ここでも防いだ鷹木はロープの反動を利用したハーフネルソンスープレックス、スライディングエルボーと再び猛攻。オレッグのドロップキックに吹き飛ばされても、即座にスライディングラリアットを放ち、MADE IN JAPANで叩きつけた。オレッグがフォールを返すと、鷹木は左右のエルボーを乱射。至近距離からパンピングボンバーを振り抜く。
準々決勝で対戦するモロニーは2・11大阪大会で敗れている因縁の相手。鷹木を下したことでモロニーは大きなインパクトを残し、NEW JAPAN CUPでも快進撃を続けている。鷹木は怨敵との対戦に向けて、「いいか、モロニー。お前に受けた屈辱、忘れちゃいねえんだ。2月11日、あの屈辱を明日の名古屋で晴らしてやるよ。なーにがモロニーだかマロニーだか知らねえが、明日こそ、俺が全部食ってやるからな!と予告。キッチリとリベンジを果たし、2022年以来となるNEW JAPAN CUP準決勝進出を決めるつもりだ。
『NEW JAPAN CUP 2025』大阪・金岡公園体育館(堺市)(2025年3月14日)
2回戦 ○鷹木信悟vsボルチン・オレッグ×
鷹木が秘密兵器でオレッグ狩りを果たし、NEW JAPAN CUP準々決勝に進出。ドリラ・モロニーとの雪辱戦に向けて、「なーにがモロニーだか、マロニーだか知らねえが、明日こそ、俺が全部食ってやるからな」と予告した。
初優勝を目指す鷹木は2回戦からシード枠として登場。シングル初対決となるオレッグを迎え撃った。2・11大阪大会ではNEVER王者のKONOSUKE TAKESHITAに肉薄し、その潜在能力を開花させつつあるオレッグは、1回戦で巨漢のバッドラック・ファレを粉砕。勢いに乗って勝ち上がってきた。2人の一騎打ちは激闘となった。
駆け引きなしの肉弾戦で幕開け。ここではオレッグが競り勝ったものの、鷹木は上手く場外に引きずり込み、鉄柵に連続して叩きつけると、ブレーンバスターでぶん投げた。右腕に集中攻撃を浴びせて、オレッグのパワーを封じにかかる。しかし、オレッグは至近距離からドロップキックをぶっ放して反撃ののろし。強引に抱え上げてからサイドに叩きつけると、ボルチンシェイクから後方にぶん投げた。リバーススプラッシュもさく裂。得意のカミカゼへ。
これを未遂に終わらせた鷹木は打撃戦からこれでもかと大技を連発し、串刺しパンピングボンバー、雪崩式ブレーンバスターも決まって「俺の時間が来た来た来た」と吠える。腕攻めも再開。しかし、オレッグはスリーパーで絞め上げて鷹木の動きを止めると、フライングボディアタックもキャッチして、そこからバックフリップを繰り出す。カミカゼ狙いを踏ん張られても、変型ハリケーンドライバーに切り換えると、またもカミカゼの体勢に。
ここでも防いだ鷹木はロープの反動を利用したハーフネルソンスープレックス、スライディングエルボーと再び猛攻。オレッグのドロップキックに吹き飛ばされても、即座にスライディングラリアットを放ち、MADE IN JAPANで叩きつけた。オレッグがフォールを返すと、鷹木は左右のエルボーを乱射。至近距離からパンピングボンバーを振り抜く。
だが、オレッグは強引に抱え上げて、ショートレンジながらもカミカゼがさく裂。鷹木がギリギリでフォールを返すと、オレッグは正調カミカゼに。鷹木はDDTで突き刺して主導権をもぎ取ると、ラリアットの相打ちが続いても押し負けず、パンピングボンバー固めに持ち込んだ。ここでもオレッグは肩を上げて、強引にカミカゼを狙うが、鷹木は逆打ちで叩きつけると、パンピングボンバーをズバリ。両者への声援が交錯するが、鷹木はリストクラッチ式デスバレーボム…その名もバーニング・ドラゴンで接戦を制した。
鷹木がNEW JAPAN CUP2回戦を突破。明日(15日)の名古屋大会では準々決勝として、第6試合でTJPを下したモロニーと対戦することになった。
最後に出した秘密兵器について、鷹木は「最後のフィニッシュ。あれも、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの……進化バージョンじゃねえよ! 何を隠そう、デビュー当時、2004年10月にデビューして1年は、あのまま担いで、まあちょっと回してたか、あのまま落としていたんだよ」と説明。「新日本のリングでやっぱり、ファレもそう、ジェフ・コブもそう、ボルチンも、半端じゃなくデケえヤツがいる。だったらそれに合わせて、応用を利かせただけだよ」と対スーパーヘビー級用にかつての得意技を蘇らせたことを明かした。
