勝ったし。誰か新しい人が出てこないですかね」と新顔の挑戦者登場を熱望していた。
【試合後の船木】
――誕生日での戴冠となったが?
▼船木「誕生日で、40周年で、タイトルマッチ挑戦で。勝つというのはできすぎた状況だと思ったんですけど、アクシデントがお互いにあったら、自分はチャンピオンになれないんで。それだけ本当に気をつけて、慎重に。久しぶりに硬くなりましたね。でも、キャリア40年ですけど、いまだにこういう緊張感のある試合に挑めるということがありがたいなと思います。よかったです。56年の誕生日の中で一番記憶に残る日でした」
――ベルトの感触は?
▼船木「これになってから巻きたいなあって思ってたんですよ。前のベルトも初代タイガーマスクのベルトで好きだったんですけど、これはこれで新たに歴史が刻まれるというか。ちょうど第20代目なんですね、自分が今。それもちょうどよかったなと。ストロングスタイル(リアルジャパン)20周年、船木誠勝40周年、こんなできすぎた日があっていいんだろうかって。本当にありがたいです」
――今後の防衛戦に向けて思い浮かぶ相手は?
▼船木「今のところは一通り勝ちましたんで。また新たに募集になると思います。村上さんにも勝ったし、間下さんにも勝ったし、スーパーにも勝ったし、シュレックさんにも勝ったし。誰か新しい人が出てこないですかね」
――最後のマイクで30代と言い間違えたが、気持ちは30代?
▼船木「30代なんでしょうね。なんか30いくつで止まっている気がします。自分が復帰したのは確か37とかで。2007年に復帰したから、18年になるんですよ。そこで止まっている感じがします。復帰してからあっと言う間で必死で駆け抜けたんで、そこで止まっているかもしれないです」
――やり残した30代を今やっている感じ?
▼船木「そうですね。1回31で引退して、37か8で復帰してますんで。途中は抜けてますね。だけど、プロレスをやっていると、本当に毎日充実して。試合が決まったら、それに対して毎日生きてますんで。本当に嬉しいし、ありがたいし、プロレスという仕事を15歳で選んでよかったです。佐山さんのタイガーマスクがいたから、プロレスをやろうと思いましたんで、佐山さんに感謝ですね。早くリングの中に戻ってきてほしいです。あいさつだけでもいいんで」