【新日本】フィンレーが2年ぶりNJC決勝進出 前IWGP王者ザック粉砕で断言「ゴトーを倒しにかかる俺を止められるヤツはいない」 2025/3/16

『NEW JAPAN CUP 2025』ツインメッセ静岡南館(2025年3月16日)
準決勝 ○デビッド・フィンレーvsザック・セイバーJr.×

 フィンレーがザックとの熱戦を制し、2年ぶりのNEW JAPAN CUP決勝進出を決定。前IWGP世界ヘビー級王者を粉砕し、「ゴトーを倒しにかかる俺を止められるヤツはいない」と断言した。

 2・11大阪大会でIWGP世界ヘビーから陥落したザックと、1・4東京ドーム大会でGLOBAL王座を失ったフィンレー。再起を図る二人の前王者がNJC準決勝で対決した。

 激しい打撃戦で幕を開け、ザックが腕攻めを展開すれば、フィンレーはアイリッシュバックブリーカーを敢行して譲らず。ザックはコーナーへのブレーンバスター、エルボースマッシュ連打、後頭部への低空ドロップキックの波状攻撃に出て、場外戦でもドロップキックでフィンレーをフェンスに激突させた。

 その後もザックが卍固めで絡みついたが、フィンレーは力任せに逃れるとパワーボムを敢行。意地のザックもセイバードライバーで逆襲して譲らない。蹴りの雨を降らせると、フィンレーはゴッチ式パイルドライバーを阻止。丸め込み合戦から再びパワーボムで叩きつけた。

 すかさずフィンレーがカナディアンハンマーの構えに入ったが、ザックはスリーパーで切り返し、三角絞めで捕まえた。逃れたフィンレーはスピアーをぶち込み、ザックがヨーロピアンクラッチでニアフォールに追い込んでも、ラリアットで追い討ち。フロントネックロックで飛びついたザックにINTO OBLIVIONを決めた。

 ザックもオーバーキルを食い止め、前日の準々決勝でタイチを破ったザック式タイチ式外道クラッチで丸め込む。ギリギリで返したフィンレーにラリアットを叩き込んだが、ザックドライバーはフィンレーが決めさせず。オーバーキルを爆発させて熱戦に終止符を打つ3カウントを奪った。

 フィンレーがザックを破り、準優勝に終わった2023年以来2年ぶりの決勝進出を決定。3・20長岡大会で「海野翔太vs鷹木信悟」の勝者と対決することになった。試合後、フィンレーが「ザック・セイバーJr.は2度のNEW JAPAN CUP覇者で、昨年のG1 CLIMAX覇者、そして前IWGP世界ヘビー級王者。プロレス界でベストレスラーの一人だが、俺の方が上だ」と勝ち誇ると、外道も「最大の難敵、前世界ヘビー級チャンピオン、ザック・セイバーJr.を破ったな。このままNEW JAPAN CUPも、後藤の首もいただくぞ」と予告した。

 昨年は体調不良により、準々決勝でリタイアしたが、「今年は100%の状態だ」と万全を強調したフィンレー。それを実証するような前IWGP世界ヘビー王者狩りによって、「俺はもはや“SAVAGE KING"じゃない。俺は“UNDERGROUND KING(悪の世界の支配者)"だ。次の相手が誰であろうと、誰が次の準決勝で勝とうと関係ない。正直、ゴトーを倒しにかかる俺を止められるヤツはいない。だからゴトー、お前は王者としての残りの日数を数えておけ」とNJC初制覇とその先のIWGP獲りを確信するように豪語してみせた。

【フィンレーの話】「ということで、また“SAVAGE KING"が決勝に進む。去年のトーナメントでも俺は敗退しなかった。俺は負けなかった。違う、俺は首がむくみ、動脈に血液が溜まって脳への血流が滞ってしまった。でも今年は100%の状態だ。実際、数カ月前に俺は現世界ヘビー級王者に勝った……アイツの子どもたちの目の前で。数分前には元世界ヘビー級王者に勝った。俺はもはや“SAVAGE KING"じゃない……俺は“UNDERGROUND KING(悪の世界の支配者)"だ。次の相手が誰であろうと、誰が次の準決勝で勝とうと関係ない。正直、ゴトーを倒しにかかる俺を止められるヤツはいない。だからゴトー、お前は王者としての残りの日数を数えておけ。子供にキスをして、父親の墓参りに行っておけ。そしてもうすぐ皆を失望させてしまということを伝えておくんだ……俺がお前を狙いに行くからな!」

【ザックの話】「(※床に倒れ込み)アイツは大きく強い男だ。そして声もデカい、おかげでうるさくて考えがまとまらない。去年のG1では叶わなかったな。でも今日はお前に見透かされていた。おめでとう。幸運を祈るよ、デビッド。これまでに何度か『NEW JAPAN CUP』を制した外国人はいたけれど、その数はまだ少ない。だからお前がカップを獲って、ベルトも獲るんだ。(※立ち上がりながら)そしてワンワン吠えるお前からIWGP世界ヘビー級王座を奪還する方が楽しそうだ。(※帰り際にTVカメラに向かって日本語で)ガンバッテ」