「俺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンのもともとの基本は小橋建太さんのバーニングハンマーをモデルにしたから、いいんじゃないの? 去年小橋さんの興行にも出たし、今日のフィニッシュ技はバーニング・ドラゴンだよ」と小橋さんへのリスペクトを込めて改めて命名。今後も大きな武器になりそうだ。
準々決勝で対戦するモロニーは2・11大阪大会で敗れている因縁の相手。鷹木を下したことでモロニーは大きなインパクトを残し、NEW JAPAN CUPでも快進撃を続けている。鷹木は怨敵との対戦に向けて、「いいか、モロニー。お前に受けた屈辱、忘れちゃいねえんだ。2月11日、あの屈辱を明日の名古屋で晴らしてやるよ。なーにがモロニーだかマロニーだか知らねえが、明日こそ、俺が全部食ってやるからな!と予告。キッチリとリベンジを果たし、2022年以来となるNEW JAPAN CUP準決勝進出を決めるつもりだ。
【鷹木の話】「(※左脇腹を氷のうで冷やしながら現れ、床にヒザ立ちになり)思った通りだ、ボルチン。すげえよ。そして強い。一発一発が重いし、デケえし、おお、ハンパないね。(※報道陣を向いて)面白えな、プロレスって。なあ岡本。オリンピックを目指してたヤツと、俺はたかだか高校でインターハイ目指して県の予選で負けたヤツが、プロレスだったら!県の予選のヤツが勝っちまうんだぜ。そりゃそうだよ。なあボルチン、お前がオリンピックを目指してる時、俺はプロレス界のトップを目指してやってきた。(※立ち上がると)アマレスだろうが柔道だろうが、関係ねえよ。男と男の勝負だ。意地の張り合いだよ。でも俺は、アイツが……去年か、デビューしたばかりだったのは。1年ちょっとか? 知らねえけど。言ったなあ。L・I・Jの控室で世間話で、『3年未満は、そんなの素人と一緒だ』と。『そんなの、まだまだ半人前だ』って。ああ、撤回するよ。得意の前言撤回だ。ボルチンは、本物のプロレスラーだ。ホント、余裕がねえ。たまたま俺の方がなあ、ちょっとキャリアがあっただけかもしんねえけど。そういえば、キャリアといえば、気付いたか、岡本。見かけない技があったろう。最後のフィニッシュ。あれも、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの……進化バージョンじゃねえよ! 何を隠そう、デビュー当時、2004年10月にデビューして1年は、あのまま担いで、まあちょっと回してたか、あのまま落としてたんだよ。で、新日本のリングでやっぱり、ファレもそう、ジェフ・コブもそう、ボルチンも、半端じゃなくデケえヤツがいる。だったらそれに合わせて、応用を利かせただけだよ。『ラスト・オブ・ザ・ドラゴン改』とか言ったら、某・後藤洋央紀みたいになっちまうから。俺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンのもともとの基本は小橋建太さんのバーニング・ハンマーをモデルにしたから、いいんじゃないの? 去年小橋さんの興行にも出たし、今日のフィニッシュ技はバーニング・ドラゴンだよ。バーニング・ドラゴン。俺はいつだって、42歳、元気ハツラツおじさん、バーニングしてんだよ。燃えてんだよ。まあこれでなあ、岡本、謎のシードから1回勝ったぐらいでデカい口叩けねえな。次はモロニーか。ちょうど俺の前の試合でモロニーが勝ったつってたから、これはボルチンに、何が何でも負けるわけねえと思ったよ。そして謎のシードから、俺は今日初戦で、明日か、面白え。(※脇腹の氷のうに目をやり)なあ、肋骨ヤマいったかと思ったよ。まあ寝て起きたら痛みも忘れてるだろう。いいぜ、モロニー。お前に受けた屈辱、忘れちゃいねえんだ。2月11日、あの屈辱を明日の名古屋で晴らしてやるよ、オイ。なーにがモロニーだかマロニーだか知らねえが、明日こそ、俺が全部食ってやるからな!」
【オレッグの話】「(※後頭部を冷やしながら現れ、床に座る)すみません。一昨日、タッグマッチで鷹木さんと試合して、鷹木さん、『プロレスはパワーだけじゃない、頭も必要だ』って言ってたけど、僕の中では鷹木さんに勝つのはもちろんパワーで、頭で勝負したら勝てないけど、まあでもプロレスはアスリートだけじゃないね。プロレスは、(※胸を指差して)心だよ。心では誰にも負けない。俺はこの新日本のリングが好きだし、プロレスが好きだから、次は絶対あなたに勝つよ。今まで負けてる全員に勝ちます。覚えてて」